渚の記録

水中マンション

アマモ畑の2m沖の海底、東側角に設置した水中マンション。
水深によって、棲み着きやすさが変わるという条件に従い、高さの異なる隠れ場所を提供することで、立体的な縦方向の生息域が生まれるスラグブロック307個を直径2m、高さ1mで山の様にブロックを積み上げた。
この水中マンションを支えるのが、様々な海藻。
周りには、2代目のワカメが生えていた石を置き、藻場としてのスタートも切り、今後、様々な海藻や生き物たちの棲み処となってくれるか?

ノリヒビ

2009年に取り組みが始まったノリ栽培。1年目に取れたのは、岩ノリの一種、マルバアマノリ。
翌2年目は、量こそは増えたものの、ごく一般的なスサビノリという結果。
そこで、3年目の2012年は、かつては、至る所に漂っていた胞子を1つでも捕られるため、生長の土台となるコナラの枝のヒビ50本を浮かべ、東京湾を漂うアサクサノリの胞子を待ち受ける作戦に。
2012年1月半ば、海面近くに育つ緑藻のアオノリ類がびっしり着き、紅藻のアサクサノリの期待も高まる。
そこで、ノリヒビを日当たりの良い浅場へ移動。
海水に浮かべていたノリヒビを建てる事で、干出時に乾燥に弱いアオノリだけが除かれ、紅藻であるアサクサノリを捕らえていれば、この先、その姿が見えてくるはず。
果たして今回は、冬場に生長する紅藻・アサクサノリの胞子を捕らえているのか?

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