渚の記録

保温対策とナマコ場づくり

温石(おんじゃく)で保温対策

冬の海岸は身も凍える寒さ。
そこで男たちが作ったのは、平安時代から明治時代の初期頃まで庶民が広く愛用していた温石。いわゆる、カイロ。
火や炭で熱した石を、海水など冷たい水に浸し、余分に粗熱をとったら、水で湿らせた布などに包んで使用する。
蒸気が気持ちよく、水で冷ましても、石の熱が長時間続くため、長い間温まることができる。

ナマコ場づくり

岩や石が多い環境を好むナマコの棲みかを作るため、観測台の下の海底に岩場作り。
新しい石を好みやすいというナマコの習性を利用し、それに適した護岸の石を、両脇をロープで支えて入れていく。
総重量は120kgの石が海底に沈み、ナマコ場の完成。
ナマコだけでなく、同じような環境を好むヒトデなども棲みつくというが、果たしてここで新たな生物の活動が見られるのか?

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