ぶらり途中下車の旅

練馬で店を構えていたこの道50年のそば職人、田中國安さんが
ひばりが丘に自宅を建てたのを機に安く、美味しいそばを提供したいとオープン。
そば屋の原点は“かけそば”にあると、つゆに徹底的にこだわっています。
誰でも全部飲み干せるようにと、50年かけて完成したつゆは、
亀節と呼ばれる脂の少ない、若い鰹を使った鰹節から取っただしに、
薄口のかえしを合わせて作ります。
今年米寿を迎えるご主人。そば打ち等は若い従業員に任せていますが、
だしを取るのは今もご自身で毎日行っていて、つゆは他に絶対に負けないと話します。
もう一つの名物、そばがきぜんざいは手廻し石臼で挽いたそば粉を火にかけ、
入念に練って空気を混ぜ込み、山芋のような柔らかな食感を出した一品。
しっかりとしたあんこをたっぷりつけて、お団子のように食べます。
蕎麦は大衆食ですからと、一杯500円から。
皆に自慢のおつゆを飲んで欲しいとご主人は話します。