早朝DASH駅伝! 通勤バスに勝てるか!?

 幼い頃、バスに乗って出かけるお母さんについて行きたくて、いつも必死にバスを追いかけた。でも、追いつきそうで追いつけない、どうしたらあのバスに追いつくことができるのだろうか…。

そこで、早朝DASH駅伝 通勤バスに勝てるか!?

 これまで数々の電車とリレー対決で激戦を繰り広げ、勝利を収めてきたTOKIO。今回は日本で生まれた長距離競争「駅伝」で挑む! その対戦相手となる「通勤バス」は、停留所間をスピーディーにつなぐ人々の手軽な交通手段。果たして…

 AM6:00、東京・池袋駅東口に集ったTOKIO。そこへ遅れてやってきたのは、早朝DASHリレーでもおなじみ元オリンピックマラソン選手の増田明美さん。日本女子陸上界の第一人者として、数々の日本記録を樹立してきた彼女。到着するなり指導がはじまった。長距離走でのポイント…最初は肩の力を抜いてリラックスし、リズミカルに走ること。そしてラスト300mで一気にスパートをかける。そのリズミカルなフォームを5人に披露し、増田さんは朝からハイテンション!! 6人それぞれ6区間に分かれ、バスとのタイムを競う!

 そして勝負を受けて立つのは、池袋東口から新宿西口まで毎朝走る「西武バス614号車」(型式 KC-RM211G SN改)。全長8.99m、全巾2.32m、全高3.04m、最高出力195馬力、総排気量6.92リットル、定員59人、利用客数 約1000人/日。これを操るプロは、大野昭一運転士(運転歴3年)。

 第1区(1.2km)を走るのは長瀬、コースは池袋駅東口をスタートし、明治通りを進む。勝負のポイントは1km先にある千登勢橋交差点での右折渋滞。これを抜けて目白通りへ出ると、学習院大学前で第2区(1.3km)の太一へタスキが渡される。ポイントは、JR目白駅周辺の人ごみと交通量。そして目白通りを走り続け、第3区(1.3km)の増田明美へとつなぐ。ポイントは、乗降客が多いと予想される新宿区下落合の聖母病院入口バス停。ここでバスがどれだけの停車時間を要するか。そして山手通りへ出ると、西武線の中井駅手前で第4区(1.5km)の城島へタスキが渡される。ポイントは、山手通りの朝の渋滞をバスがどう切り抜けるか? そしてJR東中野駅まで進み、タスキは第5区(1.3km)の松岡へ。中野坂上、心臓破り300mの上り坂、これをクリアし、青梅街道ヘ出ると、タスキは第6区(1.3km)のアンカー達也に託される。人も車も混雑する西新宿のオフィス街。ここを抜けて、ゴールはバスの終点、新宿駅西口。

 全長8km、いよいよTOKIO&増田の駅伝チームとバスの戦いがはじまる!!


 AM7:20、この日の池袋はあいにくの雨。1区の長瀬はバス停前でウォーミングアップをし、バスの到着を待つ。相手は7:30発、新宿駅西口行き。

 実況担当は矢島学(NTVアナウンサー)。

 そこへ、対戦相手のバスがやってきた! 両者、スタート地点のバス停に肩を並べる。バスは乗車を終え、大野運転士も臨戦態勢に入る。

 バスの扉が閉まり、第1走者・長瀬スタート! 少し遅れてバスもゆっくりスタート! 明治通りを快調に飛ばす長瀬、対するバスは「バス専用レーン」を走る。早朝はバス専用車線として時間規制されており、このレーンを走れば早朝の渋滞もスムーズに進める。次第にバスが長瀬との差を縮めてきた。焦る長瀬、そしてスタートから400mで早くも両者が並び、バスが一気に追い抜いた! ぐんぐん差が開き、0.5kmあたりで長瀬のペースが落ちてきた。しかしこの先、信号もバス停もあり、長瀬にもチャンスは十分ある。

