空飛ぶジュータンに乗れるか!?

 もし魔法が使えたら、どんな願いだって叶う。映画「アラジン」で大空を自由に飛びまわる魔法のジュータン。翼や気球ではなく、魔法を手に入れたアラジンのように、夢のジュータンで空を飛ぶことはできないだろうか?

ならばやってみよう!
空飛ぶジュータンに乗れるか!?

 とある公園でジュータンに座っているのは、アラジンに扮した城島と太一。今回2人がこのプロジェクトに挑む! しかし、空飛ぶジュータンに欠かせないのは共に旅するお姫様。そこで、魔法のランプに呪文を唱える。「でてこいランプの魔人」すると、煙の中現われたのはCMでも人気の野村恵里(15才)。彼女がお姫様らしいが。早速、ジュータンに乗せてくれるようお願いしてみると、彼女が呪文を唱えはじめた「ジュータンだけに織物(乗り物)」と、ダジャレの先制攻撃か? 負けじと城島も「ジュータン(冗談)でしょう」、さらに、太一までランプを手にとり「今日ス、ランプでしょう」そんなとっちらけのムードに、姫は煙と共に消えた?

 魔法でもなく夢でもない、正真正銘の空飛ぶジュータン。いったいどうすればアラジンのように飛びまわることができるのか?

 まずは、ジュータンを浮かせるには何より「風」の力が必要と考えた。そこで用意したのは、家庭にもある「扇風機」。これで飛ぶのか? 疑問はあるが、やってみなけりゃ分からない! ジャージに着替えた2人のアラジンと野村恵里姫は、扇風機を手に厚木市荻野運動公園の体育館へやってきた。12台の扇風機をバランスよく上向きに並べ、それを上から覆う形で金網の台を設置。そして、金網台の上にジュータンを敷く。ジュータンは飛びやすいよう軽くて薄いものを用意。風をバランスよく受けられるようジュータンの四隅をヒモで結び、金網に固定。これで準備完了! 果たしてうまく浮くのか?

 12台の扇風機を一斉に作動! すると、ふわっと浮いた! ヒモにつながれ、1mほど浮き上がるジュータン。それを見つめる城島アラジン「乗れそうじゃない?」といった衝動にかられ、浮いてるジュータンに飛び乗った! すると、確かに飛び乗ったが、1mの高さから思いっきりしりもち! 城島があまりの痛さに落ちこむと、それを見た太一「無理だってわかることじゃん」と大爆笑! やはりこれでは風量が足りない。

 と、そこへ現われたのは、「巨大扇風機」。最大風速30m/秒、プロペラ直径1900mm、モーター30馬力、重量130kg、台風並みのパワーを持ち、映画撮影などに使われる最大級の代物。果たして、その威力は?

 早速準備開始! 巨大扇風機を下からあて、その上にさらに高くした金網台を設置。そして先程と同様にジュータンをヒモで結んでセット完了! そして巨大扇風機作動! するとジュータンは勢いよく浮き上がり、さらに最大風速に達すると、物凄い勢いでジュータンが張り、その威力でヒモが切れた!

 そのパワーに3人の期待が膨らむ! そこへ、城島があるアイデアを提案金網台の上で人がうつ伏せになり、その上からジュータンを乗せて四隅と手足を結んで飛ぶ「ムササビ作戦」、これなら飛べるかもしれない。だが、それでは主旨から外れるのでは? 3人はひとまず空飛ぶジュータンの「一種」として納得し、最も体重の軽い野村恵里姫が挑むことに。そして準備を終え、「ワクワクドキドキ!」と興奮の野村。果たして、ムササビ作戦で飛べるのか?

