真相報道バンキシャ!

ADは見た!

2010年6月17日

「W杯初戦は標高1400M 日本代表の"魔球"を検証」を取材した新メンバー、菅野AD

4月からバンキシャ!へ異動になった菅野(かんの)と申します。
これまではスポーツニュースを担当していました。
顔に似合わない、重低音の声が特徴です。どうぞよろしく。

さて、4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップがついに開幕しました。世界中が注目するこのイベント、バンキシャ!でも3週にわたって特集する予定ですが、今回は第1週のOAにまつわる裏話をちょっとご紹介。

 第1回目の放送でVTRのメインに据えた企画が「高地ではボールの軌道がどう変化するのか?」というもの。標高の高い場所にあるスタジアムで予選を戦う日本代表、直前に行われたスイスでの高地合宿では、メンバーが口々に「ボールが伸びる」「ボールがぶれる」と、いつもと違うボールの軌道に戸惑っている様子でした。標高が高いと空気が薄くなるため、ボールにかかる空気抵抗が弱まってこんな現象が起きるらしいのですが・・・。
AD-2.jpg

AD-3.jpg


 本当に高地でボールを蹴るとそんなことが起きるのか?
検証してみようということで、私を含めた実験クルーは、長野県・蓼科町にある標高1530mのグラウンドへ。心配していた天気は快晴でしたが、行きの高速道路が大渋滞。大幅に遅れての現地到着となり、あたふたしながら準備開始です。
 そうこうしている間に出演者の方々も到着。


実際にボールを蹴ってもらう元日本代表の岩本輝雄さん。

kanno1.jpg


そのボールを受ける、地元のクラブチームでキーパーをされている奥田哲也さんと、
チームメイトの田中賢吾さん。
kanno2.jpg


カメラの準備が整うまで、皆さんで軽くパス回しなどをしていただいていたのですが、ボールを蹴る岩本さんから「おお~伸びる伸びる」と早くもナイスなコメントが!正直、何の変化も起きなかったらどうしよう...と不安一杯の私は、この一言に救われました。いけるなコレは、と。
 そしていざ、実験開始。
ゴールからおよそ25mの位置で岩本さんにボールを蹴ってもらい、反応を見ます。
結果は・・・一発目からボールがグンと伸びました!
普通なら威力を失って下降するはずのボールが、ゴール付近でも逆に上に伸びていくんです。
これには驚きました。岩本さんには何発も蹴っていただきましたが、かなりの数が伸びたりぶれたりと変化していました。


AD-1.jpg

 中でも面白かったのが、ゴールに透明なアクリル板を立ててその後ろにカメラを設置。そこをめがけてシュートしてもらうことで、ボールがぶれる様子をキーパー目線で捉えようという実験。私はアクリル板の後ろで、板を倒れないように支える役だったのですが、不規則に揺れながら軌道を変えるボールの様子がはっきり見えました。
飛んでくる途中でボールの方向が変化するなんて、まさに"魔球"ですよね。
キーパーが取れなくても責められないなこれは、と思ったほどです。
というわけで、検証実験は大成功。
大急ぎで片づけをすませた私は、テープを持って一足先に新幹線で帰路についたのでした。
日本代表にとってこのボールの変化は武器にもなるし、逆に脅威にもなると思いますが、ベスト4という大きな目標に向かってぜひプラスにしてもらいたいと思います。
がんばれ、岡田ジャパン!