 先を行くバスは千登勢橋バス停に着くと、1人の客が降車。さらに新たな客が乗り込むと、その間に長瀬が追い上げ、一気に抜き返した! 間もなくポイントとなる千登勢橋交差点の右折。バスは右折車線に入り信号手前で右折待ち。その間に長瀬は差を広げる狙いだが、なんとバスはすんなり右折に成功! 信号に捕まったのは長瀬の方だった。続いてバスは坂を上がり、目白通りの手前で信号待ち。遅れる長瀬はようやく信号が変わり、明治通りを横断して坂を登ると、停車中のバスを再び抜き返した! そのまま信号を右折し、目白通りに入ってラストスパート! その後をバスも追い上げ、スタートから6分4秒、両者ほぼ同時で、タスキは第2走者・太一にリレーされた!

 太一はバスに離されないよう、バス停と信号待ちのチャンスをうかがいながら走る。しかしその差は開く一方。歩道は狭いうえ、通勤通学の道行く人で、太一は思いのペースで進めない。先を行くバスはJR目白駅に到着し、10人の客が乗り降り。すると最後の乗客はお釣り待ちとなり、思わぬタイムロス! その間、太一は駅前の人ごみを避けながら追い上げ、バスのすぐ後方まで迫った! だが、バスは無情にも走り出してしまった!

 次の3区にはエースの増田が控えている。太一の到着を待ちながらウォーミングアップをしていると、目の前をバスが通り過ぎた! 遅れる太一は1.2km地点でラストスパートに入り、前方の増田に声援を受けながら、11分10秒で第3走者・増田にタスキをリレーした!

 増田は現役時代を彷彿させるフォームで目白通りを駆け抜ける。一気に追い上げを図るが、ここでタスキが首に絡みつき、端のほうが後ろに垂れ下がってしまった! だが、そこは慣れた手つきで、走りながら端をズボンにしまい込む。一方、バスは乗降客が多いと予想される聖母病院入口バス停に到着…が、下車・乗車共に1人ずつ。短い停車で走り出してしまった。だが、そんな予想外の事態を物ともせず、増田が差を縮めてきた!

 スタートから13分が経過し、バスは南長崎1丁目交差点を左折して山手通りに突入。スムーズに進むバスであるが、増田はすぐ後ろまで追いついた! そして中落合3丁目バス停に着き、バスが減速した瞬間、増田が一気に抜き返した! 増田の健闘を見守るバスの乗客は、そのスピードに感心するばかり。バスとの差を広げて貯金を作りたい増田だが、次第にバスも迫ってきた。

 激戦を前方で見守る第4走者の城島、中継地点では新谷保志アナウンサーがリポート。そして15分23秒、はじめてバスをリードしたまま増田から城島へつないだ! バスは中落合バス停で7人の客を乗せ、その間にリードを広げる城島「これぐらいのペースでいいんかなぁ?」と自らペースを探るが、かなりゆっくり…。一方、バスはまだ動かず、最後の乗客は千円札の支払いでさらにロス! ようやく動き出すも、赤信号ですぐに停車。城島にとっては幸運続き!

 力走を続ける城島、依然ゆっくりペース。バスも再び走り出すが、次第に交通量が増えてきた。そして雨の影響も重なり、次の落合バス停先の交差点まで渋滞! 城島、このまま逃げ切れるか? すると後方から「肩の力を抜いて!腕振って!」の掛け声…なんと、走り終えたはずの増田が伴走していた! さらに新谷アナまで伴走! 上り坂は前傾姿勢で走るよう、指導を受けながら走る。一方、バスは渋滞を抜けて追い上げ態勢に入った。両者の差は約50m、徐々に差を詰められ、城島に疲れの色が見えはじめた。

 そして東中野駅手前、ついにバスが城島を捕らえた! 遅れまいと必死の城島だが、ペースは変わらず…。運転手の大野さん、にわかに微笑む…。一気に引き離された城島、22分39秒、バスに35秒の遅れをとってようやく第5走者の松岡につないだ!