 そして扇風機作動! 勢いよくジュータンが浮き、それに引っ張られて野村の手足もあがる! さらに、風速が増すと体がえびぞり状態に。そして最大風速に達した時、体が回った! 今にも浮きそうだがここで野村の手からジュータンが離れストップ。浮きさえしなかったものの、感触を掴んで興奮気味の3人。

 続いて太一が挑戦! 今度は足を大きく開いて風をより多く受ける作戦。そして扇風機作動! すると、作戦が功を奏し、えびぞり状態の体がぐるぐる回る! 今にも浮きそうな勢いだが。そして最大風速に達すると、太一がジュータンを手放してしまった。「足つった!」。

 ひとまず実験を中断し、これまでのデータとVTRを携え、スタッフが東京大学を訪れた。そう、「飛ぶ」といえば知る人ぞ知る、航空宇宙工学科教授の鈴木真二先生。鉄腕DASHの頼れる頭脳。早速VTRを見てもらうと、2つの問題点が浮上した。

 問題点その1さっきの方法はエアホッケーゲームと同じ原理で、吹き上げる空気の圧力でホッケーのパックが浮き上がる仕組みだが、これでは移動範囲が台の上に限られてしまい、空飛ぶジュータンとは程遠い。その対策としてエアホッケーの台をひっくり返す必要があるという。つまり、風で浮かせるシステムを逆さにし、ジュータンの側から風を噴き出す仕組みにする。

 そして2つ目の問題点は扇風機にあるという。扇風機では風力が弱く、もっと小型でパワーのあるものでなければならない。例えば「掃除機」、排気口から噴き出す空気を1つに集めて地面に吹きつける。その力がジュータンに行き渡れば、押し上げられてふわりと浮くのでは? という意見。

 そこで、鈴木先生のアドバイスを活かした「エアホッケー作戦」で再び挑戦!エアホッケーをひっくり返したこのシステムで、今度こそアラジンとなって自由に飛びまわることはできるのか?

 新たな材料を揃え、体育館に再び3人が集まった。
1)まずは、タタミ半畳サイズのベニヤ板を用意し、中央に小さな丸穴を開ける。(掃除機の排気を送りこむための穴)
2)次にベニヤの外周をアクリル板で囲い深さ10cm程の箱型を作る。
(箱型の内側が、空気の溜まる空間となる)
3)箱型の内面に角型の発泡スチロールを各所に固定し、その面をビニールで覆う。(このビニール面が地面と接地する)
4)さらに、ビニールには空気の噴出し口となる穴を開ける。(箱型の内側に溜まった空気がビニールの吹き出し穴から出て、台を地面から押し上げる仕組み)その際、箱全体をバランス良く浮かせるように規則正しく開ける。
5)こうして出来たエアホッケーと同様の仕組みの台をひっくり返し、その上にジュータンを乗せる。

 これにより、掃除機の排気口から中央の穴に送り込んだ空気が中に溜まり、ビニール面の小さな穴から吹き出して地面を押し上げるという仕組み。

6)続いて掃除機をセット。台の中央の穴にホースを通し、ホース口に袋をつなげ、そこに掃除機の本体を入れて密封。これで掃除機の排気を外へ逃がすことなく、ホースへ送りこめる。

 さらに、空飛ぶジュータンは「見た目」が大事。そこで、掃除機に壷のカバーをかぶせる。こうして、空飛ぶジュータン2号が完成!

 完成品を前に緊張の3人、まずは無人で動かしてみることに。

 掃除機のスイッチオン! すると、壷に入った掃除機の袋がふくらみ、その力に耐えきれず壷が割れた! さらに袋が破れ、空気が漏れ出してしまった。それでも徐々に底のビニールが張って浮きかけてきた! すると城島が壷を取り外した!「見た目」より「浮くこと」の方が大事。台はかなり浮いてきたが、まだ地面を離れていない。ここで袋の空気漏れをテープで補強するが、ひとまず止めることに。

 なぜ浮かないのか? 太一はビニール面の吹き出し穴の小ささを指摘。そこで、送り込む空気が一気に吹き出るよう、これまで3mmだった穴を50mmに拡大。これなら飛ぶのでは? 期待高まる3人、野村はまたも興奮してはしゃぐ!

 そして改良を終え、再びスイッチオン! 若干の動きは見せるものの、さっきより浮きそうな気配はない。すると、ヤケになった太一が強引に乗りこみ台が沈んだ! 次第に野村のテンションも下がり、城島は掃除機の吸い口をオシリにあてて遊びだした! またしても失敗!

