渚図鑑

仙台湾以南の本州太平洋岸、四国、九州、南西諸島の河口干潟の生息に適した、淡水の影響が強い泥まじりの区域

チゴガニ

スナガニ科

発見場所:ヨシ原
大きさ:約10mm

海水を好むコメツキガニと異なり、汽水の砂泥底の干潟に生息している小さなカニ。
干潮時に巣穴から出てきて活動。
餌は砂泥中に含まれる有機物などをこし取って食べ、残った砂は団子状にして置いていく。
白くてよく目立つ両方のハサミを上下に振る「ウェイビング」と呼ばれる行動をする。
近くにいる個体にタイミングが影響されるらしく、密度が高い場合、群全体で波打つように一斉に白い鋏脚を振る行動が見られる。
雄のみの行動で、雌に対する求愛行動又は、他の雄個体に対する威嚇であると考えられるが、繁殖期(6~9月)以外でも鋏脚を振ることが多く、現時点ではっきりとした理由はわかっていない。

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