3月14日 森 富美

アナウンサー生活も間もなく23年。
順風満帆とはいかないまでも、
周りの方々に助けられてなんとかやってまいりました。


が、
この春、かつてない危機が私を襲おうとしています。


高校時代からの親友が、転勤で東京に来るのです。
「ふみんちの近くで家探す〜」
というメールが来たのが一ヶ月前。
あれよあれよという間に、我が家から徒歩5分のマンションに、
来週、彼女が引っ越してきます。


めっちゃ嬉しいんですよ。
一日中自分たちのことしか考えてなかったような3年間を、
しょーもないことで泣いたりわろたり、走ったり転んだりしてきた仲です。
大人になって、また、近くで生活できるやなんて、信じられへん!
夢みたいです。


でもね、お気づきでしょう?
文章が大阪弁になってます・・・


「よく大阪弁を直しましたね」
と言われるたびに、
「いいえ、アナウンサーという仕事のために共通語という新たな言語を覚えただけです。
私の心の言葉は、今も大阪弁です」
と答えてきました。


入社当時は、何を喋っても
アクセントが違う、無声音や鼻濁音といった大阪にない音が出ない、と
注意され通し、落ち込み通しの毎日でしたが、
それでも、我慢強く指導してきてくれた先輩方や、同期のアナウンサーのおかげで、
どうにかこうにかマスターできた共通語なのです。


仕事の言葉として共通語を使いつつ、心は常に大阪弁、
バイリンガル生活は私の誇りであり、アイデンティティーでもあります。


そこに彼女は、相当な濃度で「大阪」を持ち込むに違いないのです!
だって、超難関として知られる某新婚さん番組の予選を通過し、
真っ赤なチャイナドレスで堂々と、かの師匠と渡り合った女性です。
面白くないわけがない、濃くないわけがない。
彼女と一緒にいる時間が増えれば、
私の「心の大阪」が今までより前に前に出てくるに決まってるやん!
ああ、共通語の危機、アナウンサー生命の危機・・・


みなさま、それでも私は
大好きな親友と大好きな仕事、どちらも諦めません。
24年目の春に迎える危機は、より強く愛するものと自分を結びつけてくれると信じています。
がんばるで!
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