11月29日 中島芽生

「色彩に浸る。」
これまでに味わった事がない感覚だった。
吹奏楽部だったり、ミュージカル好きなこともあって音に浸る、
包まれるという感覚は昔から好きだった。
それが最近ではすっかり、美術に熱を上げ、
暇を見つけてはせっせと美術館通いを続けている。


きっかけは、夏休みでスペインに行き、美術館巡りをしたこと。
全く美術は詳しくなかったが、ひたすらに、「来日したら大行列!」と
いうような名画を見続けているうちに、
うわぁ、これ好き!すごい!なんだこの色は!構図は!と
感じるようになっていった。


日本に帰ってからは、美術展毎に解説の本を少しずつ読んだり、
小説を読んだりしているうちに、画家たちの個性や、関係性が分かり、
なるほど、この時代だから、こんな影響を受けているのか。などと、
ほんの少し知識を入れるだけで見方が変わり、目と心、そして頭でも絵を見るようになった。
そうしていると、ふと絵の前に立った時に
「もー、セザンヌってば、こんな絵まで描いちゃって!!どこまですごいのよ!!」と、
なんだか画家と時を超えて知り合いみたいな、変な気分になったりもして、
絵画の持っている力にただ驚くばかりだ。


そうした中で、私が特にオススメしたいのは、いろんな旅のついでに、
その土地で開催されている美術展に行くこと。ふと好きな絵に出会えたり、
より近くで思わぬ名画を鑑賞できたりする。
特に開館直後や閉館直前は人が少ないこともあり、運が良ければ、
展示室の一部屋ごと独り占めして、静寂の中、その色彩に浸ることが出来る。


2025年に私の地元でもある大阪での万博が決定した。
歴史を紐解けば、万博を通し日本の文化や美術がヨーロッパでも知られるようになり、
西洋絵画にも少なからず影響を与えたと言われている。
当時、雨を線で描き、大胆な構図の日本の浮世絵にヨーロッパの人々は衝撃を受け、
ジャポニスムと熱狂したそうだ。
今の日本はどんな驚きや、期待感を世界に発信出来るのだろうか。


とにもかくにも、もう少し、私の美術熱は続きそうだ。
20181127105815.JPG 「スペインの美術館、ソフィア王妃芸術センターの前で」