 やはり、掃除機ではパワー不足だった。よりハイパワーな空気を送り込める物は何か? アイデアを振り絞る3人。すると、野村がひらめいた! それは「クーラーの室外機」。しかし、あっさり却下。そして太一がひらめいた落ち葉を掃除する時に風で吹き飛ばす機械「ブロア」なら浮くかもしれない! 野球場など、広い場所でのゴミ集めなどにも使われているというそのマシン。日曜大工の大型店になら置いてあるかもしれない。そこで3人は「Doit厚木店」へと向かった。すると、念願のブロアを発見!

 「ブロア」最大風量8.6・(立方メートル)/分、最大風速55m/秒、重量3.0kg、この軽さで、風速は巨大扇風機のおよそ2倍。

 威力のほどを試そうと、太一が城島の顔にブロアをあててみると、城島の顔が変形寸前に! その威力を体で知った城島、「これ下さい!」と迷わず購入。

 そしてブロアを従え、3号機作りがはじまった! 先ほど作った台の中央の穴に、ブロアの吹き出し口を直接通して完成! だが、やっぱり見た目にはこだわりたい。そこへさっき壊れた壷を直し、再び機械にかぶせる。空飛ぶジュータン3号機、強力な風で今度こそ飛ぶか?

 ブロアのスイッチオン! すると、ブロアの威力で台がバウンドをはじめた。そこへ、太一が軽く押し出してみると、バウンドしながら一気に5m進んだ! 飛ぶというより飛び跳ねるジュータン。その高さは1cmだが、これはいけるかもしれない! 気持ちの高ぶる3人は、さらに改良を加える。推進力を高めるため、ブロアをもう1台取り付け、今度はいよいよ人が乗ってみる。これで空中移動なるか?

 まずは野村が立った状態で乗り、スイッチオン! すると、床からわずかに浮いた状態で、自力で動き出した! ジュータンのような物が懸命に飛ぶ。そして野村が飛び降りると、ジュータンは勝手に動き出した! 続いて城島アラジンが乗り、太一アラジンも続く。実験開始から10時間にして、ようやく味わえたアラビアンナイトの気分。その面白さに感激する3人。だが、不満は残る。

 夢はやっぱり座って楽に乗りたい! アラジンのようにあぐら座りをすると、バランスがかたよって浮かない。そこで、今の台と同じ仕組みの物をもう1つ作り、2台をつなぎ合わせる。そして、重さを抑えながら発泡スチロールで高さを増し、飛んでいる感覚をアップ。ジュータンも2倍サイズのものを用意。さらに、ブロアを浮力用に2台、前進用に2台、計4台とりつけてパワーも2倍に。壷やブロアをスカーフで覆いアラビアらしさを演出。こうして完成した空飛ぶジュータン4号機は、タタミ1畳分の大型サイズ! パワーも倍だが、総重量30kgがやや不安。

 そして、4号機に乗る栄えある主役は、姫からアラジンになった野村恵里! 実験成功を目指し、城島・太一は裏方にまわる。今、アラジンとなって野村恵里が飛ぶ。メカニック・エンジニアは頼れる太一。そして、ケーブルさばきは六峯テレビでおなじみ、「茂さん」こと城島。いよいよカウントダウンがはじまった。魔法のジュータン、奇跡は起こるのか!?

 そしてスイッチオン! しかし、ジュータン動かず。重さの問題か? マシーントラブルか? すぐに駆け寄る城島と太一。すると、後部が浮いていない。機材が後ろに集まっているため、重さのバランスが原因か? そこで、野村は出来るだけジュータンの前に乗り、本体のバランスをとってみる。

 再びスイッチオン! 今度は浮いたものの前に進まない。ここで軽量化のため、またしても壷を外し、さらにメカニック太一の提案で、前進用のブロアを真ん中に取りつけてみることに。これで機材のバランスは均等、電源コードも中央に集めてバランスをとる。推進力の低下が心配だが、まずは無人の状態で動かしてみる。すると、浮いたと同時に、勢い良く動き出した! 感触を掴んだ3人、改良が吉とでるのか?

 アラジン野村が立った状態で乗り、スイッチオン! しかし、浮きかけるものの、やっぱり動かない。空飛ぶジュータンここへきて足踏み状態。いったい何がイケナイのか? 悩むメカニック太一、1度は浮いた空飛ぶジュータンの喜びが幻と消えるのか?

