3月2日 北脇太基

胸の高鳴りが抑えられなかった。

1月2日の朝。子供の頃からの夢が叶う瞬間です。

 

小学4年生に始めた陸上競技。短距離専門でした。

ピストルが鳴る前の静寂、陸上競技場のトラックにスパイクのピンが刺さる音、歓声、乳酸が溜まって動かなくなる足。

どれもが陸上競技の魅力でもあり、今でも思い出すと、緊張をしてしまいます。

 

そんな私が、走ることではなく喋ることで箱根駅伝を目指しました。

私が陸上競技で結果が出なく、そして人間関係も上手くいっていなかった時期。初めて陸上競技から離れようと思ったことがあります。

そんな時、ふと見た箱根駅伝中継から聞こえてきた、「今前に出ました」という実況。

簡単な言葉かもしれませんが、陸上競技で前に出る時は、かなり勇気がいります。

前のランナーは余力はあるのか?抜かした後に後ろにつかれて体力を温存するのでは?ここで勝負を決めていいのか?

多くの葛藤を抱えながら前に出るランナーも多いはず。

私はその瞬間を見て、こんな所で諦めていてはいけないと決心することが出来ました。

そしてその瞬間、今度は私が、大好きな陸上競技を通して、こんなにも選手はすごいんだと見ている人の心を動かせるような実況アナウンサーになりたいと志すようになりました。

 

初めての箱根駅伝実況が終わりました。

次に向けて考えるともうすでにワクワクが止まりません。

 

私の陸上人生第2章が、今、スタートしました!