放送内容

2016年3月20日

TOKIOが2年かけたラーメンがついに完成!
自らの足で全国に探し求め、自らの舌を信じて集めた食材を使い、自らの手で作り上げた究極の一杯。
松岡「オレたちの中では世界一だよね!」

そのTOKIOのラーメンを真っ先に食べさせたい相手が、ラーメン界の巨匠と呼ばれるこの3人。
30人以上の弟子を育て上げた、『せたが屋』店主・前島司。
小麦を知り尽くした麺の探求者、『麺や七彩』店主・阪田博昭。
6種類の塩を操る、『饗くろ喜』店主・黒木直人。
半年前、TOKIOが自信をかけて作った「素ラーメン試作1号」を試食して頂いた時は、旨みや個性が足りないという、厳しい評価が…

それから半年、自分たちのラーメンの旨味と個性を追い求め、ようやく辿りついた一杯。その味を巨匠はどう評価する?
前島氏「このラーメン作り始めてどのくらい経ちました?」
長瀬「2年弱です」
前島氏「短すぎますね……旨いです」
その言葉に、TOKIOの顔に思わず笑みがこぼれる。

さらに、
黒木氏「旨味同士のバランスが見事。また食べたいと思いました」
阪田氏「いいラーメンに仕上がったなと思います」
巨匠3人からの言葉に喜ぶTOKIOだったが…
前島氏「ただ僕らはしょせんプロなんです。一口食べただけでどれだけいい食材を使っているか分かるんです。でも、全てのお客さんがそうじゃない。
たまたま何の気なしにラーメンを食べに来るんです」

日本が、世界に誇るラーメンは、性別も年齢も超えて、誰もが愛する国民食。
前島氏「本当にこのラーメンが皆さんの目標を伝えられるのか」
TOKIOのラーメンの目標、それは…
『おじいちゃんから子どもまで、毎日食べられるラーメン』。
つまり重要なのは、「プロの舌ではなくても、『旨い』と感じるのか?」
ということ。

だが、TOKIOが作ったと知って食べれば、「旨い」と言うに決まっている。
ならば、と向かったのは、宮城県石巻市の工業港復旧工事の現場事務所。
ここで働く作業員の9割以上が男性。
彼らに、TOKIOが作ったとは伏せてラーメンを提供。
協力してくれた東洋建設の清水さんによると、清水さん「基本的には、東北の方が多いので、無口な方が多い」
そんな東北気質な男たちにTOKIOのラーメンを旨いと言わせられるのか?

城島「『本当の旨い』を見たいな」
一方で、30年以上、お客さんを見て来た前島氏は、
前島氏「食べてすぐ『旨い』って言うのはテレビだけです」
普通のお客さんは、簡単に『旨い』と口に出すことはない。
旨いと思っているお客さんは、もっと噛み締めたくて頷いたり、黙々と食べて、最後には丼を空にする。
つまり、丼が空になれば、旨かったという証!

作業員の方たちの前に、TOKIOのラーメンが運ばれ、麺をすすり、スープを飲む。
すると、最初に食べた作業員の野口さんが首をかしげた。
別室で、その様子を固唾を飲んで見ている城島に、緊張が走る。すると…
野口さん「旨い」
そして、聞きたかった『旨い』の言葉が、他の作業員の方たちの口から次々と。
頷いたり、黙々と食べ続け、24杯中19杯が空に!
城島「皆さん完食!ありがとうございます!」

後日、首をかしげた理由を野口さんに伺うと、
野口さん「スープを飲んだ時に、あっさりに感じてアレ?と思ったけど、食べ進めていくうちにだんだん美味しく感じた」
食べれば食べる程、美味しくなる。これこそがTOKIOの狙い。
真昆布のグルタミン酸、宗田節のイノシン酸、ハマグリのコハク酸の3つの異なる旨味による相乗効果が、旨味の持続と厚みをもたらす。
しかし、作業員の方たちがラーメンを食べたのは、朝7時から寒い中での8時間の作業のあと。『旨い』と言うのは当たり前かもしれない…。

ならばと、続けて向かったのは北海道札幌市にある時計台記念病院。
ここで『旨い』と言わせたいのは、女性たち。
女性ホルモンの一つ、プロゲステロンの影響で男性より味覚が鋭いと言われる。さらに、前島氏によると、
前島氏「美味しくないと思ったらすぐに食べるのをやめます」
そして、札幌は、濃いスープとコシの強い卵麺が特徴の味噌ラーメンの聖地。
果たして、女性たちの反応は?丼は空になるのか?