 しかし、このままでは終われない。太一の掛け声でもう1度だけチャレンジすることに。既に実験開始から16時間が経過。各部の隅々まで再点検し、さらにスタッフも総出で台を持ち上げ、裏側も点検。すると、気になる箇所を発見! 空気の吹き出し口を調節していたガムテープがめくれていたのだ。これが原因か? ひとまず修復してすべての点検が終了。考えられる改良点はもうない。これでダメなら空飛ぶジュータン断念か?

 そして運命のスイッチオン! 「イケー!」祈りを込めた城島の叫びと共に、ジュータンが動き出した! ジュータンの上で喜ぶアラジン野村、コードを手に後を追う城島と太一も興奮状態! そして、体育館の隅について終了!

 ひとまず成功を遂げた空飛ぶジュータンだが、このままでは終われない! 次回は外での実験に挑み、必ず飛んで見せると太一が断言! アラジンと同様、自由に大空を舞うジュータンを目指し、只今次なるステップ計画中! 近日放送、乞うご期待!!

 今回は実に16時間にも及ぶ過酷な実験となりました。ブロアを組み込み、さらに改良を重ねた4号機、しかし思うように進まず足踏み状態に陥った時、もはやここまでかとスタッフにも不安がよぎりました。ところが、そんな心配をよそに、太一くんやリーダーが真剣になっていく姿に、まわりが逆に元気づけられました。特に、ロケ初参加の野村恵理ちゃんは番組を見ていてもわかるように、時間が経つにつれDASHのチャレンジ精神に満ち溢れた表情に変わっていったのが、とても印象的でした。
はじめてのニッポン がんばれ!外国人ペーパードライバー

 自動車大国ニッポン、今や国内を走る自動車はおよそ5千万台。赤ん坊まで含めても「2.5人(あたり)に1台」が所有する割合。それに伴い、同じく増加を辿るのが「外国人ドライバー」。現在、日本に在住する外国人の数は「約151万2千人」、その中で運転免許所有者の数は「約50万8,247人」にのぼる。

 外国において車を運転する場合、必要なのは「国外運転免許証(国際免許)」。既に免許を持っている者なら、自国で手続きをすれば簡単に取得できる。しかし、免許だけでは安心できない。例えば、車が道路のどちらを走るかだけでも国によって様々。アメリカ・ロシア・中国・韓国などは右側通行。日本・イギリス・イタリア・オーストラリアなどは左側通行。国によって標識も交通ルールも違うのが当たり前。

 そこで、外国人に日本の道路を安全かつ快適に走ってもらうために

はじめてのニッポン がんばれ!外国人ドライバー

 今回、外国人ドライバーを教習すべく立ち上がった伝説の教官たち山口教官(免許歴10年)と国分教官(免許歴6年)。2人がやってきたのは成田空港への玄関口「東京シティエアターミナル」。その待合ロビーで、まずは太一が指導する外国人教習生を探す。「ハイド」という名前が書かれたボードを手に、周囲をうかがうと、1人の外国人女性が立ち上がった。手を振って駆け寄るなり、ボードの文字を指摘。ハイドではなく、ハイディさんだった!

 ロベット・ハイディさん(29歳)。アメリカ・ロサンゼルスから来た彼女は17歳で免許を取得し、自国では愛車の74年式ビートルを乗りこなすが、プロダンサーとして滞在する東京では運転経験なし。しかし、国際免許は既に携帯しており、日本での運転を夢見ている。明るい性格の彼女だが日本語は話せず、太一はカタコトの英語でコミュニケーションをとる。

 ところで、達也が指導する教習生が見当たらない。ボードに書かれた「ウリアナ」さんとは、どこの国の人なのか? すると、太一がイスに寝そべる外国人のおじさんを発見。ウリアナさんか?「ちょっと待ってくれよ!」とひるむ達也の元へ、外国人女性が現われた。この人がウリアナさんだった!

