道草マップ
蹄鉄
馬は人間でいう、中指の先端だけで立っている状態。それに適応するため、脚先(中指の先端)の皮膚が角質化して硬い構造物になった。皮膚までが爪になったため「皮(ひ)爪(づめ)=蹄」という。
山育ちの道子は、道草の旅開始当初、慣れない舗装の道に、蹄を痛めた。外側の"“蹄壁(ていへき)"は硬いが、土踏まずにあたる“蹄底(ていてい)"は柔らかく、裏には神経が集まる。地面と直接触れないよう、わずかな窪みを作って、衝撃の緩和や負傷したときの蹄の歪みを、逃がしている。そこを痛めることは、馬の致命傷ともなる。蹄鉄は、その皮爪を保護してくれる道具。
蹄を削って、その馬に合わせた蹄鉄を打つことは、明治の初めより普及。日本ではそれまで、馬にわらじのような馬沓(うまぐつ)を結んで履かせていた。
道南唯一のばんば馬装蹄師・小松美智也さんに指南して頂き、蹄鉄づくり。石炭の炉の中で、1000度まで熱した鉄を打って、道子の蹄にフィットする蹄鉄が完成した。
2011年6月12日
今回の歩み0kmスタートから6.2km
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