湿った草地を好んで自生する、大型の多年草。名前の由来は、京都の方言、茎と茎をすりあわせるとギシギシ鳴るから、など様々な説がある。古来は立派な野菜として扱われ、漢名「羊蹄(ようてい)」は宮中にも献上されていた。若芽、若葉は山菜食用になるが、強い酸味とヌメリがあり、独特の味がする。これは“オカジュンサイ"とも呼ばれ、おひたしや浅漬けなど、東北地方の家庭の味となっている。根を乾燥させた生薬「羊蹄根」は、皮膚病などに効能があるとされる。