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日テレ

「ウィルスパニック2006夏
          街は感染した」
りょう
内藤剛志
八嶋智人
麻木久仁子
益岡徹

原作 ・・・ 篠田節子(『夏の災厄』文芸春秋社刊)
脚本 ・・・ 宇山圭子
監督 ・・・ 下村優
プロデューサー ・・・ 大野哲哉(日本テレビ)
            木川康利(アミティエ)
            川村庄子(アミティエ)
            佐藤敦(日本テレビ)

オープニングテーマ曲:「フェニックス」布袋寅泰(東芝EMI)
主題歌:ゴスペラッツ「リンダ」


 もし、あなたの街で未知のウイルスによる感染症が発生したら、そして、その感染率、発症率、死亡率が異常に高く、効果的なワクチンもないと分かったら――。この物語は、感染症の世界的流行、いわゆる“パンデミック”に繋がる病気が東京近郊の街で発生した際の状況を描いたサイエンス・サスペンスである。主人公の看護師は、自分が働く診療所に運び込まれた患者の症状がただならぬものだとにらみ、調査。やがて、最初は日本脳炎と見られていたこの感染症の感染源が思わぬ生物で、病原ウイルスが驚愕の場所から運ばれていたことに気付く。街中がパニック状態になる中、このウイルスに有効なワクチンがないと知った主人公らは、焦り、苦悩して―。果たして、主人公らは、このウイルスとどう戦うのか。地元住民、この街と隣接する1000万人を超える東京都民の運命は―。

 東京近郊の街で看護師をしている堂元房代は、ある夜、担ぎ込まれてきた一人の患者を見て胸騒ぎを覚えた。高熱、全身麻痺、光に対する視覚過敏、嗅覚異状など、とても普通の病気とは思えないのだ。市内にある医大病院に移送されたその患者は翌日死亡。さらに別の同じ症状の患者が死亡し、新たに2名の患者が発生。医大病院側は、検査の結果、日本脳炎と発表した。だが、これらの患者の症状が日本脳炎とは異なるとにらんだ房代は、医大病院に乗り込み担当医に疑問をぶつけるが、回答は冷淡そのもの。そして、まもなく市内の遊戯プール施設で、患者が爆発的に発生した。医大病院側はこの感染症を新型脳炎と発表するが、感染源の方は全く分からなかった。そんな中、房代は、保健センターの同僚・小西から、興味深い話を明かされた。

 急速に宅地化が進む東京近郊の街で看護師をしている堂元房代。小学生の一人息子・潤とこの町に引っ越してきて7年目の房代は、昼は市の保健センター、夜は夜間休日診療所で働いている。その房代が、夜、担ぎ込まれた一人の中年女性の症状を見て胸騒ぎを覚えた。高熱や全身の麻痺に、光に対する視覚過敏、嗅覚異状などが重なる珍しい症状なのだ。医師の鵜川は、この患者を熱中症と診断し、最近、東京から誘致した関東医大付属病院への移送を指示した。
 だが、その患者は翌日死亡。さらに同じ症状の別の患者が死亡し、新たに2人の患者が発生したと知った房代は、同僚の看護師・中村和子と感染症の疑いについて話した。死因を問い合わせたものの、医大病院側は、呼吸不全、と死因にもならないような回答をしてきただけであった。

 房代の診療所に同じ症状の患者が新たに現れる中、医大病院は、一連の患者に対する抗原検査で検出したウイルスから日本脳炎が発生したと発表し、地元の医療機関などに注意を促した。これを受けた市当局は、すぐさま患者の家の周辺の消毒と、蚊の駆除を実施。これまでの患者がほとんど緑の残る窪山地区の住人だったことから、この地区にある市内唯一の養豚場は、重点検査の対象となった。保健センター係長の永井は、日本脳炎ワクチンの接種は有効で、人から人への感染はない、血液感染はしないと住民たちにアピールした。
 日本脳炎の資料を読み漁った房代は、今回の患者たちの発症から死亡までの期間が短すぎること、住民数に比べて患者が多いことなどから、疑惑を深めた。そして、患者に行った点滴の針を誤って自分の指に刺した和子が自宅で急死したと知った房代は、危機感を募らせ、医大病院の担当医・佐藤に会って疑問をぶつけた。だが、佐藤は房代を避けるように逃げ回るだけ。これではらちが明かないと見た房代は、直接、教授の辰巳秋水に面会し詳しく患者の症状を説明した。実は、房代は、7年前まで、辰巳の愛人で、潤はその子供だった。

 辰巳は、房代の話に顔を強張らせながらも、日本脳炎説を貫き通した。だが、患者が病院内で、それも自分の身近で発生したと知った辰巳は、驚愕した。なんと部下の佐藤が例の症状で倒れ、「終わる、何もかも、全滅…」と言い残して昏睡状態に陥り、まもなく死亡したのだ。
 市当局は、患者の発生がなくなったことから、日本脳炎が終息したと考えた。だが、市長が終息宣言を出す前日、ついに患者が爆発的に発生した。窪山地区から離れた所にある遊戯プールで泳いだ客が発症し、21人の死者が出た。関東医大教授の乾は、県の担当者に、今回の感染症が、抗原検査で日本脳炎と同じ判定を示す新型脳炎と説明。感染力、発症率、死亡率のどれをとっても日本脳炎とは比較にならないほど高く、血液感染する恐れもあることを伝えた。そして、日本脳炎のワクチンを受けた人にも感染する恐れがあることを明かした。

 マスコミは、死亡者25人を出し、さらに猛威を振るう恐れのあるこの新型脳炎を大々的に報道し始めた。パニック状態に陥った市内では、蚊取り線香や殺虫剤が売り切れ、人通りが絶える。市当局は、感染源が特定されないまま、窪山地区への住民以外の立ち入りを禁止。人々は、この新型脳炎を「窪山病」と呼び、この地区の住民に対する差別的な行為が始まった。
 そんな中、窪山地区の出身だという保健センターの同僚・小西が、房代に思わぬ話をした。友人の情報によると、市内にある営巣地で今年孵化したコジュケイのヒナが、原因不明のまま死んでいるというのだ。何としても感染源を特定したい小西は、窪山地区にあるコジュケイの営巣地を見てみたいらしい。
小西の決死の覚悟を知った房代は、一緒に行くことを約束。やがて、2人は、木々をかき分けて窪山地区の谷に入り込んだ。そして、何羽ものコジュケイのヒナの死骸を発見した房代たちは、そこで世にも恐ろしい光景を目の当たりにして――。



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