5月28日 藤井貴彦

広島サミットの取材に行ってきました。

最近、原爆ドームの周りに新しい建物が造られ、景色が少し変わりました。

原爆ドームの後ろに同化するように立っているのは「おりづるタワー」です。

何気なく撮影してみたのですが、写真にすると改めて変化に気づくものです。

 

古い話ですが私が小学生の頃、母は戦争や原爆関連の本を読み聞かせてくれました。

 

私は原爆が落ちた26年後に生まれたので、もちろんその記憶や体験はありません。

しかし、母の読み聞かせをきっかけに子供ながらに理解し、

戦争はあってはならないものだと早くから自分の意見を持つことが出来ました。

 

体験していない人の語り継ぎはその効果が薄いと考える向きもあります。

しかし、それが途切れて、忘れられることの方が恐ろしい。

世界平和が金属疲労を起こしている今、伝えることの重要性が増しています。

 

世の中が変わろうと原爆ドームはいつもここにいて、私達の平和のリレーを見つめています。