1月31日 藤田 大介

「中学生たちへの"出張授業"」

ー忘れられない人との出会いがあります。
2018年9月北海道を襲った大地震そして大停電。
現場に入った私は夜8時、真っ暗な住宅街の中の1軒のお宅を取材していました。
家ではテレビがつかない中、中学生の男の子が
スマートフォンを駆使して、家族を支えていました。
食料や水の配給、緊急時の灯の作り方など、
SNSを駆使して情報を集め、彼は頼もしい司令塔でした!


今月、私は練馬区の都立大泉高等学校附属中学校の教壇に立ちました。
1年生へ『情報の海の泳ぎ方』を教える授業です。
これは、日本テレビが各学校に出向き行っている、いわゆる「出張授業」で
子供達が出会うインターネットの世界を
玉石混合の情報が漂う海にたとえ、悪い情報に翻弄されることなく
確かな情報をつかむ力を身につけよう!という内容です。

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私はアナウンサーとして
「正確に伝える」をテーマに20分ほど授業を展開。
2015年から4年弱に渡り、事件事故災害の最前線で取材し
自らの口で伝えた経験を40枚以上のスライドや写真と共に語りました。

特に熊本地震時、SNSで「ライオン脱走」という情報の
真偽を確かめる現場話にはみんな大興奮でした。


想像で安易に伝えてしまうことの怖さや
滑舌やイントネーションの誤りで情報が届かない恐ろしさも
アナウンサーの視点で伝えました。

階段状の真新しい大教室から注がれる200個以上の瞳。
私も1人1人の座席にお邪魔し、マイクを向けていきます。
生徒のほとんどがスマホを使い、SNSで発信したことがあるそうで、
「人を騙さない為に」「自分が騙されない為に」
全員とても真剣でした。

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最後に私は中学生の彼らにこう伝えました。
「もしもの時、皆は一人一人が情報発信できる
小さなメディアとなる時代。
自分の周りで起きている事、困った事、求めている人がいたら
耳を傾け、正しく伝える勇気を持って欲しい。」と。

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北海道で出会った中学生が、自身のスマホで
家族の命を守り、安心感を与えられていたように
私は次世代の子供達が確かな情報を発信できる力を信じたいです。

これからも情報の大海を怖がらず、
勇気を持って泳げる子供達が一人でも増えるよう
私も、子供達に直接経験を伝えていける機会が増えれば
喜んで向かいたいと思います。


藤田大介