工房まちす
江戸の粋と洒落を今に伝える看板職人!
主人の細野勝さんは木彫りの看板を作る職人。
中学卒業後、寿司職人の父親の手伝いで出入りしていた築地にあった看板屋に弟子入りしました。
以来55年間、この道一筋で頑張っておられます。
看板が世に登場するのは701年に発令された"大宝律令"から。
『都で毎月開く市には、商品を標識で示すことと』という
法律の記述から、看板が出されるようになりました。
屋号を書くのは"のれん"で、看板はその店の商品を宣伝するものです。
江戸時代後期には商業の発達とともに、看板文化も発達しました。
当時の看板は粋や洒落を大事にしていて、筆の形をした筆屋の看板など、
商品の形をそのままかたどった物や、
弓矢の形をしていて『弓矢→弓射る→湯入る→銭湯』といった風に
言葉遊びを大事にした物が町中で見られました。
『看板娘』『看板を降ろす』など、現代でも使われている言葉が多く生まれたのもこの時代です。
看板の素材となる木材は、ヒノキ・ケヤキなど。柔らかくて刃物の切れが良いのが特徴で、
屋外用・店内用などで使い分けます。
もともと看板彫刻の仕事は、文字を書く、彫る、色を塗る、箔を押す等、全ての工程が分業化され、
それぞれの職人がいたのですが、今ではいなくなり、
彫りが専門の細野さんがそれ以外の工程もこなします。
工房内には洒落や仕掛けの効いた看板が並びますが、
そういった看板には広い知識が必要とされ、傍らには数多くの資料があります。
「文化とは物じゃない。考えや技自体、即ちそれを持っている人が文化なんです。
また、看板文化は階級の高い人が作ったものではなく、洒落を楽しんだ町人達が作り上げたもの。
ですから私が持つこの技術も、何十代前から続く、職人の知恵の集積なのです。
それが途絶えてしまうのは本当に惜しいと思います。」とおっしゃる細野さん。
時代の流れから、大物の注文は減りましたが、技術を保つには仕事をするしかないと新たな需要を考え、
千社札の実演販売や似顔絵を彫った時計の製作など、新たな分野にチャレンジしています。

看板はその店の売っている物を描くものです

細野さんはこの道55年の
看板職人

個性的な江戸時代の看板
最寄駅 葛西駅から徒歩9分
所番地 東京都江戸川区東葛西5−50−5
電話番号 03−3689−3591
特選情報
[営業時間] 7:30〜21:00
[定 休 日] 水曜

●おすすめ●
・手彫り看板 1万円〜50万円程度
・千社札ストラップ 1個1,000円
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