渚の記録

2年目の赤潮対策

赤潮対策 ~観測イカダ~

2009年7月に赤潮対策としてイカダにムラサキイガイを設置したところ、稚貝がネットだけではなく、周りのイカダやロープにぎっしりと繁殖していた。
ネットよりも繊維の細かいロープの方が貝にとっては定着しやすいことがわかり、今年は、のれん状に結んだ太さ1.5㎝のロープを観測イカダの四方に設置した。
設置2週間で、新たな稚貝が定着し始めた。

干潟改良

波がほとんどないことで砂中に十分な酸素が混ざらず、干潟の砂は硬い状態だった。
このままでは、二枚貝などが定着しにくいということで、干潟の改良を行った。
まず、カナドウ(鉄銅)という、浅瀬に潜る貝を掘り起こす道具で砂を耕し、続いて護岸付近にあった石を干潟に斜めに乱積みした。
隙間を空けて並べることで、狭い場所を通る強い水流によって砂の動きを生み出す効果を狙ったもの。
また、石の陰が干潟に棲む甲殻類たちの隠れ家にもなることも期待される。

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