渚の記録

真夏の大調査

簾立て

古くは江戸時代にはあったといわれている、昔ながらの漁法の一つ。
壁や障害物にぶつかると、壁伝いに、沖に向かって逃げて泳ぐ魚の習性を利用したもの。
スタッポと呼ばれる直線の壁に魚がぶつかり、大きな円を描いた大カサへと魚をおびき寄せる。
さらに、大カサの内側を伝って、小さな小カサへと魚を誘導させる。
この小カサには、入り口が一か所あり、そこには返しがつけられていて、一度入った魚は出ることができないようになっている。
獲った魚を船の上ですぐに食べられることから漁のほかに、観光として利用され、夏の風物詩となっていたが、海の埋め立てなどが原因で今ではその姿も見られなくなってしまった。
DASH海岸に作った簾立ては、全長14m、スタッポ10m、横幅8m。

カニカゴ

木を組んで、重石を入れて観測台の下、水深5m付近に設置した。
縦60㎝、横45㎝、高さ20㎝の大きさで、入り口が狭くなっており、中に入った生き物は、出口が分からなくなり、外に出られなくなるという仕掛け。

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