節約家族 1日いくらで過ごせるか!?

 日常生活における節約の重要性が増す今、こんな新兵器が登場した。それは、「省エネナビ」と呼ばれる機械。電気・ガス・水道の使用量を金額に換算して表示し、その使い過ぎを警告してくれる優れもの! 電気はブレーカーに電力測定器を取り付けて使用量を算出し、ガス・水道は各メータに取り付けた小型カメラがメータの動きを捕え、その画像をもとにガス・水道測定器で使用量を算出。そしてそれらのデータは無線を通じて表示器へ送られ、そこで金額に換算して表示される仕組み。

 日々の慌しい生活の中で、私たちがつい見過ごしてしまう小さな浪費。しかし長い目で見ると、その積み重ねがいずれ大きな金額の差となり、跳ね返ってくるのだ。

 この新兵器を目安として、1日の生活の中でどれだけの無駄を省いて節約することができるのか?

そこで実験!
節約家族 1日いくらで過ごせるか!?

 節約に挑むのは、東京のとあるマンションに暮らすごく普通の2家族。城島家は母と2人息子の3人家族。ケチケチ主婦の茂子は生活を切り詰めるのに必死。そんな口うるさい母に兄の大地(6歳)と弟の慧太(けいた・5歳)はうんざり…。その隣に住むのは長瀬ファミリー。パパと2人の娘が暮らす3人家族。何かと合理的だが、ちょっと頼りない智也パパを、アメリカ生まれの愛娘、姉のアレクサ(7歳)と妹のナターシャ(5歳)がやさしく支える。

 2家族による節約の1日。部屋の間取りはどちらも同じ1LDK。そして、その節約の模様は両家に設置された合計40台のカメラで撮影され、モニター室の達也と消費生活アドバイザーの佐藤和子先生によってチェックされる。

 節約の対象となるのは、日常生活で最も小さな浪費をしがちな「電気代」「ガス代」「水道代」の3種類。ちなみに、3人家族の家庭における各エネルギー1日の平均使用量を金額に換算すると、電気代「280円」、ガス代「197円」、水道代「100円」の合計「577円」となる。そこでこの平均金額を基準に、2家族は「3度の食事」「掃除」「洗濯」「お風呂」など、普段通りの生活スケジュールをこなし、平均金額からいくら節約できるかで競う!

 城島家と長瀬家、2家族はそれぞれどんな策で節約に挑むのか? また、日常生活には無駄な浪費を招く、思いもよらぬアクシデントがつきもの。両者はそこをどう乗りきるのか?


 ある休日の午前7時、節約家族の1日がはじまった!

 ケチケチ茂子の城島家、2人息子を叩き起こすと、早速台所の明かりを点灯。「今日も1日頑張るぞー!」と気持ちのいい掛け声のあとは、子供たちの洗顔と歯磨き。ここではじめての水道使用。節約ポイントはこまめに蛇口を閉めること。お湯は使わず、水道の水で洗顔。

 その頃、智也パパの長瀬家、こちらは2人の娘に起こされ、まずはリビングの明かりを点灯。そして、あまりの寒さに一番電力を必要とするエアコンをつけると、省エネナビの目盛りも一気に加速! 続いて娘たちが朝の習慣であるシャンプーをはじめた。生活習慣の違いが金額の差となるのか?

 対する城島家はコタツを使い、目盛りは弱で節約。すると、台所と洗面所の明かりを点けっぱなし! 兄の大地に指摘され、茂子は慌てて消灯。そして朝の団らん、子供たちがお父さんの話をはじめると「パパの話は止めとき!」と、茂子の表情が一変した。どうやら複雑な家庭らしい…?

 その頃、長瀬家では娘たちが朝シャンを終えると、続いてドライヤーで髪を乾燥。その時、モニター室の達也と佐藤先生が電力メーターを見ていると、ドライヤーのスイッチを入れた途端にメーターが一気に回りだした。長瀬家、早くも使用料金「3円」突破!

