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道草ファイル №4
ふきのとうキク科
春
ふきは、日本原産で、北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布し、北は樺太から朝鮮半島や中国大陸でも見られる。山では沢や斜面、河川の中洲や川岸、林の際などで多く見られる。郊外でも河川の土手や用水路の周辺に見られ、水が豊富で風があまり強くない土地を好み繁殖する。
茎は地上には伸びず、地中で地下茎となり横に伸びる。地下茎が地表に剥き出しになると光合成のため緑色に変色する。
早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これが蕗の薹(ふきのとう)。雌花は受粉後、花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。開花時の草丈は5~10cmだが、結実時の草丈は80cmになるものもある。独特の香りがあり、山菜として、葉柄、葉は食用される。