『銀座に路面電車が復活なるか?』 路面電車に注目が集まるワケをカンシキ!

2011年2月13日 20:12


昭和40年代、東京の都心を走っていた路面電車。
しかし、車の増加に伴い、渋滞の元凶と批判を浴び、次々に廃止されてしまいました。
ところが、銀座にその路面電車を復活させようと言う動きがあるんです。

今月まとまった中央区の2011年度の予算案。
公共交通網の充実に "LRT"と書かれていました。
LRTとはライト・レール・トランジットの頭文字。
次世代型の路面電車のシステムの事です。

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果たして銀座に路面電車は復活するのか?
今宵は路面電車に注目が集まるワケをカンシキ!


路面電車の復活を望んでいるのは、東京・中央区、晴海地区。
銀座からわずか2.3キロですが、
10年ほど前からオフィスビルや高層マンションが次々に建設。
しかしバス以外には公共交通機関がなく、
ここに勤める人も、ここに住む人も不便な思いをしているとか。
住民らは、中央区に新しい交通機関の導入を訴えていたんです。

有力な案の一つは、晴海から銀座まで一直線の晴海通りルート。
しかしなぜ、路面電車なのか?
実は、今だからこその理由がいくつもあったんです。

大都市広島の路面電車を見てみると・・・、すごい行列です!
こんなに並んでいて、乗り遅れる事はないんでしょうか?
そこで、電車の来る間隔を計ってみましたが、もう後ろにすぐ電車が!その間隔は・・・20秒!

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朝のラッシュ時には運行本数を大増発。
これができるのは、路面電車ならではのこと。
専用の軌道レーンを走るため、バスと違って、渋滞で遅れることもありません。
さらに2両以上の編成も可能で、バスの何倍もの輸送力あるんです。

一方、一度廃止した路面電車を復活させ、注目された街がフランスにありました。
それは、パリから500キロ離れたストラスブール。
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石畳を走る路面電車、絵になりますね!
ここでは路面電車に、自転車を乗せる事も出来るんです。


ストラスブールでは、1960年、路面電車は一度廃止されました。
しかし、その後自動車中心の交通体系になったことで、環境問題が深刻になりました。
そこで復活したのが、最新の路面電車、LRTという訳なのです。
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しかも、環境改善の取り組みは、それだけではありません。
今は路面に芝生を植え、路面電車は緑の上を走っています。
市民の意識も変わり、路面電車の復活は、
交通渋滞の緩和、環境負担の軽減、市街地のにぎわいをもたらしたという事です。


一方、日本でこの次世代型路面電車、LRTをいち早く取り入れたのは、富山市。
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この富山ライトレール導入後、高齢者の生活は一変。
そのカギは床の低さにありました。
LRTの車両はホームとの間に、ほとんど段差が無く、
杖を必要とする高齢者も隙間を気にせずに乗れるのです。
この為、高齢者の利用が大幅に増え、今や利用客の半分が高齢者だとか!


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さらに、バンキシャが降りた停留所。直結した建物には、何とスーパーが!
利便性を良くする為に、スーパーの前に停留所を作った結果、
電車の利用者が増え、お店の客も増えたという事なのです。

それだけではありません。ライトレールの沿線は住宅の建築ラッシュ。
人口も増えているとのこと。
ライトレールは単なる移動手段にとどまらず、地域の活性化にもつながっているのですね。

果たして次世代型路面電車が、銀座に姿を見せる日は来るのでしょうか。