 一方、城島家では朝食の準備がはじまった。ケチケチ茂子は冷蔵庫を開けながら朝のメニューを考える。冷蔵庫の開放は10秒でおよそ0.1円となるが…結局、茂子の開けっぱなし時間は30秒もかかった。

※冷蔵庫を開ける時のポイント…取り出すものを決めておき、すぐに閉めましょう! 中に入っている物を把握し、決めた位置に置くよう心がける。そうすれば、開いたままで探す必要もなくなり、1回の開閉時間が短縮できる。

 続いてはお米研ぎ。茂子は水を使い過ぎないようこまめに蛇口の開け閉めを繰り返す。モニター室の佐藤先生によると、水を一気に出さず、慎重に少しずつ出す茂子のやり方は、節約に役立っているという。

 その頃、同じく長瀬家も朝食の準備中。智也パパも冷蔵庫を開けたままメニューを考案。そして閉めたかと思いきや、事ある毎に無駄な開閉を繰り返す。とそこへ、姉のアレクサちゃんがコーンフレークをこぼしてしまった! ここでも頼ってしまうのは電気、「もったいない」と言いながら、掃除機を使う智也パパ。次にトースターとガスコンロを使用。強火で早く調理した方が安く済むと考える智也パパだが、ここでのポイントは、赤い炎が全て青くなるよう調節する事が節約につながるのだ。

 一方、城島家は食事の準備を終え、テレビを消して会話を楽しみながらの朝食。メニューは「ご飯」「味噌汁」「目玉焼き」「たくあん」、調理にかかった水道光熱費は「9円14銭」と、炊飯器を使いながらも中々の節約ぶり。

 対する長瀬家は「食パン」「牛乳」「目玉焼き」「コーンフレーク」「サラダ」、かかった水道光熱費は「5円62銭」と、卵をまとめて焼いたのがガスの節約に役立った。ここで智也パパが気になる使用量を見てみると、電気代だけで既に「18円」を突破! その原因は…つけっぱなしのエアコンだった!

 朝食を終えた2家族、起床から2時間が経過し、城島家はここまで電気代「10円47銭」、ガス代「3円2銭」、水道代「2円46銭」、その合計「15円95銭」分を使用。対する長瀬家は電気代「19円7銭」、ガス代「4円19銭」、水道代「3円69銭」、その合計「26円95銭」と電気代がかさんだ。しかし、これらの料金は1日の中でもこの後の時間帯に跳ね上がっていくもの。

 そして城島家は、2人の息子を表へ遊びに出し、茂子は食事の後片付け。水道使用量を抑えるため、食器を素早く洗う茂子。1つの食器を洗いながら、流れる水を次に洗う食器に溜めて効率化を図る。しかし…

※洗い物をする時のポイント…洗い物は水を流しっぱなしにするよりも、水を溜めて洗う「ため洗い」の方が水道の節約には有効。洗剤も少量で済む。

 同じく長瀬家も食事の後片付け。ここで智也パパは合理的に考えた…「洗い物は昼食後まとめて洗った方が節約になるのでは?」。しかし、時間が経つと油がこびり着くため、油汚れだけでも落としておいたほうが後で洗いやすいのだ。次に冷蔵庫の開け閉め。智也パパ、今回はしまう物をひとまとめにし、ドアを開けると急いでしまい込み、9秒で片付けた! ところがバター入れ忘れ、結局無駄な開け閉めをするハメに…。

 続いては「掃除」、節約のコツは無駄のない動き。智也パパは電気を気にして掃除機の力を弱にし、素早くかける。ところが先生によると、掃除機はゆっくりかけないとゴミが吸い取れず、引く時に汚れを吸い取るものだが、智也パパは強く押すばかり…。無駄な電力を浪費していた。

 その頃、城島家も掃除の真っ最中。ケチケチ茂子が黙々と掃除に励んでいると、「コタツが暖かい?」…つけっぱなしだった。そして掃除の効率を考え、まずは高い所のホコリをハタキで落とす。ところが、ハタキはホコリを舞い上がらせるだけなので、逆に使わないほうが良いのだ。続いて掃除機を手にすると、こちらは使う前にフィルターの汚れを取り出した。

※掃除機を使う時のポイントは…ゴミのフィルターをキレイにしてから使うと、1回の掃除(約15分)で「20銭」の節約になる。

 こうして時刻は午前10時半をまわり、長瀬家は洗濯にとりかかる。水道代と電気代、共にかさむものをどう節約できるのか? 智也パパは洗い物を全て洗濯機に放りこみ、1度に洗う作戦のようだ。そしてお風呂の残り湯を使い、15回の汲み上げ作業でようやく洗濯開始。先生によると、お風呂の残り湯を使うのは有効な手段だが、毎日の汲み上げはかなりの重労働なので、用水ポンプを使うと簡単に水を注げるという。

 その頃、城島家も洗濯にとりかかっていた。1度に洗おうとするケチケチ茂子だが、洗い物の量が多く入りきらず、仕方なく2度に分けて洗う。ちなみに、洗濯時は容量の7〜8割の分量で洗うのがちょうど良く、無理に多くの量を入れると、機械が回らず汚れが落ちない。ここで茂子は省エネナビチェックすると、水道代が「28円29銭」に跳ね上がった。やはり洗濯2回は痛かった!

