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日テレ

「P・ハート 〜子供嫌いの小児科医物語〜」
藤咲夏季 ・・・ 青木さやか
大久保優子 ・・・ 松本明子
片瀬真一 ・・・ 石橋保
一倉哲也 ・・・  伊武雅刀
大久保明(15) ・・・ 谷野欧太
大久保麻理香(12) ・・・ 後藤果萌
大久保ひかり(9) ・・・ 山内菜々
大久保学(7) ・・・ 武井証
宇都宮春江 ・・・ 大谷直子
勝又博久 ・・・ 神山繁
藤咲隆三 ・・・ 小野武彦
佐々木攻 ・・・ 松方弘樹
原作 ・・・ 直遊紀
      中山亜純
     (「YOU」連載・集英社クイーンズコミックス刊)
脚本 ・・・ 酒井直行
監督 ・・・ 石川一郎
プロデューサー ・・・ 前田伸一郎(日本テレビ)
             小林由幸(東映)
            河瀬光(東映)
            佐藤敦(日本テレビ)
医療監修 ・・・ 伊藤泰雄(杏林大学小児外科教授)

オープニングテーマ曲:「フェニックス」布袋寅泰(東芝EMI)
主題歌:米米CLUB「君を離さない」
挿入歌:工藤静香「Clavis―鍵―」(ポニーキャニオン)





 成人に比べ診察に手間も時間もかかる、少ない額の診療請求しかできない、少子化で患者が減少する一方――民間病院の小児科は、赤字を垂れ流す不良部門といわれ、閉鎖せざるを得ない病院が少なくない。この作品の主人公は、そんな民間の総合病院の小児科常勤医となってしまった女性内科医師である。あけすけに、小児科が嫌い、子供が嫌いだと言い、子供の患者を叱り付ける主人公。たちまち、非常勤の小児科医や小児病棟の看護師たちと、主人公は対立する。そんな中、一人の突発性視覚障害の少女を診察した主人公は、その家庭の事情にクビを突っ込むことになる。そして、少女の姉が洩らした「エサ金」という言葉から、この兄妹4人が、重い十字架を背負って生きていると気付く。激減する小児科の問題に、骨髄移植のドナーにまつわる衝撃の事実を絡めた社会派ドラマ。

 子供嫌いながら中堅の総合病院の常勤小児科医になった藤咲夏季(青木さやか)は、小児科の重要性が認識できず、非常勤の先輩小児科医・片瀬真一(石橋保)と衝突しっぱなし。そんなある日、救急治療室に、大久保ひかり(山内菜々)という9歳の少女が、突発性の視覚障害で担ぎ込まれる。精密検査をしたものの、原因は不明。真一から、子供の病気の場合、家庭の中の見えない何かが関わっている可能性がある、と言われた夏季は、ひかりの親に不信感を抱く。ひかりの付き添いはその3歳年上の姉で、母親がなかなか姿を見せないのだ。思い切ってその家に押しかけた夏季は、まもなく驚愕の事実を知ることになって――。
 上司である東西大学医学部教授・佐々木攻(松方弘樹)の頼みで、中堅の長谷部総合病院に赴任した内科医の藤咲夏季(青木さやか)は、自分が小児科の常勤医として推薦されていたと知り、思わず顔をしかめた。佐々木は、神戸で小児科医院を開業している夏季の父・隆三(小野武彦)の親友。夏季は、自分の小児科嫌い、子供嫌いを知る佐々木に騙されたと察したからだ。だが、院長の一倉哲也(伊武雅刀)や、小児科病棟の看護師長・宇都宮春江(大谷直子)に、小児科常勤医がいなければ小児科病棟を閉鎖せざるを得ない、とボヤかれた夏季は、やむなくその役を引き受けることになった。
 夏季は、その子供嫌いを知った非常勤医師の片瀬真一(石橋保)や、春江とすぐに対立した。注射を怖がって泣き叫ぶ子供に、問答無用で注射針を刺す夏季。診療室の悲鳴に、待合室の子供たちが連鎖反応を起こして泣き出したことから、春江は思わずため息をもらす。夏季は、大学病院で内科の医局長だっただけに腕は確かだったが、子供に関しては、我慢ということを知らずに泣きわめく“最低の患者”にしか見えなかった。

 そんなある日、病院の救急治療室に、突発的に失明したらしい9歳の大久保ひかり(山内菜々)が担ぎ込まれた。一倉はベッド数の関係で別の病院への移送を指示するが、夏季は強引にひかりの精密検査を行う。その結果は、原因不明。うろたえ、当たり気味に患者の子供たちを叱り付ける夏季に、真一は、皮肉交じりに内科と小児科の違いを説明した。子供の病気の背後には、その家族が抱える見えない何かが関わっている可能性が高いのだ。確かに、ひかりの付き添いは、3歳年上の姉・麻理香(後藤果萌)だけで、親とは全く連絡が取れなかった。
 真一が育児放棄かもしれないと言い出す中、ひかりたちのアパートを訪ねた夏季は、思わぬ事情を知った。ひかりは、母・優子(松本明子)、15歳の長男・明(谷野欧太)、長女・麻理香、そして、7歳になる次男・学(武井証)の5人家族。このうちの明が、なんと10年前に急性骨髄性白血病を発症して東西大学病院に入院し、優子は毎日のように病室に泊まり込んでいたのだ。

 優子を妙に目の敵にする麻理香の態度を思い浮かべた夏季は、ひかりの失明が、優子が明の面倒ばかりを見ることから芽生えた嫉妬心、疎外感、愛情の渇望が原因の心因性視覚障害と断定した。だが、ひかりと話した夏季は、麻理香がつぶやいた「エサ金にもなれない」という言葉から、子供たちの心にさらに深刻な傷があると知った。“エサ金”というのは、高価な熱帯魚のアロワナの餌用に売っている一匹10円の生きた金魚のことだった。
 優子にこの言葉の意味を質した夏季は、出てきた話に愕然となった。明の急性骨髄性白骨病を完治させるには、骨髄移植しかない。明の白血球のタイプが非常に珍しく他人のドナーが期待できなかったことから、血縁のある親戚を始め、当時2歳の麻理香の血液まで調べた。しかし、適合者がいなかったため、優子はドナー欲しさにひかりを出産。それでも適合しなかったため、優子と夫は海外に行き、自分達の受精卵のうち明と適合した卵だけを体外受精しようやく学を産んだ、と告白したのだ。

 その後、学が生まれた時に、明に臍帯血移植をしたが失敗。まもなく、夫は過労で死亡していた。それから7年、優子は、学が骨髄移植のドナーとして耐え得る年齢に達するまで、じっと待ったらしい。この一連の事実を知った麻理香が、自分たちのことを「エサ金」と言ったのだ。そして、先週、明の容態が急変し、学からの骨髄移植しか、命を救う手立てがなくなったようであった。
 夏季は、事情を知った東西大学医学部が学をドナーとすることを却下したと知り、医学長の勝又(神山繁)に食い下がって――。




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