渚の記録

干潟の復旧と幻のアサクサノリ

第2の干潟づくりと干潟補修

台風の影響で流れ出た砂の幅3mのまわりにこれ以上出ないよう石を積み、第2の干潟として再生。
そして、干潟のフェンスにできてしまった隙間から砂がもれないように、フェンスの内側をヤシガラで作った網で隙間を埋め、流れ出てしまった分の砂を入れなおし、台風前の干潟の状態に修復した。
さらに沖に台風で全壊してしまった消波堤スリットケーソンを新たに設置し、2段になった干潟を守る。
新たなる環境でさらに生き物が増えることを願う。

海苔ヒビ

ノリの栽培は江戸中期にさかのぼる。
漁具として使っていた木の枝にノリがついたのが始まりといわれ、その頃から昭和初期まで木ヒビや竹ヒビを立てての栽培が行われた。
木はコナラの木が海苔がよく付くとされ、竹ヒビは、アサクサノリ全盛の昭和初期頃、最も多く使われた。
ヒビを立てる道具として、鋭い先を鉄でつくられた『振り棒』を使う。江戸から戦後まで使用され、その名の通り振って穴を掘ってヒビを刺す。

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