5月31日 辻岡義堂

雨の日、最寄り駅の路線図を眺めていたら、ふと伊勢神宮にお参りに行きたくなり、まず新幹線で名古屋駅へ。そこから特急列車で伊勢に行こうと思ったのですが、いざ到着してみると名古屋は気持ちの良い青空が広がっていたので急遽レンタカーで三重県の伊勢神宮へ。外宮・内宮、そして近くの猿田彦神社でお参り。改めて地図を見ていると、伊勢市の隣は松阪市。気付けば、松阪市で松坂牛を食べていました。翌日は、まだ行ったことがない岐阜県の下呂温泉に行ってみようと思ったのですが、名古屋から京都まで思っていたより近かったので、京都の嵐山へ。蕎麦を食べた後、渡月橋の上からキラキラと輝く桂川をぼーっと眺めていると、手漕ぎボートを発見。特に意味はないのですが、汗だくになりながら木製のオールと一時間格闘しました。その後、車折(くるまざき)神社や世界遺産の天龍寺などを散策していると、御髪(みかみ)神社を発見。何でも、日本で唯一の頭と髪の神社だそうです。夜は、先斗町でもつ鍋。祇園・八坂神社の荘厳さ、鴨川の土手の清涼感も楽しみました。次の日は、日本三景の天橋立に初めて行ってみようと思ったのですが、初日のように京都駅の路線図を眺めていると、滋賀県の大津駅までなんと2駅。気がつけば、琵琶湖の風に打たれていました。遊覧船にも乗り込んで、琵琶湖の雄大さを体感しました。
だらだらと記憶を綴ってきましたが、私何を言いたいのかと申しますと、無計画な旅は魅力的です。なぜなら自分自身のポジティブシンキングが試されるからです。事前に、何の計画も立てません。食べるもの、泊まる場所、そもそも行き先も決めません。ただ、無計画なので当然ああしておけばよかったということも出てきます。そんな時に、「結果オーライ」と思えるかどうか。琵琶湖のように器の大きい人間になりたいものです。