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2011年12月 6日

「災害遺構」を担当した菅原AD

こんにちは。
2回目のADの菅原です。
どうぞ最後まで宜しくお付き合い下さい。

11月20日の放送分の中で、私は「災害遺構」のテーマを担当しました。
災害遺構というのは、地震などの災害に遭い、現在も残っている建造物です。
そういった遺構を、災害の怖さや教訓等を後世に伝える為に残すのか、
被災された地元の方々の心の傷を配慮して残さないのか、判断を迫られる現状を取材しました。

今回私は、宮城県の石巻市雄勝地区と女川町を取材しました。

石巻市雄勝地区では、地元の公民館の建物の上に、大型の観光バスが乗っている状態でした。

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こちらのバスは、地元のバス会社のバスで、当時は会社の駐車場に駐車していて、津波で流されたという事です。
建物の屋上までバスを持っていく津波の威力に恐ろしさ感じました。
バスの後ろの一部分は建物からはみ出している状態で、落下の危険性が指摘されています。

石巻市雄勝総合支所によりますと、このバスを保存するか否かについて、
地元の復興まちづくり協議会や地区の会長の方が集まり話し合いが持たれました。
それらの話し合いの結果、バスはおろされる事が決まりました。
意見としては、津波の教訓として後世に伝えるべきという声があった一方で、
バスを見ると津波を思い出してしまうという声が多数を占めたため
バスをおろすことが決まったという事です。

そして、そういった震災の被害の状況を把握しようと、兵庫県から宮城県に来られた方々がいらっしゃり、
今回、11月19日(土)に中澤ディレクターが取材をしました。
その方々は、兵庫県尼崎市の「尼崎東ロータリークラブ」の皆さんで、
兵庫県という事で、メンバーの方々は平成7年の阪神・淡路大震災を経験され、中には家が全壊となった方もいるという事です。
皆さんは前日の11月18日(金)から2日間にかけて宮城県内を回られ、
18日は、自衛隊の表敬訪問や、気仙沼市の松岩小学校を訪れ、そこで掃除用具入れのロッカーを寄贈したという事です。

取材をさせて頂いたのは、気仙沼市の魚市場の見学の様子です。

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皆さんは、魚市場の中にあるデッキから、ガイドの方による案内で、市場内やその奥にある港の様子を見学していました。
そして、私たちは「尼崎東ロータリークラブ」の浜田義夫会長にお話を伺いました。


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尼崎東ロータリークラブ
浜田 義夫 会長

その中で浜田会長は、「この夏から訪問を計画し、私たちも震災の経験をもっているので、
まずは現場を見て、私たちのできる支援活動を考えようと思っている」と今回の訪問の目的について話していました。
更に、「今一番思うのは、だんだん支援の輪が消えていく事が、1年を迎えるにあたり心配されるので、
それを忘れないように、私たちは帰ったらそれを報告したいと思う」とも述べ、
現場の状況把握とともに、震災の様子や経験を周りに伝える大切さをお話し下さいました。

今回の取材を通して、遺構を残すか残さないか、色んな方の思いを知ると共に、
どのような形にしても、被災地の事を思う気持ち、そして教訓を残す事の大切さは維持し続けなければならない事を
感じさせられました。