ダイオウイカだけじゃない?!日本海に現れる深海生物をカンシキ!

2014年3月2日 19:07

先月28日、島根県松江市、笠浦漁港。
午前5時、バンキシャ!は漁に出る船に乗せてもらいました。
いまは寒ブリの最盛期。網を引き上げると...

漁師「入っちょる、入っちょる」
記者「何ですか?」
漁師「深海魚」

この魚は、サケガシラと呼ばれる深海魚。
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大きな目に波打つように動く赤い背びれ。
体長1メートル以上ありました。

本来、水深200メートルあたりに生息しているサケガシラ。
今年は、水深40メートルに仕掛けた定置網に、
数多くかかっていると言います。

実は、今年、日本海沿岸では
めったに見られなかった深海生物が
相次いで発見されています。

そこで今宵は
日本海に現れる深海生物をカンシキ!

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バンキシャは兵庫県新温泉町へ。
港に大勢の小学生が集まってきました。
向かったのは冷蔵庫の中。

小学生「大きい」「すごい」
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そこに横たわっていたのはダイオウイカ。
体長はおよそ4メートル、重さはおよそ200キロ。
人の手の平ほどの大きな目に、大きな吸盤。20140302 (7).png

このダイオウイカを捕獲したのが
漁師歴30年の岡本哲雄さん。
普段はサザエなどを素潜りでとっています。

先月25日、港からおよそ300メートル沖合で
素潜り漁をしていたときのことでした。

水深は8メートルほど。
ここで岡本さんは、頭上を泳ぐ巨大なイカに気づきました。
船にもどろうとしたそのとき、
ダイオウイカが岡本さんを襲ってきたというのです。
船に積んであったロープで生け捕りにし、
地元漁師らが港に引き上げました。

本来、小笠原諸島周辺の水深600メートルから
1000メートルに生息するダイオウイカ。
ところが、今年は兵庫県だけでなく富山県や新潟県など
日本海側の沖合だけでも7体が見つかっています。
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日本海側では最近、
ダイオウイカ以外にも深海生物が発見されています。

同じく先月25日、富山湾で捕獲されたのはユキフリソデウオ。
その名の通り、背びれを、袖を振るように動かすのが特徴です。
この水族館の飼育員も生きて泳ぐ姿を初めて見たといいます。

佐賀県唐津市では
全長およそ3メートルあるリュウグウノツカイが見つかり、
秋田県男鹿市でも今年1月、生きた状態で捕獲されました。

また、バンキシャ!は、次々と深海生物が見つかっている新潟県佐渡市へ。
今年、ダイオウイカを2回捕獲、
さらに水深300メートルから1000メートル付近に
生息するというカグラザメも捕まえたという漁師の後藤さんの漁に同行しました

この日、定置網を仕掛けた場所は水深70メートル。
後藤さんが1回目にダイオウイカを捕獲した同じ場所です。

記者「網の中は魚でいっぱいです」
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すると後藤さん、網の中で何かを見つけたようです。

記者「うわ、なんだこれ平べったい」

捕れたのはサケガシラ。
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後藤さん「多いときは1日、10匹から20匹はいますね。
今年に入って100匹はとうに超えています」

普段は捨ててしまうと言うサケガシラ。
そのお味は?まずは刺身で。

記者「すごいこりこりしている。すごい淡泊。
あんまりおいしくはないです」

刺身がだめなら、今度は焼いてみました。

記者「ぶよぶよですね。ゼラチン質のような感じ」
「正直あまりおいし魚ではないです」

なぜ冬の日本海で深海魚が相次いで水揚げされるのか、
深海魚に詳しい専門家に聞いてみました。

深海魚は海流にのって日本海に入り込んでくるのですが、
日本海はここ近年、冷たい水の層が深海魚の生息域まで広がっていて、
こうした深海魚が冷たい層にぶつかると、
動きが悪くなり、潮に流され沿岸近くに浮き上がってくるというのです。

その生態には謎が多い深海生物。
日本海沿岸での捕獲は今後も続くのでしょうか。
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