職員用レストランに協力頂き、試作メニューとして、無料で提供。
最初にラーメンを注文して食べたのは、手術室看護課長さん。
麺を食べると、少し首をかしげたが、その後、黙々と食べ続け、完食!
松岡「完食だ!スープも全部!」
その後も、続々と注文が入り、食べた人は皆さん『美味しい』と言ってくれた。
80杯中68杯が見事空になった。

気になるのは、首をかしげていた理由。後日、その理由を聞いてみると…
手術室看護課長さん「平麺の手打ちな感じで柔らかいのかと思ったけど、実際食べたらコシがあって美味しかった」
それは、福島で育てた最高級小麦『春よ恋』のおかげ。
強い弾力を生む『春よ恋』を、城島が修行した青竹打ちで、麺のコシとなる、小麦のグルテンを鍛え上げ、強い麺が生まれる。

『おじいちゃんから子どもまで美味しく食べられるラーメン』が、TOKIOの目指したラーメン。
そこで、向かったのは、福岡県福岡市の北崎小学校。上橋教頭先生によると、
上橋教頭先生「大人が美味しいと思う物を、子どもが美味しいと思うかはわからない」
味覚は経験により形成されるため、いつもと違う物に対し、脳が警戒し「嫌い」と判断する事も。さらに、
前島氏「集中力がないため、美味しくないと遊びだすが、美味しいと感じたら一気に食べます」
つまり、子どもが一番美味しいと思っているかどうかが分かりやすい。

TOKIOのラーメンを食べてもらうのは、卒業を控えた6年生。
給食にラーメンが出ると分かり、色めき立ち、醤油スープの縮れ麺に興味津々。
福岡のラーメンと言えば、どろどろの豚骨スープに細麺の豚骨ラーメン。
果たして、福岡の子どもたちは『旨い』と言ってくれるのか?
別室で達也が子どもたちの様子を見守っていると…
子どもたち「めっちゃ旨い!」「チャーシュー旨いね!」「わ~お!」
笑顔で食べていく子どもたちの姿に、
達也「すげえ食ってる!めっちゃうれしいな!」

そして、子どもたちも丼を空にしたか?と思われたがスープは残ったまま。
上橋教頭先生「スープを残しているのは、替玉の影響ですね」
豚骨ラーメンは、スープを残し、麺だけを追加する替玉スタイルが定番。
替玉のため、味を濃くしているので、福岡ではスープを飲み干す文化がない。
スープこそ残ったものの、子どもたちはラーメンを完食!
達也「やってきた甲斐がありました」

TOKIOが2年かけて作ったラーメンをみんなが美味しいと言ってくれた。
しかし、今回集めたのは日本各地の生産者が作り出した、最高の素材。
一杯の原価は630円。お店で売るとなると2000円以上になってしまう。
自分達で作ったからこそ思う事があった。
城島「本当に町のラーメン屋の皆さんは1000円以下で、よくあの味を出してると思う」

全国に3万5千以上あると言われるラーメン店では、今日も職人たちが、その技術と情熱で日夜、安く、そして旨い味を追求し続けている。
今では、世界中で、その味を求め、行列が続いている。
2年間かけてラーメンを作り続けたTOKIOの出した、もう一つの答え。
それは、
城島「日本のラーメン屋さんは世界一だと思う」
職人の情熱と努力が詰まった日本のラーメンは、世界一だった。

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