宮崎県も中盤に入ったころ。シンボルとも言える南国風の樹木の間に、日本らしからぬ石像が見えてくる。 海に背を向けて7体ものモアイ像が整然と並んでいるのだ。 「なぜモアイ」と思わずにはいられない唐突な登場だが、それにはれっきとした理由があった。

かつてイースター島のモアイはそのほとんどが破壊され倒壊していた。しかしその事態を憂慮した日本の修復チームの協力によってモアイ像は修復された。 その功績を称え、日本でモアイ像の復元をしてもよいという許可がおり、立地条件としてイースター島に近いここ日南市に復元された。