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STORY

  • 05
  • 2007
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「微笑のテレサ」

 クレイモアのテレサは、どんな妖魔を相手にしようとも妖力の解放をすることなく、微かに笑っているような表情で相手を倒すため、“微笑のテレサ”と呼ばれていた。クレイモア最強の女と噂されるこのテレサが、組織の連絡係・オルセから告げられた次の目的地は、テオの街だった。

 街に入ったテレサは、立て続けに町人に化けていた6匹の妖魔を倒した。そして、最後の7匹目を倒したテレサに、口が利けない1人の少女が付きまとい始めた。妖魔によって奴隷のようにこき使われていた少女は自分を助けてくれたテレサを救世主と勘違いしたのだ。森の中で盗賊の一味と遭遇したテレサは、ふとクレイモア最大の掟を思い出す。

 クレイモアは、いかなる理由やどんな偶発的な事故であろうと人間を殺すことは出来ない――。もし、その掟を破れば、仲間によって首をはねられてしまうのだ。盗賊をやり過ごしたテレサは、付きまとう少女がジャマになり、いなくなるよう命じた。だが、行き場所がないらしい少女は、子供の足では厳しい岩場や断崖を歩くテレサを、死に物狂いで追いかける。少女が脱水症状を起こして倒れるのを見たテレサは、掟のことを思い出したこともあり、すぐに手当てし、食べ物を与え、一緒に寝るようになった。

 だが、今後、少女に何もしてやれないと考え、次の町まで連れて行くことにして、少女に名前を付けた。その名は、美しく清らかで愛に満ち溢れた双子の女神と同じクレア。実はもう片方の女神の名前は、テレサなのだ。少女は、その名が偶然にも、自分の親が付けてくれたものと同じだと知り、嬉し涙を流した。