出演者


MC
黒柳 徹子 、羽鳥慎一
ゲスト    李香蘭、大沢あかね、ローラ・チャン他
   

伊藤梅子(伊藤博文の妻)と西太后 〜日中近代化の明と暗を見た2人の女〜

山口県下関市。そこは日中100年の歴史を見続けた土地。日清戦争終結の条約が結ばれた場所でもある。
その土地で1865年、1人の美しい地元の娘が、若き勤皇の志士と出会った。後の初代首相・伊藤博文とその妻となる梅子。
夫を支え続け、日本の近代化を生きた梅子は、その後1898年、北京を訪れた夫・博文から1通の手紙を受け取る。
それは、伊藤博文が協力した清朝・光緒帝による近代化の試みが1人の女性の手によって潰えたという知らせであった。
その女性こそは、清朝に君臨した女帝・西太后。
近代化と改革に抵抗し、清朝を滅ぼしたといわれる西太后。彼女が求めたものは何だったのか?伊藤梅子と西太后。
日中両国でファーストレディとして生きた2人の女の運命の明と暗を描く。梅子の夫・伊藤博文は後に満州・ハルピンの地で暗殺される。
それは満州を舞台にやがて泥沼の戦争へと突入していく日中の運命を暗示させる事件だった。


伊藤梅子
明治末期、明治維新を目指す伊藤博文を下関でかくまったことで出会ったとされている。
政治家の妻として、日本の近代化を進める伊藤博文を影で支え続けた日本初のファーストレディ。
西太后
権力にとり憑かれ、親族をも毒殺していく冷酷非道の女帝。
大庭園の頤和園、美食を求めた満漢全席など贅沢の限りを尽くした女帝として有名な彼女、しかしその人生は、孤独で純粋な愛に生きた女性でもあった。

幻の国家「満州国」その建国が女たちの運命を変えた

東京・銀座で長い間、バーのママをしていたという伊藤すま子さん(84歳)は、実は日中激動の歴史の生き証人。
彼女は、幻の国家「満州国」を陰で支配したと言われている・満洲映画協会の理事長・甘粕正彦の最後を看取った秘書だったのだ。
青酸カリを飲んで自殺をした甘粕を発見したとき『冷たいままだった甘粕さんの手の感触が今でも忘れられない』彼女がそう語る甘粕正彦の素顔とは、
中国の映画関係者や役者たちから信頼の厚かったジェントルマンだという。
そして、その満州建国と満州映画協会は、川島芳子と李香蘭という2人の女を歴史の激動へと巻き込んでゆく。
美貌の女スパイとして数々の謀略に身を投じた川島芳子。そして「満映」最大のスターとしてスクリーンに大輪の花を咲かせた李香蘭。
その2人の運命のゆきつき果てもまた、日中激動の歴史の光と影となった。


李香蘭
日本人として満州に生まれ、中国人の女優として戦前、戦中の上海を舞台に活躍した山口淑子こと李香蘭。
川島芳子
男装の麗人として知られる彼女は、なぜ、中国人でありながら日本のスパイとなったのか。
悲しい幼少時代からの人生と関係者たちの証言をもとにひも解きます。
伊藤すま子
満州映画協会の映画技師を父にもつ彼女は、16歳で満州に渡った。
満州事変等の謀略に関与し、満州映画協会理事長となった甘粕正彦の最後の秘書となり、甘粕が服毒自殺した時に看取った。満映時代に李香蘭とも交流があった彼女を番組が追跡発見。インタビュー。



愛新覚羅浩 〜日中の不幸な歴史を友好の歴史へと変えた女〜

満州建国にあたり、その皇帝となったのは、あの西太后が指名し、清朝のラストエンペラーとなった溥儀。
その弟・溥傑のもとに、日本から嫁いでいった女性が「浩」だった。彼女は終戦とそれに続く激動の時代を夫と離れ離れに生きながら、日中の平和、国交回復に尽力し、プライベートでは夫婦共に生きることを願い続け、最後には中国・北京で夫と共に平穏な晩年をおくる。
その人生の軌跡こそは、まさに日中の不幸の歴史から友好への道に繋がるものだった。その感動の物語・・・。
愛新覚羅浩は、今、日中交流の窓口の港のあった山口県下関市にあるお墓に眠っている。


愛新覚羅浩
ラストエンペラー溥儀の弟に政略結婚で嫁いだ愛新覚羅浩。
政略結婚からスタートしたものの、夫婦としての強い絆を築き、 戦争に翻弄されながらも、日中の架け橋として国交回復に奔走。 晩年は夫と北京でひっそりと生きた。