12月27日 杉野 真実

私にとって、1年で一番好きな2日間が近づいています。

1月2日・3日の「箱根駅伝」です。

 

入社前の研修時から魅了されて10数年、毎年携わり続けていて、

箱根駅伝の大会としての魅力はもちろんのこと、

中継を通して様々なことを学び、多くの人と絆を深めることが出来ました。

 

初めて5区6区を歩きながらコース取材をした入社1年目の冬、

当時5区13㎞地点にあった「恵明学園」で伺ったお話が私の原点になりました。

「復路1月3日の朝は沿道で応援する方や報道取材者が暖をとれるように、

朝早くから焚火をしている」スポーツを通じた思いやりの気持ちに心動かされました。

そして2012年89回大会1月3日の中継内で、センター実況村山嘉彦アナウンサーからこの話を紹介してもらい、取材者として心から幸せな気持ちになりました。

 

それ以来、監督や選手、そしてコース取材をして、資料を作成し、中継に備える。

この工程の全てが、私にとってかけがえのない時間になりました。

 

また、普段は別々の業務を担当している先輩・後輩と、一つのチームになって

取り組める楽しさも格別です。今回はアナウンサー25人で準備をしています。

先輩の、データを読み解く力、歴史を紐解く思考回路に、後輩の新たな発想、

献身的なサポート、、このチームだからこそ出来る放送に今からワクワクしています。

 

中継所や各地点での実況、インタビュー、また先輩を支える後輩アナウンサー、

その多くの人の顔はテレビには映りませんが、監督や選手に負けないくらい、

アナウンサーチームも一人ひとりが思いをこめて、中継で襷をつなぎたいと思います。

 

私は、今大会「沿道リポート」を担当します。

コースの各地から、選手や監督の様子、風の強さや太陽の温かさをお伝えします。

選手の皆さんのご健闘を、心からお祈りしています。

そして皆様、少し早いですが、どうぞよいお年をお迎えください!

 

※写真は、今年ついに購入した、私の「プライベート距離計」です。

コロコロと距離を測りながら、コース取材をしています。