 起床から4時間が経過し、城島家はここまで電気代「12円16銭」、ガス代「3円2銭」、水道代「28円29銭」、その合計「43円47銭」と、水道代がかさんだ。対する長瀬家は電気代「38円68銭」、ガス代「4円19銭」、水道代「3円69銭」、その合計「46円56銭」と、水道代をかなり抑える事ができた。

 そして時刻は正午となり、長瀬家では昼食の準備。まずはパスタソースを電子レンジで温めると、智也パパは考えた…「お湯で温めた方が安上がりか?」。しかし先生によると、3人前の分量であれば、電子レンジの方が熱効率は良く、お湯を沸かすより安く済むという。智也パパの選択は正しかった。

 リビングではテレビに夢中のナターシャちゃんだが、観ていたのはなんと時代劇!分かるのか? すると長瀬が「もっと面白いものを観なさい!」とチャンネルを変え、「おもいっきりテレビ」に変更! そして準備を終え、昼食の時間。長瀬家のメニューは、「ミートスパゲティー」「野菜サラダ」「牛乳」、調理にかかった水道光熱費は「5円98銭」と、朝食とほぼ同じくらいの節約ぶり。台所のテーブルで楽しくスパゲティーを食べる3人だが、智也パパはつけっぱなしのテレビに気づいていない…

 ここでモニター室の先生、「お嫁さんをもらう時はどんな風に家事をしているかチェックしておいたほうがいいですよ!」と、達也にこっそりアドバイス!

 その頃、城島も昼食の準備にとりかかり、ケチケチ茂子は手間もケチって鍋を火にかけるだけの料理。ガスを使用する時は、火力は鍋からはみださない程度に調節した方が、無駄に熱が逃げず節約にもつながる。遊びに出ていた息子たちも戻り、こちらも昼食の時間。メニューは「うどん」と朝に続き「たくあん」、かかった水道光熱費は「3円7銭」と見事な節約。

 一方、食事中の長瀬家、智也パパはここでようやくテレビの消し忘れに気づくと、省エネナビをチェック。すると電気代が「46円41銭」に上がっていた。

 昼食を終えた2家族、時刻は午後1時をまわり、城島家はここまで電気代「22円64銭」、ガス代「10円66銭」、水道代「31円72銭」、その合計「65円2銭」と、依然順調な節約ぶり。対する長瀬家は電気代「49円36銭」、ガス代「9円75銭」、水道代「13円78銭」、その合計「72円89銭」と、徐々に智也パパの節約意識が高まってきた。

 そして食後の長瀬家、智也パパは「節約マニュアル」でお勉強。まずは「長時間テレビを観ないときは、主電源を切る」。次に「テレビ画面をこまめに掃除する」、画質を明るくするとそれだけ電力を使うが、その前に、画面にいっぱい付着したホコリを拭くだけでも明るさが変わるのだ。すると、ソファに寝転んだままの智也パパ、テレビの掃除を2人の娘に手伝わせていた!

 一方、城島家はテレビゲームで親子対決。テレビゲームも熱中しすぎると電気代がかさむが…一番はまっているのはケチケチ茂子だった! 子供が話しかけても無視。それでも結局、茂子の負け! ここで茂子は天気がいい事を理由に、再び子供たちを表へ遊びに出した。

 その頃、長瀬家では食事の洗い物をしていた。そこへ、突然の訪問客がやってきた。ナオコさんだ! すると智也パパ「わざわざ遠い星から…」と失敬な歓迎。ここでナオコさんが洗い物を手伝ってくれることに。と同時に、省エネナビの警告が鳴った! 原因は水道の使いすぎ。やんわりと忠告する智也パパだが、ナオコさんはお構いなしに水をふんだんに使う。その横では智也パパがお湯を沸かしはじめ、ナオコさんに節約マニュアルで得た知識を語りだした。

※ヤカンを火にかける時は…ヤカンの底についた水滴を拭き取るだけで、(2リットルの場合)沸騰までの時間を2分も短縮できる。しかし智也パパの場合、ヤカンの底ではなく、横まわりを拭いていた! これでは意味なし。

 続いてナオコさんがおやつにホットケーキを焼いてくれるという。ところが、牛乳がない。このままでは作れず、智也パパはある場所へ…お隣の城島さん宅だった。ケチなはずの茂子さんも快く牛乳を分けてくれ、再びホットケーキ作りスタート。すると、ナオコさんは冷蔵庫の開閉が頻繁になるが、智也パパはなかなか注意できない。そしてようやく閉めたかと思いきや、今度はナターシャちゃんが冷蔵庫を開けた。智也パパ、娘にはここぞとばかりに厳しく注意!

