次回放送内容
 
12月5日(火) 21:00〜22:54
伝説の美容師 山野愛子物語
出演
山野愛子 / 水野真紀
山野治一 / 石原良純
田所はる / 貫地谷しほり
柳信子 / 原真善美
小林勝男 / 宮路佳伴
岡部学人 / 高木順巨
門出ちよ / 一色彩子
横倉雄之助 / 石倉三郎
山野弥太郎 / 若林豪
山野すえ / 草笛光子
スタッフ
脚本 /
  佐伯俊道
  桜井久美子
監督 / 藤岡浩二郎
プロデューサー /
  西牟田知夫(日本テレビ)
  河瀬光(東映)
 
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みどころ
photo photo  昭和の初めから、日本の美容業界をリードし、多くの美容師を育て上げた山野愛子の波乱万丈の人生をたどった実録ドラマ。愛子の美容に対する思いの原点は、自らが体験した関東大震災にあった。その悲惨な現場で、どんな時にも美しくありたいという女性の心理に触れた愛子は、美容の大切さに気付く。欧米の文化が日本社会に流れ込む中、いち早く洋髪の技術を導入した愛子は、夫と共と協力してその普及に貢献し、日本美容業界の第一人者となるのである。なお、ドラマの時代背景を説明するため、当時の資料映像を途中に挟む構成になっている。

 東京・下町の洋食店の一人娘として育った山野愛子(水野真紀)は、妾の家に入り浸りの父・弥太郎(若林豪)を見て女の自立を考え、一人でも生きていける髪結いになろうと決意。母・すえ(草笛光子)の協力で、上野に新しく出来た美容学校で入学する。やがて、日本社会の欧米化の波に乗るように、愛子は、いち早くアイロンごてを使った手法を習得。さらに養子に迎えた夫・治一(石原良純)の助けでパーマネントの機械を導入した愛子は、美容業界で確固たる地位を築く。だが、戦争の影響をもろに受けた愛子は、激しい空襲で店を失い、さらにすえも亡くしたため、すっかり落ち込むが――。


あらすじ
photo photo  東京の下町・向島にある洋食屋の一人娘として育った山野愛子(水野真紀)。母・すえ(草笛光子)と暮らす愛子が、女の自立を考えるようになった裏には、妾の家に入り浸る父・弥太郎(若林豪)の存在があった。関東大震災で店を失ったすえは、髪結いになりたいという愛子の夢に賭けようと、残った店の厨房道具を処分。愛子は、その資金を元に、上野に出来たばかりの美容学校に入学し、すえと二人三脚で勉強し卒業した。
 店の焼け跡で花街の芸者やお女郎を相手に仕事を始めた愛子は、持ち前の腕と巧みな話術でお客を集めた。そして、髪型の練習台になってくれたすえはもちろん様々な人の協力で髪結いとしての実績を築き上げていった。

 昭和7年、日本橋にあった白木屋百貨店の火災による惨事を機に洋装が普及し、洋髪を専門にする美容院が台頭してきた。愛子は、アイロンごてを使って仕上げるマーセルウエーブに注目。すぐさま、この技術の第一人者で、アメリカ帰りの美容師・岡部学人(高木順巨)の店に無給の助手として入店した。しかし、岡部がその技術を教えるつもりが全く無いと知った愛子は、目で盗んでやろうと決意。文字通り見よう見まねで練習した結果、わずか1年ほどで、マーセルウエーブの技術を習得してしまった。
 やがて、愛子は、すえが弥太郎から取った手切金代わりの店の登記書を担保にして金を借り、日本橋に『山野美装室』を開店した。モダンな建物と派手な看板、そして、マーセルウエーブをウリにした愛子の店は、店の奥に札束がうなるほど繁盛した。

 そんな折、子供が欲しくなった愛子は、逓信省に勤務する中谷治一(石原良純)と見合いをし、養子にもらう形で結婚した。元々、男を信用していない愛子は、借金がある琵琶道楽の治一との結婚を10年の契約にした。田所はる(貫地谷しほり)、柳信子(原真善美)という2人の娘を弟子にした愛子は、すぐにマーセルウエーブの手法を教え、自らは新しい技術に挑戦した。
 結婚から1年。愛子のお腹が膨らみ始めた頃、東京の街にアメリカで開発されたパーマネントが登場した。愛子自身は、すぐにパーマの機械を入れたいのだが、すえがサイフのヒモを握っているため、購入はままならない。そんな中、動き始めたのは、それまで琵琶にうつつを抜かしていた治一であった。逓信省を辞めた治一は、自分の退職金と質屋からの借金で、愛子にパーマの機械をプレゼント。さらに、琵琶から足を洗った治一は、第三種電気主任技術者の資格を取得し、愛子に協力すると約束したのだ。

 妾と一緒に暮らしていた弥太郎が死亡して程なく、治一は、中古のパーマ機を分解してその構造を調べ、国産パーマ機1号『ヤマノスター号』を開発。愛子と治一は、美容院経営のほか、それまで洋髪の手法を知らなかった髪結いたちにパーマ機を売り、合わせてその技術も教えることを始めた。そして、パーマに必要なソリューション液の製造販売も手掛けるようになった。
 結婚して10年。パーマが日本社会で市民権を得るようになる中、愛子と治一は、もちろん結婚の契約を更新。信子とはるにもそれぞれ店を持たせた愛子は、たくさんの子供にも恵まれ、今の幸せを噛み締めた。
 2人の生活は、まもなく始まった戦争で大きな痛手を受けた。電髪と呼ぶよう強制されたパーマは、やがて禁止となり、パーマ機も軍に供出せざるを得なくなった。そして、空襲で店を破壊された愛子は、これまで育ててくれたすえまで亡くしてしまったのだ。
 やがて、激しかった戦争は終結。一からのスタートとなった愛子は、関東大震災の時の悲惨な状態を思い出し、治一、そして、信子、はるらの協力で、ガレキの中から、再び店を興して――。