2015.3.22 - 千葉県『0円パエリア』と『春野菜の0円サラダ アンチョビドレッシング』

千葉県『0円パエリア』と『春野菜の0円サラダ アンチョビドレッシング』

スペイン料理の定番パエリアを、大胆に0円食材のみで作った意欲作!
お米は、米粉麺を小さく刻んで代用し、市場で手に入れたハマグリとナガラミの出汁の旨味がたっぷり入ったスープで炊き上げた。さらに、イナダのアラをドーナツ状にしたイカのリングもどきも!サラダは、大根と菜の花に、イワシとオリーブオイルでアンチョビドレッシングをかけた、春を感じる仕上がりに。

0円食材

長瀬が頂いた食材

イナダ(小さいブリ)のアラ

九十九里で獲れた鮮魚や干物などの加工品を販売しながら、食堂も営む『魚民商店』から分けて頂いた0円食材。
切り身にしたイナダは、刺身にしたり、すり身にしたり、煮魚にしたりなど、加工品として使用したが、残った頭や中骨などのアラは、そのまま捨ててしまうということだったので頂いた。

分けて頂いた方

押尾 しづ江さん

割れて出荷できないハマグリ

片貝市場のハマグリ漁師さんから分けて頂いた0円食材。
漁獲した際、貝殻が割れてしまったもの。
一度、貝殻が割れてしまうと、砂を吐き出せなくなり、呼吸ができなくなるので、数日で死んでしまう。
水抜きを行っている際、死んだ貝が混じっていると健康的な貝も悪くなり、食べられなくなってしまうので、セリが行われる前に除外され、処分される。
いただいたハマグリは、水揚げされた直後のものなので、まだ新鮮で食べることができた。

分けて頂いた方

菱木 慎哉さん

量が足りなくて売れないナガラミ

地面に落ちていたイワシ

水産直売所の『橋本水産』で分けて頂いた0円食材。ナガラミは、サザエに似た食感が美味しい巻貝。
500g単位で販売しており、それに満たない場合は、量が少ないので廃棄しており、それを頂いた。
さらに、天日干ししている最中に地面に落ちてしまったイワシも、商品にできないので分けて頂いた。

分けて頂いた方

橋本 シゲ子さん

太一が頂いた食材

賞味期限が切れた米粉麺

米粉の加工品などを製造する『さんさん味工房』から分けて頂いた0円食材。
米粉麺は、山形県で製麺されているため、切れ端はなかったが、賞味期限が過ぎ、お店から回収され、廃棄処分される予定のものをいただけた。

分けて頂いた方

浅野 恒男さん

細くて出荷できない海水ネギ

海水ネギ農家から分けて頂いた0円食材。
定期的に海水を散布して育てられる海水ネギ。海水を散布せずに育てたネギより、甘く太くなる。
だが、中には直径が5mm以下の規格外のものもある。それらは、太いネギと同じように食べられるが、規格外なので、収穫した時に、畑に捨て、後でまとめて廃棄処分している。1日経つと、水分が抜けてしまうが、ちょうど道の駅に補充するために収穫するということで、収穫したばかりの細い海水ネギをまとめて頂いた。

分けて頂いた方

土屋 龍雄さん

花が咲いた菜の花

ヒビ割れた紅心大根と青首大根

虫食いのスイスチャード

花が咲いたスティックセニョール

『ソムリエファーム』で分けて頂いた0円食材。
菜の花やブロッコリーを始め、20種類以上の野菜を栽培。また、採れたての野菜を使って、一般の方がオリジナルのピザを作る「体験ピザ教室」も行なっている。
分けて頂いたのは、花が咲いて出荷できない菜の花とスティックセニョール、ヒビ割れてしまった紅心大根と青首大根、虫食いで出荷できないスイスチャード。

分けて頂いた方

渡邉 和代さん

0円料理

0円パエリア

1.ハマグリが半分浸るくらいに白ワインを加え、蒸す。
ナガラミを10分ほど茹でる。
2.イナダのアラから身を削げ取り、塩と片栗粉を加え、フードプロセッサーですり身にする。
3.できたすり身を袋に入れ、底の隅を切った角口から絞り出し、オーブンシートの上でリング上にする。
4.フライパンで15分ほど蒸したら、イカリング風の完成。
5.ご飯に見立てるため、米粉麺を細かく刻む。
6.海水ネギを小口切りにし、スイスチャードの茎を3cmほどに切り、オリーブオイルで炒める。
ハマグリのワイン蒸しのスープ、ナガラミの茹で汁を加え、塩・コショウで味をつける。
7.6に米粉麺を刻んだものを加え、よく混ぜ、スープが満遍なくしみ込むようにする。
8.茹でたながらみ、白ワインで蒸したハマグリ、イナダのアラを使ったイカリング風、そして、スティックセニョールをのせ、5分程、炊いたら完成。

春野菜の0円サラダ アンチョビドレッシング

1.スティック状に切った青首大根と紅芯大根とサッと茹でた菜花を盛り付ける。
2.イワシの頭を取り除き、ぶつ切りにしたものを、オリーブオイルで炒めほぐす。
お酢・塩・コショウで味を調整したら、完成。

道の駅

道の駅 オライはすぬま

九十九里浜の中央に位置する山武市。その山武市にある九十九里浜最大の道の駅。
駅名の「オライ」とは、千葉県の方言で「我が家」という意味。
近くにある片貝漁港では、江戸時代からイワシ漁が盛んで、カタクチイワシの漁獲高日本一を誇る。
さらに、海水ネギ、イチゴ、エシャレットなど山武市の特産品や地元で採れた新鮮な野菜の他、九十九里の沿岸で獲れた魚介類の加工品と多方面に特産を取り揃える。