北海道南部から九州の潮間帯の泥岩など、比較的柔らかい岩の中に生息。貝から出した足を岩に吸着させ、ヤスリ状になっている貝殻の前側で、貝殻を開閉させながら穴を開け奥へ掘り進んでいく。3年で5~6cm程に成長し、その成長に合わせて、穴を大きくしていく。さらに、穴の内側をツルツルに削り、呼吸の開閉運動をする際に自分の殼を傷つけないようにする。また、生物発光の基本原理の発見のきっかけとなったのが同種で、外套膜から青く発光する粘液を外に分泌して光る。岩の中から採取しにくく、味もよくないため食用としては扱われない。