今から240年前の寛政元年に創業した山一醤油。 古くは、江戸時代の観光ガイドブックである「東講商人鑑」に紹介されているほどの老舗醤油店である。 その味噌は、見た目にも熟成度合いを感じさせる真っ黒な色、そしてその色に違わぬ濃厚な味とコクがあり、いかにも年代物といった味。 それもそのはず、この超代味噌はなんと42年も前に仕込まれたものなのだという。



この42年ものの超代味噌、蔵物の味噌としては日本最古の味噌と言われている。 その始まりは42年前の昭和38年。記録的な豪雪に見舞われ食糧難に苦しんだ経験をもとに、当時満州から伝わった岩塩を用いた味噌を開発し仕込んだ。 その味噌は長期の保存に長けており、さらに豪雪の教訓から「非常のとき以外は手をつけるな」いい伝えられてきた。 そのため、蔵物としては最古の味噌が42年もの間旨みを増し続けているのだという。