渚の記録

アマモ畑 ~移植~

アマモ畑 ~移植~

アマモの苗は5月には順調に育ち、葉の長さは15cmを超え、6月半ばには25cmと海に移す際の目安となる長さに到達。
いよいよ、整備したアマモ畑に、アマモの苗84本を植えることに。
しかし、まだ細い根っこでは移植しても波に流されてしまう。しっかりと根が張るまでには時間が必要。
そのため、根っこが育っていくまでの代用品として苗作りの際にも使った紙粘土を使用。
紙粘土を重石代わりに根っこに巻き付けるこれは波に流されないようにする為。
粘土を付ける際に、写真のように根元から出ている生長点を隠さない様にし、埋める際には根が生えてくる生長点が下向きになる様にしなくてはならない。

赤潮防御アマモ生簀(いけす)

7月初旬に発生した赤潮。
日光によって光合成をする事で海水や砂を浄化するアマモにとって、海中上層に主に発生する赤潮は日光を遮ってしまう天敵。そのため、赤潮がアマモ畑に入らないようにこのアマモ畑を覆うように生簀を設置した。
アマモの種成熟用生簀をヒントに達也が考案した物。
アマモ畑の四隅に単管を打ち、塩ビパイプ、フロート(浮き)、寒冷紗で作った赤潮防御生簀を単管にかぶせたら完成。周りを囲う寒冷紗のカーテンを海中に下げる。又、海面から1.8mまでをカーテンがカバー出来るように、潮位によって生簀自体が上下する仕組みとなっている。これは赤潮が海中の上層部にのみ発生するため。
次第に海水が濾過され、又網にフジツボやムラサキイガイ、牡蠣やユウレイボヤ等が付着すればより一層生簀内の海水が浄化されて畑が守られる様になるはずである。

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