東海道42番目の宿場である桑名宿(三重県桑名市)から宮宿(名古屋市熱田区)までの海上の渡しで、1601年(慶長6年)の東海道制定の際に定められた、東海道で唯一の海上路。
渡し場付近である宮宿と桑名宿は当時大変に栄え、その最盛期である江戸時代末期には、宮宿248軒、桑名宿120軒もの旅籠屋敷が軒を連ねていた。

桑名宿は伊勢国の東入口に位置する事から、天明年間(1781-1789)に伊勢神宮の「一の鳥居」が建立され、桑名宿は伊勢路の玄関口として大いに栄えた。
ちなみに、「一の鳥居」は伊勢神宮の遷宮ごとに立替えが行われている。