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道草ファイル №13NEW
コヌカグサイネ科

多年草で、北半球に広く分布し、日当たりの良い道端や牧草地などに生える。ヨーロッパ原産で、明治に牧草として導入したものが、野生化。
6~8月に開花。葉は線形で5~20cmと細長く、ザラザラする。葉の幅も4~7mmと、ケンタッキーブルーグラス(2~4mm)よりも大きい。
別名「レッドトップ」とも呼ばれる。

道草ファイル №12
力芝(チカラシバ)イネ科

多年草で、日本では沖縄を除く全土に分布。道端や畑に多く、田んぼのあぜ道や堤防、路傍などでも見られる。大きな株を作り、根も発達させているので、引き抜くのが容易でないため、「力強く根をはる」の意味からその名前がついた。高さは50cmほどで、葉は根生し線形。夏から秋にかけ、茎頂に濃紫色の小花がふさふさした尾のように密生、秋に試験管ブラシのような形の穂をつける。

道草ファイル №8
葦(ヨシ・アシ)イネ科

水辺で見られることが多く、9月から10月頃にかけて花穂を出す。地下深くに根を張り、高さ1~3mほどに生長する。
植物学的に「ヨシ」と「アシ」は同じもので、当初、呼ばれていた「アシ」は「悪(あ)し」に繋がる忌み言葉で、「善(よ)し」言い替えたのが定着した。
地方によって呼び名が異なり、関東では「アシ」、関西では「ヨシ」が一般的。
まっすぐに伸びる茎は木化し、軽くて丈夫な棒として古くから様々な形で利用されてきたが、日本では特に、葦の茎で作ったすだれを葦簀(よしず)と呼び、夏の涼風に力を発揮してきた。すだれの産地で知られる近江八幡では、中が空洞になっている葦を「ヨシ」と呼び、中が詰まっている荻を「アシ」と呼んで、すだれの材料には「ヨシ」を使う。

道草ファイル №6
ケンタッキーブルーグラスイネ科

北半球の温帯に広く分布し、路傍や草原にはえる。生存年数の長い多年生の牧草で、根茎が発達していて根張が良く、地表を密に覆う。そのため、回復も早く、芝としてゴルフ場やサッカー場、公園などさまざまな場所で広く利用されている。
初夏に出す花穂は、長さ8~15cmの円錐状で、5~7月に開花。まばらな枝に数個ずつ小穂をつけ、花穂の枝がざらつくのが特徴。
名前の由来は、競争馬の飼育が盛んなアメリカ・ケンタッキー州の愛称「ブルーグラスの州」から。ケンタッキーは牧草が生い茂る地であり、ブルーグラスとは、ナガハグサとも呼ばれる牧草のこと。

道草ファイル №3
オーチャードグラスイネ科

北海道、東北を中心に利用されており、北海道では良く利用されるイネ科牧草。刈り取り後の再生力に優れ、年間3~4回の収穫が可能なことから、土地面積に制約がある畑作酪農地帯など、集約的に牧草を生産したい場合に最適な草種とされている。
また、出穂がやや早いことから、収穫期を拡大するのに最適な草種であり、そのほか、耐倒伏性に優れる、高温干ばつに強いなどの優れた特性をもっている。

道草ファイル №1
クマイザサイネ科

山地に群生する笹の中で最も北に分布。
葉はぼってりしていて、葉裏に毛が密生してざらつくのがクマイザサの特徴。
葉は幅が広く枝の先に3~9枚やや掌状につき、葉の裏は細毛でザラザラしていることが多い。茎の中ほどに冬芽が付き、よく枝分かれする。一年中青々した葉には殺菌力があり、食べ物を包む葉として利用されている。名の由来は葉の枚数による。