 ミロワ・ウリアナさん(27歳)。ロシア・レニングラード出身の彼女は6年前に来日し、日本語通訳の仕事をしながら、半年前に日本で免許を取得した初心者ドライバー。

 ルールは2チームに分かれ、ハイディさんとウリアナさんそれぞれの運転で東京・中央区箱崎の「東京シティエアターミナル」を出発。そして、彼女たちが車で行ってみたかったという場所をゴール地点に設定。山口教官・ウリアナさんチームは、温泉が大好きな彼女の希望で、「箱根・あまゆ荘」を目指す。一方、国分教官・ハイディさんチームは、ジェットコースターが大好きな彼女の希望で富士山が一望できる「富士急ハイランド」へ。それぞれ日本での初ドライブに挑む! 但し、途中には基本の教習項目が用意され、「坂道発進」「給油」「駐車」「踏切」4つのポイントをクリアしなければならない。

 項目をクリアし、日本の交通ルールを学びながら無事ゴールへ辿りつけるか?


 まずはウリアナさん・達也チーム、車はターミナル前の道路に横付けされた状態でスタンバイ。今回運転するのはマニュアル車。車体には日本ならではの初心者の証し「若葉マーク」を装着。車に乗り込むと、シートベルト、クラッチレバーの確認をし、エンジン始動。いよいよ出発の時、後方から車が来ていないか確認し、右ウインカーを出そうとしたその時動いたのはワイパーだった! 初心者のウリアナさん、焦る。そして気を取りなおし、ギアを入れると、ノッキングを起こしながらも何とか動きだし、AM9:30ようやくスタート!

 一方、ハイディさん・太一チームも、太一のカタコト英語でシートベルト、クラッチとギアの確認をし、いよいよ出発。太一が「ゴー!ゴー!」と出発をあおると、ハイディさん「だめだわ、(後ろから)車が来ちゃってる」と、彼女のほうが冷静だった! そしてAM9:35、こちらもスタートと、その時、前方に停まっていた車がバックをはじめた! が、ハイディさんは間一髪でかわしてセーフ! びびる太一の横で、微笑むハイディさん、「リラックスしてね」と太一に語りかける。このドライブ大丈夫か?

 その頃、ウリアナ・達也チームは箱崎の交差点で信号待ち。そして青に変わって出発が、エンストしてしまった! 改めて発進するも激しいノッキング! それでも何とか走りだし、ギアチェンジをするが、またしても間違えてワイパー作動! ウケまくる達也「楽しくなりそうだ!」。

 一方、ハイディ・太一チームは最初の難関、高速道路に挑む。

 「高速料金所」では入り口の手前で減速し、料金所に寄せて一旦停止。料金を支払ったら、すみやかに出発すること。最も注意する点は、合流するとき、無理な合流は絶対しないこと。

 ハイディさんは太一の指示に従って、車を料金所に寄せ、笑顔でお金を支払う。いよいよ緊張の合流、右車線に入ろうとウインカーをだすが、動いたのはワイパーだった! そして中々入れずもたついていると、後方から来た車にクラクションを鳴らされ、強引に追い抜かれた。焦ったハイディは右車線に強引に割りこんだ! 中々道をゆずってくれないドライバーに苛立つ彼女「日本のドライバーって感じわるいわね」、彼女は陽気なうえに強気な女性でもあった!

 そしてスタートから40分が経過し、ウリアナ・達也チームは彼女が大好きだという浅草へやってきた。ここで第1の教習ポイント「駐車」に挑戦。前方に駐車場のマークを見つけると、車を左に寄せ駐車場へと思ったら、通り過ぎてしまった! そしてバックで戻ろうとするが、バックギアが入らない。そこでウリアナさん、両手で強引にギアチェンジ!

