道草マップ
道草ファイル №8
葦(ヨシ・アシ)イネ科
秋
水辺で見られることが多く、9月から10月頃にかけて花穂を出す。地下深くに根を張り、高さ1~3mほどに生長する。
植物学的に「ヨシ」と「アシ」は同じもので、当初、呼ばれていた「アシ」は「悪(あ)し」に繋がる忌み言葉で、「善(よ)し」言い替えたのが定着した。
地方によって呼び名が異なり、関東では「アシ」、関西では「ヨシ」が一般的。
まっすぐに伸びる茎は木化し、軽くて丈夫な棒として古くから様々な形で利用されてきたが、日本では特に、葦の茎で作ったすだれを葦簀(よしず)と呼び、夏の涼風に力を発揮してきた。すだれの産地で知られる近江八幡では、中が空洞になっている葦を「ヨシ」と呼び、中が詰まっている荻を「アシ」と呼んで、すだれの材料には「ヨシ」を使う。
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道草ファイル
ヘラオオバコオオバコ科
夏
ヨーロッパが原産の帰化植物で、江戸時代の末期に渡来。生育地は路傍や牧草地、堤防などで、日本全土に分布するが、特に北海道に多い。道子がサイクリングロードで食べていた草。
地下に太い根茎があるため繁殖力が強く、1株で最大1万個もの種子を作る。
葉は全て根生葉(根元に生える葉)で、ヘラ状の細長い形をしていることから、その名がついた。春から夏にかけて高さ30cmほどの花茎をだし、茎先端につける花穂は穂状花序で、白花が下から上へ順に咲き上がるのが特徴。
一つの花の中には雌しべと雄しべがあり、雌しべの方が先に成熟して別株からの花粉によって受精(雌蕊先熟)。これは自家受精を避ける巧妙な仕組み。
多種類の有効成分を含んでいるため、ヨーロッパではハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
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2011年7月31日
今回の歩み10.3kmスタートから20.5km
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