 こうしてホットケーキが焼きあがり、楽しいおやつの時間。紅茶も付いて調理にかかった水道光熱費は「10円7銭」と、食事の時より高くついた。そして食べ終わると、ナオコさんは帰ることに。

 一方、城島家ではテレビを観ながらくつろぐ茂子。と、そこへブザーが鳴った…もしや? やっぱりナオコさんだ! 手土産を持ったナオコさんは、上がるなり「暗い!寒い!」とワガママ放題! 茂子は渋々家中の明かりを点け、コタツのスイッチを入れると、省エネナビも一気にアップ。

 そしてナオコさんは旧式のマッサージ器を発見し、使い出した。その横で苦笑いの茂子。続いてカセットデッキを見つけると、BGMを要求。ナオコさんは大泉逸郎さんの「孫」を聞きながら、朝食の残りの味噌汁に舌鼓。音楽に浸り…やがて、「うるさいよ!」と、音量を下げさせた。先生によると、ボリュームを調節するだけでも消費電力は変わるという。

 すると茂子、「何のお構いもできなくて…」と、遠回りにナオコさんを帰らせる作戦に出た。居座るナオコさんだが、ここで渋々城島家を後にした。と同時に、ケチケチ茂子はもの凄い勢いで部屋中の明かりを消した。すると、テレビゲームまで点けっぱなしだった。この来客訪問で5円以上も加算された。

 どちらも来客に節約ペースを乱され、午後4時の時点で城島家は電気代「59円20銭」、ガス代「16円31銭」、水道代「38円12銭」、その合計「113円63銭」。対する長瀬家は電気代「75円18銭」、ガス代「23円84銭」、水道代「53円2銭」、その合計「152円4銭」。城島家は電気を、長瀬家は水道を予想外の浪費!

 そして城島家には遊びに出ていた子供たちが帰ってきた。洗面所ではちゃんとコップに水を溜めてうがい。すると、子供たちが寒いと言い出した。ケチケチ茂子には電気を使わない温まり方があるという。それは、プロレスごっこ! 親子で楽しくじゃれあうと、続いてボールの的当てゲーム! 夢中で遊んだはずだが、温まったのは茂子だけだったらしい。それでも午後3時からの1時間で電気は4円しか使っていなかった。茂子、省エネナビを見てニンマリ。

 一方、長瀬家では洗濯物を取り込み、アイロンがけをしていた。実は午前中、洗濯物を干す際に智也パパはシワを伸ばして干していた。先生によると、シワを伸ばし元の形になるように干しておくと、アイロンがけの時はシワもなく、素早く行えるという。智也パパの節約術に先生は大絶賛!

 こうして時刻は午後6時をまわった。一般に夜9時までのこの時間帯は、水道光熱費が1日のピークを迎えるが、果たして…

 城島家では茂子が夕食の準備を進める中、子供たちは部屋でボール遊び。すると、部屋の飾りを倒してしまった! 注意する茂子だが、我が子を思うあまり、「お父ちゃんには渡せへんで!」とつぶやく。やっぱり複雑な家庭らしい…? そして夕食の時間。城島家のメニューは「ご飯」「味噌汁」「肉じゃが」「煮魚」、そしてまた「たくあん」、調理にかかった水道光熱費は「8円84銭」に抑えた。ところが、無駄な明かりは消し、コタツも切っているハズなのに、省エネナビのメーターは増え続け、警告音まで鳴りだした! 何が原因なのか?

 その頃、長瀬家も夕食の時間。メニューは肉や野菜を炒め1時間煮込んだ「カレー」と「サラダ」、かかった水道光熱費は「17円47銭」、ガス代が効いた。

 一方、夕食を終えた城島家は、続いて「お風呂」。食事中にお湯を入れていた茂子が湯加減を見てみると…「熱ッ!」、先ほどのガス・水道の警告は、どうやら熱過ぎたお風呂が原因らしい。ここで思わぬ浪費!

 その頃、長瀬家もお風呂の時間。智也パパはここでも節約マニュアルの知識を活かす。お湯を溜める際、蛇口から大量に流さず、弱めにして節約を図る。

※給湯式風呂の場合…200リットルの浴槽に40度のお湯を入れる場合、強めに出して「54銭40円」かかるのに対し、弱めに出すと「40円80銭」とこんなにも差がでるのだ!