 そして中へ入ると、なんとそこは立体駐車場だった。立体はおろか駐車場も初体験の彼女。係員の誘導に従って車を停め、リフトへ入る前に助手席の達也が降りると、ウリアナさんも一緒に降りてしまった! あらためて車に乗ると、車体が勝手に回りだし、初めてのターンテーブルに驚く彼女。そして狭いリフトへの車庫入れ。前方のミラーを見ながら入るよう説明を受けると、不安げな彼女、「私、出られる?」と降りられるかが心配だったらしい。そしてリフトへ突入! 右側の隙間はかなり余裕があるが左側がギリギリ! それでも無事に駐車を終え、一段落のウリアナさんに感想を聞くと「ヤダだった」の一言。かなり神経を使ったようだ。

 一方、高速道路を走行中のハイディ・太一チーム、銀座の出口が見え、太一が降りるよう指示。そして彼女がウインカーを出そうとしたその時、またしてもワイパー作動! 太一が「それは雨が降った時だけです」と指導すると、ハイディさんは「カリフォルニアではみんなこうしてるわ」と冗談で返す。

 その頃、車を降りたウリアナ・達也チームは、浅草仲見世を観光中。ここでお土産を買いたいというウリアナさんに、達也は竹刀を薦めると、それを自腹でプレゼント。さらに、せっかく来たので名物の大きな提灯の下で記念撮影。

 一方、銀座の街中を進むハイディ・太一チームも教習ポイントの「駐車」に挑戦。こちらはコインパーキング。運転は慣れているハイディさんだが、日本の駐車場はとても狭い。果たして、入れられるのか?

 「効率の良い車庫入れ方法」通路が狭く入れにくい駐車場の場合、前から突っ込んで無理に切り返すと接触の危険がある。そんな時は駐車場の入り口からバックで進入したほうがスムーズに車庫入れができる。

 ハイディさん、バックからの車庫入れスタート。スペースの狭さに、すっかり無口になるハイディさん、後方だけでなく前の障害物にも注意しながら、順調に駐車スペースへ進入。そしてスムーズに終了かと思いきや、左に寄せ過ぎて車止めの機械にタイヤが当たってしまった! 油断大敵、引っかけたらパンクのもと。前へ出して向きを直し、改めて入れなおす。車体はまっすぐで枠にもピッタリ収まった。優秀な出来に、太一が「これなら日本のどこの駐車場でも大丈夫!」と太鼓判を押すと、対するハイディさん「飲み物欲しいわね、ビールある?」と、とんでもない要求! 冗談のようだが、太一もちろん却下!

 そしてスタートから1時間30分が経過し、ウリアナ・達也チームは浅草を経て千代田区の大手町を走行中。すると、ウリアナさんが突然の告白「このあたり主人働いてる」。実は人妻だった! さらに、子供は2人もいるという。達也、驚きの反面ちょっとガッカリ? 彼女にとってこの教習は、家族でドライブに出かけるためのものだった。

 一方、ハイディ・太一チームは銀座を経て世田谷区駒沢公園通りを走行中。住宅街の狭い道でバスとすれ違う瞬間、前方に自転車に乗る人の姿が。そしてバスをよけてすれ違うと、自転車と接触寸前!! が、間一髪かわした! 呆気にとられる太一の横で、緊張の糸が切れたハイディさん、思わず大笑い! 陽気なハイディさんに、眠りそうだった太一もすっかり目が覚めた。

 その頃、港区溜池で信号待ちをするウリアナ・達也チームは、ある教習をしていた。ウリアナさんは達也に「チョー」の使い方を教わっていた! 達也が「凄い、又はビックリする時に使う」と説明し、模範として「超ビックリ」と教えてあげると、彼女もすかさず使ってみる「チョー ジャマみたい」停まっているのは横断歩道のど真ん中だった! そして2人は港区赤坂へ入り、坂道の信号手前で止まると、ここから「坂道発進」教習に突入! 青になったと同時にアクセルを軽く踏み、クラッチを徐々に離し、サイドブレーキを下ろして発進! 若干後ろへ下がったものの、見事クリア!

 一方、ハイディ・太一チームは世田谷区二子玉川に到着し、狭い住宅街を抜けてアミューズメントパークの「ワンダーエッグ3」で一息入れていた。遊園地が大好きなハイディさんはゲームに夢中! 陽気な彼女のペースに太一もはしゃぐ。ちなみに、ハイディさんは独身。

 そして休憩を終え、世田谷区等々力を走行していると、次の教習ポイント「踏切」にさしかかった。果たして無事クリアできるのか?

