渚の記録

DASH海岸の現状と磯場づくり

DASH海岸の現状

干潟づくりを初めてから4ヶ月。干潟づくりの重要な役割を担うアサリは1.5cm以上に成長していた。さらに砂を掘ってみると、コメツキガニの姿が確認できた。
東側の護岸に設置した竹箒。生態系の中層を支えるユビナガスジエビは、更に数多く集まっていた。

潮だまり

潮が引くと現れる西側の岩場はまだ手付かずの状態で、まだまだヘドロも残っている。そこで、対策を見つける為にやって来たのは横須賀市走水海岸。
ここで見つけたのは、潮だまり。石の下や海藻の間にアゴハゼやイソガニ、エビの姿が確認できた。潮だまりは潮が引いても岩場などに海水が残っている状態のことで、その複雑な形状と、潮の満ち引きが毎日繰り返されていることで、豊かな生態系を生み出してくれる。

磯場づくり

木村さんのアドバイスで木箱製の潮だまりをつくることに。60cm四方の箱に砂と木を束ねたものを入れ、石を置いていき、生物が入りやすいように隙間をつくる。
その箱を干潟から5mの場所に1つ、さらに干潟から30m沖に行った場所に2つ設置。そのうち1つは水が早く抜けるもの。干潟からの距離や海水に浸かる時間の違いから、それぞれの生物を確認することに。
すると、一週間後、干潟に近い潮だまりからテッポウエビとミミズハゼ。さらに沖の方の潮だまりにはユビナガホンヤドカリとヒイラギが棲みついていた。

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