 そして智也パパが省エネナビを覗いてみると、電気代が「323円」を上回っていた。そこで、少しでも電気代を減らそうとエアコンの温度を下げる。ちなみにエアコンの温度設定を2度下げると、1時間で「2円8銭」節約となる。

 一方、城島家では茂子が夕食の片付けをしていると、またしてもブザーが鳴った。夜の訪問者か? すると「城島く〜ん!」と聞き覚えのある声…間寛平さんだった。アメリカ帰りの間平さんは、その足で城島家を訪れたという。茂子によぎる不安…そう、この訪問者は昨年10月放送の「時計を持たずに24時間がわかるか!?」で城島のもとを突如訪れ、のんびり居座ったうえに、お風呂に入り浴槽のお湯を全て使いきってしまったのだ!

 まずは日本茶を要求する寛平さん、対する茂子は冷蔵庫のウーロン茶を冷えたまま出そうとするが、ばれた! 茂子は渋々ガスでお湯を沸かす。その時、2人の子供は入浴中だった。浴室の声が気になって覗きに行く寛平さん、子供たちに話しかけ、さりげなくお風呂をチェック。自分も入ろうというのか?

 続いて寛平さんは歯を磨きだした。しかも洗面所の水道は大量に流しっぱなし!そして子供たちがお風呂からあがると、話に夢中で水を止める気配なし。うがいをして、止めるのか? と思いきや、再び子供たちに話しかけ、水はそのまま。今度は子供たちに歯磨きの指導をはじめた。歯磨き粉もタップリと使い徹底的に指導すると、結局、寛平さんは水を止めないまま洗面所をでた。すると再び覗いて「水道をムダ遣いしたらいかんよ!」と子供たちに責任をなすりつけた! 子供たちが慌てて蛇口をひねり、ようやく水が止まった!

 先ほど入れたお茶もすっかりぬるくなってしまった。入れなおすよう要求する寛平さんに、またしても渋々ガスを使う茂子。

 その頃、長瀬家では2人娘が入浴中。するとお湯が熱いらしく、智也パパは水を足すよう浴室の外から指示。そして智也パパも一緒に入ろうとするが、やっぱり断られた!

 一方の城島家、訪問者の浪費ぶりは相変わらず。コタツに入る寛平さんは既に上半身裸…やっぱりお風呂に入るのか? すると、またしてもお茶がぬるいとクレームをつけた。しまいには「濃いやん!」と悪態をつける始末。茂子、3度目の沸かし直し。そして、そのお茶も飲まずに立ち上がると、ついに浴室へ…果たして、今回はすんなりとお風呂に入るのか? と、いきなり浴槽の栓を抜いてしまった! 台所へ戻るなり「お湯が少ない!」と茂子に入れなおすよう要求。まんまと新しいお湯に浸かるつもりらしい。

 その頃、長瀬家では2人娘がお風呂からあがり、智也パパが髪を乾かしてあげていた。続いて智也パパがお風呂に入ろうと浴室を覗くが…お湯がない? 慌てて娘たちに確かめると、こちらは本当にうっかり落としてしまったらしい。

 時刻は午後8時をまわり、城島家は電気代「90円92銭」、ガス代「185円24銭」、水道代「84円26銭」、その合計「360円42銭」と、これまで節約効果が表われていたが、問題の訪問者は居座ったまま。対する長瀬家は電気代「168円15銭」、ガス代「167円52銭」、水道代「87円96銭」、その合計「423円63銭」。

 そして城島家では、再び浴槽にお湯が溜まり、寛平さんがやっとの入浴。浴室中を泡だらけにすると、そのまま狭い湯船に飛び込んで泡を洗い落とす。さらに、反対を向いて、また飛び込む! その間、キッチンの茂子は明かりを消してせめてもの節約。すると、表は雪が降りはじめたようだ。浴室の寛平さんに伝えると、既に体を拭いていた寛平さんだが、それを聞いてシャワーでもうひと温まり! かなりの浪費に焦るケチケチ茂子。

 一方、長瀬家では智也パパも入浴を終え、就寝前の電気チェック。そして全ての電気を消すと、寝室のベットに入った。智也パパはカタコトの英語で娘たちに絵本を読んであげる。すると、娘たちは眠るどころか爆笑していた! こうして、長瀬家は一足お先に消灯。

 その頃、城島家では寛平さんがようやくお風呂から上がり、茂子と共にビールで乾杯。そしてしばらくくつろいで、訪問者はようやく去って行った。果たして、寛平さんがいた間、水道光熱費はどれだけかかったのか? 疲れ果てた茂子もここで明かりを消し、城島家消灯。

 こうして節約家族の1日が終わった!

<記録>
 長瀬家 合計「427円31銭」、平均金額の「577円」に対して「149円69銭」の節約に成功!

 一方、城島家 合計「574円58銭」、平均金額に対して、こちらは「2円42銭」と、ギリギリで平均以内に収まった!