8月10日 矢島学

休日は、川沿いを歩いています。東京都が管理する「洪水予報河川」と「水位周知河川」を歩いています。都内の川の多くは、道路等で蓋がされている暗渠(あんきょ)で、地下を流れています。一方、私が歩いているのは、蓋がされていない開渠(かいきょ)です。例えば、神田川や目黒川、石神井川や善福寺川等の中小河川です。こうした川沿いを歩くと、意外と東京の住宅街の“ど真ん中”を流れていることに気づきます。中には、桜並木や親水公園、ボート池が整備されていたり、野鳥観察やジョギングも楽しめたりするなど、都民の憩いの場になっています。

しかし、中小河川には、広い河川敷や高い堤防が無いため、大雨が降ると氾濫の危険度が急激に高まります。そこで、こうした川には、危機管理水位計という簡易型の水位観測機器や河川監視カメラが設置されている他、浸水被害を軽減させる調節池(ちょうせつち)も数多く整備されています。尚、調節池を訪れて所定の条件を満たすと、それぞれの調節池の写真とデータが掲載されたIKE(いけ)カードというミニチュア版パンフがもらえます。都内にある調節池は全部で27カ所。毎週末、IKEカード収集を目指して歩いています。