 「踏切通過のルール」日本においては、踏切の直前で一時停止し、窓を開けて音を確認し、ローギアのまま発進するという決まりがあるが、ロシアやアメリカでは、見晴らしの良い場所であれば、基本的に止まる必要はない。このように、踏切のルールにしても各国で違いがあるので、事前に知っておくことが必要である。

 そして、太一はハイディさんに踏切の通過方法を丁寧に説明すると、いよいよ突入! 太一の説明に合わせて慎重に運転するハイディさん。左右を確認して、音を聞き取り、安全であることを確認して踏切を通過。そのソツのない動作に太一は大絶賛!

 その頃、ウリアナ・達也チームは国道246号線で立ち往生? 止まった原因がわからないウリアナさんだが、エンストしてた! そして再び走りだし、ウリアナさんは緊張をほぐすため、自分で持ってきたテープをかける。とてもシックなロシアの曲らしいが、達也はさっぱり分からない。

 一方、東名高速道路を走るハイディ・太一チームは、軽快な曲に合わせてノリノリだった! スタートから4時間が経過し、2人は静岡県御殿場に入り、ゴールの富士急ハイランドまで一気に近づく。

 その頃、ウリアナ・達也チームは第三京浜から横浜横須賀道路へ入り、途中、鎌倉へ立ち寄ることに。日野インター出口の急カーブ、突入スピードを少し出し過ぎたのか、ウリアナさんはタイヤを鳴らしながらのドライビング! そして一般道を走ると、次の教習ポイント「踏切」が見えてきた。ロシアとはまったく違う日本の踏切通過。達也が丁寧に説明するが、果たして上手く渡れるのか? 窓を開けて音を確認し、しばしもたつきながらも無事に通過! すると、達也があることに気づいた。ウリアナさんはギアを変えるのが早いらしく、そんな彼女を「ギア変えたガール」と命名!

 一方、御殿場市内のハイディ・太一チームは、回転寿司屋でランチタイム。回転寿司ははじめてというハイディさんに太一が見本を披露。「まずは左手で取ります」と、太一が左手でお皿を取ると、首をかしげるハイディさん太一のジョークだった! そして彼女が最初に選んだのは、いきなりデザートのメロン! 続いて注文していたうなぎの握りに舌鼓をうつ。ハイディさんはサーモンを手にとって食べる太一に驚き、自らも手にとってはじめてのサーモンに挑戦。しかし、その表情はイマイチナマ物は苦手らしい。

 その頃、鎌倉のウリアナ・達也チームもランチタイム。達也がウリアナさんのために選んだのは「流しそうめん」のお店。流しそうめん初体験の彼女が、庭に造られたそうめん台に驚くと、その横で達也「流しそうめんと競争はしたんだけどな」と過去の激戦を振り返る。ここで達也が食べ方を説明、「竹を伝って流れてくるそうめんを箸でつかまえて食べる」と話すと、ウリアナさんは達也のジョークだと思い、スタッフに目をやる。さらに疑問、「後ろに落ちたらもったいないじゃない!」という問いに達也、「だから一生懸命食べて!」。

 そして緊張のランチがはじまった。流れてくるそうめんを、ウリアナさんは難なくキャッチ。だが、味わう間もなく次々と流れてくる。そして食べる方に夢中になっていると、彼女の前をそうめんが通り過ぎてしまった! 慌てて箸をのばし、落ちる手前でキャッチ! こうしてすっかり満腹になった彼女だが、そうめんの勢いは止まらず、ついにすくったそうめんを達也のお椀に入れた!

 スタートから5時間30分が経過し、ハイディ・太一チームはゴール手前、富士の裾野「忍野八海」で一息。そして土産屋さんへ行き、富士山で採れた紫水晶を買うことに。通常2,000円のところを1,200円で売ってくれるというが、ハイディさんは「ガイジンディスカウント」と、さらに値切り交渉にでた! しかし、それ以上は安くならず、結局1,200円で購入。「日本は安くならないのね」と彼女は諦めきれない様子。それがアメリカンスタイルなのか? そして2人の背後に富士山が顔を出した! ここで富士山をバックに記念撮影。ゴールまであと18kmとなった。

 一方、ウリアナ・達也チームは江ノ島付近を走行中。すると、前方から江ノ電が姿を現した。だが、このまま走れば接触してしまう。達也は慌てて停止させ、通過するのを待つ。そして達也は真剣に注意するが、なぜか笑っているウリアナさん。何がおかしいのか? と、その時「江ノ電ポッポー!」とはしゃぎだした。どうやら運転にも余裕がではじめ、路面電車に感激したらしい。

 こうしてスタートから6時間が経過し、2人は箱根の手前、小田原に入った。ここで次の教習ポイント「給油」に挑戦。ガソリンスタンドを見つけ入ろうとするが、入り口手前の段差に引っかかりストップ! 店員さんが慌てて駆け寄るが、難なく中へ進入!

