2014.4.20 - 高知県『シラスのアクアパッツァ風とエメラルドメロンのフローズンジュース』

高知県『シラスのアクアパッツァ風とエメラルドメロンのフローズンジュース』

高知県香南市で手に入れた0円食材で作ったのは、イタリアの猟師飯「アクアパッツァ」。 本来は、魚介類を入れ、野菜などで煮込んだものだが、今回手に入れたシラス、貝、イカを入れ、ナスやズッキーニに見立てたメロンなどを加えて作った。 さらに、ブランドマスクメロンをジュースにし、クラッシュ氷を加えたフローズンジュースも作った。

0円食材

太一が頂いた食材

甘くない間引きメロン

メロン農家の髙橋さんに分けて頂いた0円食材。
「夜須のエメラルドメロン」という、香南市・夜須町で作られているブランドメロンを栽培。その糖度は14.5以上。一つの苗に一つだけの実をつけて甘みを凝縮させて育てるのが特徴。
一つのメロンを甘くするために間引かれたメロンは、甘さもなく、家で食べる事も人にあげる事もないため、捨ててしまうという。

分けて頂いた方

髙橋 大地さん

傷物や形の悪いフルーツトマト

フルーツトマト農家の西内さおりさんに分けて頂いた0円食材。
狙っていた基準糖度に達さないトマトは、普通のトマトとして高知市内の市場に出荷しているという。また、フルーツトマトは与える水分量を少なくすることのストレスで甘くなる仕組み。
そのストレスに耐えきれなかったものが傷物のトマトになってしまう。
それらのトマトは、捨てずに道の駅内でフレッシュジュースにしているのだが、その中でも特に形がひどく崩れていたり大きな傷があり、捨ててしまうというフルーツトマトを頂いた。

分けて頂いた方

西内 さおりさん

割れてしまったメロン

メロン農家の西内さんから紹介して頂いたメロン農家の宮崎さんから分けて頂いた0円食材。
家で食べるとしても、もっと形の良いメロンを食べるということで、大きな傷があるメロンを頂いた。

分けて頂いた方

宮崎 誠二さん

形が悪くなってしまったナス

ナス農家の松崎さんから分けて頂いた0円食材。
養分過多などで奇形になってしまったナスや、ナス同士が擦れた際にトゲによって傷ついてしまい、人にもあげられず、家でも食べないようなナスを分けて頂いた。

分けて頂いた方

松崎 康郎さん

城島が頂いた食材

塩分が抜けてしまったシラス

吉川漁港近くの「土佐角弘海産」で分けて頂いた0円食材。
加工場では、毎日約5tもの生シラス(ドロメ)を釜で茹で上げ、それをオートメーションで天日乾燥させ、チリメンジャコを作っている。
その際、釜で茹で終わった後の煮汁を捨てる時や、水で洗い流す時にこびりついた大量のシラスが残ってジャコがこびりついてしまう。
水に触れたちりめんじゃこは塩分が抜けてしまい、商品として販売する事はできない。
また、人にあげたり家で食べる事もなく、捨ててしまうというので頂いた。

分けて頂いた方

北垣 博則さん

食べられる貝と小さいイカ

手結漁港の漁師さんから分けて頂いた0円食材。
高知県では「ヨダレ貝」と呼ばれている貝を獲る際に、一緒に網にかかってしまった貝やヒトデを海に逃がしている所に遭遇。
ヨダレ貝以外の貝やイカはもう食べないということで頂いた。

分けて頂いた方

内田 博さん

0円料理

シラスのアクアパッツァ風

1.フルーツトマトのヘタを切り落とし、お尻の部分に十字の切り込みを入れ、沸騰したお湯に投入。軽く湯通ししたら、水の入ったボウルに入れ、皮を剥いていく。

2.シラスを入れたボウルに、調理酒、塩、小麦粉、あらびきコショウを入れ、手でこねて生地を作る。

3.ナスはヘタを切り落とし、間引きメロンは皮をピーラーで剥き、それぞれ一口サイズに切っていく。
途中、間引きメロンの種の部分は切り落とす。


4.サラダ油を薄く敷いたクッキングシートの上に、1.で作ったシラスの生地をのせ、形を整えていく。
形を崩さないように、シートに乗せたまま、油に投入し、揚げていく。

5.熱したフライパンにオリーブオイルを入れ、間引きメロン、ナス、トマトを炒める。
塩・あらびきコショウで味付け、イカと貝を入れて出汁をとり、煮込む。

6. 4.で揚げたものを、水とオリーブオイルで味を調整したトマトソース(スープ)の中に入れ、再び煮込んでいく。盛りつけて完成。

エメラルドメロンのフローズンドリンク

1.メロンを二つに切り、種を除く。
中身をくりぬき、メロンの器を作る。
くりぬいた中身の半分をフードプロセッサーにかける。

2.フードプロセッサーにかけたメロンの果汁と、同じくフードプロセッサーにかけた氷を、1.で作ったメロンの器の中に入れる。
半分残しておいたくりぬいたメロンを上に浮かべ、完成。

道の駅

道の駅 やす(高知県香南市夜須町)

年間20万人(一日2万人)の集客を誇る、太平洋に面した南国ムード漂う道の駅。
直売所「やすらぎ市」には、生産量日本一のニラをはじめ、約40種類の地元で獲れた新鮮野菜、高知の名産文旦やブランドマスクメロンなどの果物の他、地元の漁港から毎日直送される鮮魚も並ぶ。
1番人気は、注文後、その場で焼いてくれる、カツオの藁焼き。
日本で最後のローカル新線と言われている「ごめん・なはり線」の夜須駅が隣接している。

立寄り処

別府(べふ)商店赤岡町にある釜揚げちりめんの加工場。
しかし、訪れた日は雨でチリメンジャコを外で干せないため、捨ててしまうものは無かった。