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道草ファイル №11ヨモギキク科

畦や草地に普通な多年生草本。群生して地下茎で増殖する。
春の若葉は餅と混ぜて作るヨモギ餅でおなじみ。
葉は羽状に分裂してキク科植物の特徴を良く示している。
茎や葉の裏には密に絹毛があり、白い。この毛を集めてお灸などに使われる「もぐさ」が作られる。
ヨモギ酒やヨモギ風呂、せんじ薬など民間薬として使われてきた。
夏から秋にかけ、ヨモギは花序を出して目立たない花を咲かせる。頭花は少数の筒状花のみから構成され、舌状花はない。

道草ファイル №5
セイヨウタンポポキク科

北よりのやや冷涼な地域がもとものとの分布で、ヨーロッパが原産。現在では全国各地に生育しており、最もポピュラーなタンポポとなった。
花は春に最も多いものの、秋や初夏にも開花する。花は総苞片が反り返っていて、花弁が多く、豪華に見えるのが特徴。
食用として用いられるセイヨウタンポポは、明治時代に北アメリカから、北海道に持ち込まれたのが最初と言われ、乾燥させた根を焙煎して飲む、タンポポ茶で知られる。ミネラルやビタミンが豊富に含まれており、身体を温める効果があるとされる。また、色や風味がコーヒーによく似ていることから、タンポポコーヒーとも呼ばれる。

道草ファイル №4
ふきのとうキク科

ふきは、日本原産で、北海道、本州、四国、九州及び沖縄県に分布し、北は樺太から朝鮮半島や中国大陸でも見られる。山では沢や斜面、河川の中洲や川岸、林の際などで多く見られる。郊外でも河川の土手や用水路の周辺に見られ、水が豊富で風があまり強くない土地を好み繁殖する。
茎は地上には伸びず、地中で地下茎となり横に伸びる。地下茎が地表に剥き出しになると光合成のため緑色に変色する。
早春、葉の伸出より先に花茎が伸び出す。これが蕗の薹(ふきのとう)。雌花は受粉後、花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。開花時の草丈は5~10cmだが、結実時の草丈は80cmになるものもある。独特の香りがあり、山菜として、葉柄、葉は食用される。