 その頃、ハイディ・太一チームも給油教習中だった。すると、ハイディさんはガソリンを「ガロン」で注文し、店員さんが戸惑う。

 「ガソリンスタンドでの給油」日本での場合、ほとんど給油は店員さん任せでガソリンの単位はリットル表示。一方、アメリカでは店員さんが給油するお店は少なく、ガソリンの単位はガロンで表示(1ガロン=3.875リットル)。

 サービス豊富な日本の給油スタイルに、ハイディさんは感激するばかり。そして、店員さんに会釈で見送られると、至れり尽せりのサービスが相当気に入ったらしく、「幸せな瞬間だったわ」と笑いが止まらない!

 一方、ウリアナ・達也チームはゴール地点となる「箱根」に入った! 前方の標識を読み上げながら進むウリアナさんだが、電光掲示板の「カーブ地点はみだし事故多し スピード落とせ」の文字が読みきれず、「はやいじゃん、読めないよ!」と少々ご立腹。

 その頃、ハイディ・太一チームはゴールの「富士急ハイランド」まであとわずか。前方にはハイディさんが乗りたがっていたジェットコースター「フジヤマ」が見え、その高さに圧倒される! そして駐車場入り口のゲートを通過して
見事ゴール!

 ハイディさん「6時間45分」で無事ゴール!

 一方、ウリアナ・達也チームもゴール目前。箱根の温泉街の細道を上ると、「あまゆ荘」が見えた! 中へ入るとゲートが用意され、従業員の皆さんに迎えられてゴール!

 ウリアナさん「7時間5分」で無事ゴール!

 ハイディさんと太一、念願叶って富士山を眺めながらのジェットコースターに乗る。79mの高さから急降下!「オーマイガッ!」と悲鳴をあげるハイディさんと、高いところ大好きな太一、長旅の疲れはさらに絶叫して発散!

 箱根・あまゆ荘のウリアナさんと達也は、混浴の露店風呂に入って長旅の疲れをとる。木々に囲まれた自然と湯煙の中、ウリアナさんは今日新たに覚えた言葉で「今日 チョー楽しかった」と1日を振り返った!

 鎌倉で流しそうめんを満喫したウリアナさんと達也であったが、そこでちょっとしたハプニングが起こった。食事を終えて店を出た2人は、駐車場から車を出そうとウリアナさんが運転して、達也は外で誘導することに。そして車は路上に出て、達也を乗せるため路肩に寄せるかと思いきや、ウリアナさんはそのまま走り出してしまった! 必死に後を追う達也50mほど走ったところで彼女はようやく止まってくれた! とにかく焦った達也、ウリアナさんはなぜそのまま進んでしまったのか、未だ謎のまま。

 一方、ジェットコースターで絶叫したハイディさんと太一、実はその背後である事件が起きていた。2人の後ろに乗っていたのはDASHのディレクター。高さ79mからの急降下、130km/hの猛スピード、ここまでは良かったが、最後の急ブレーキその反動で、ディレクターのズボンのポケットから、なんと携帯電話が飛び出してしまった! ロケ終了後、スタッフ3人で捜索に当たったが、結局その日は見つからず。後日、泣く泣く新しい電話を購入すると、その直後に富士急ハイランドから紛失した電話が送られてきた。バッテリーこそ見つからなかったが、かなりの衝撃を受けたにもかかわらず、本体はほとんど無キズ。とはいえ、通話機能は破壊され、かろうじてメモリー機能は無事だった。
 というわけで、ジェットコースターに乗る時は、持ち物に十分注意しましょう(担当ディレクター談)