 先を行くバスは東中野2丁目バス停に着き、ここで大野運転士、お礼を言って降りる女子高生に「勉強頑張ってね!」と声をかける余裕ぶり! ところが次第に交通量が増し、バスは交差点手前で停車。そこへ松岡が徐々に迫り、ついに追い抜いた! そのまま歩道橋を駆け上がってバスより先に交差点を横断! 大野運転士、呆然…。しかし、この先の青梅街道へ出れば中野坂上の長い上り坂となり、バスにとって逆転のチャンス。

 そして松岡は左折して青梅街道に入り、300mの上り坂に突入。バスも遅れて青梅街道に入り、松岡のすぐ後方まで迫ってきた。だが、松岡はペースを乱すことなく坂道をクリア! リードのままラストスパートかけ、27分58秒、アンカー達也にタスキが渡された! 目指すは終点、新宿駅西口。

 達也は中野から新宿区内に入り、渋滞を横目に冷静な走りを展開。対するバスは40m後方で渋滞と信号に捕まった! 1つ先のバス停を通過した達也はバスを待つ人の姿を確認、リードを広げるチャンスか?

 さらに差は広がり、達也ゴールまで800m。後を追うバス、東京医大病院前は乗降客なしで通過。そして残り600m、達也は西新宿のオフィス街で徐々にペースが落ち、その後方からバスの激しい追い上げ! バス車内では終点のアナウンスが流れ、あとはゴールへまっしぐら! 残り200m、バスは達也の10m手前まで追いつくが、交差点で信号に捕まった! 達也は歩道橋を渡り、一足先に交差点を通過! その先の歩道橋には「ゴール」の幕が見えている。

 残り100mの勝負! わずかにリードの達也と追い上げるバス、DASHチームか? それともバスか? 先にゴールラインを超えたのは…達也だった! バスもわずかに遅れてゴール!

<記 録>
 ザ!鉄腕!DASH!!チーム「34分35秒」。西武バス「34分43秒」。

 見事、ザ!鉄腕!DASH!!チームの勝利! TOKIOと増田さん、最後は全員で健闘を称え合った!

おばあちゃんの電話だけで里帰りできるか!?

 生活に欠かせない便利な電話。でも、言葉だけではうまく伝えられない事がある。それは、「知らない道の案内」。細かく説明したつもりでも、方角や目印の認識違いでなかなか相手に伝わらず、これが長距離になるともっと大変!

 これがもっと分かりづらい言葉だったら…。田舎が恋しい夏休み、都会に暮らす幼い孫がはじめて行くおばあちゃんの家に、電話の声だけを頼りに辿り着くことはできないだろうか?

おばあちゃんの電話だけで里帰りできるか!?

 東京・上野駅前へやってきた松岡と長瀬。この2人がおばあちゃんのお家へ向かう子供をサポートする。そこへ、2組の親子が待っていた。

 まず長瀬が同行するのは、千葉県に住む渡辺哲也くん(5才)。気が弱くて甘えん坊の一人っ子。おばあちゃんのお家は宮城県本吉郡にあるが、行き方はほとんど分からない。一方、松岡が同行するのは、埼玉県に住む菅野広大くん(5才)と光くん(4才)の兄弟。のんびり屋のお兄ちゃんに対し、弟は行動的でしっかり者。おばあちゃんのお家は福島県安達郡にあるが、そこへは車でしか行ったことがない。

 両者は上野駅を出発し、それぞれ実家があるおばあちゃんのお家を目指す。しかし、道を知る手段はおばあちゃんにかける電話のみ。おばあちゃんの方言の案内だけを頼りに、長い道程を進まなくてはならない。

 お母さんとしばしの別れを告げると、いよいよ小さな大冒険のはじまり! 果たして、無事にたどり着けるのか?

 広大くん&光くんと松岡、まずは東北新幹線に乗っておばあちゃんのお家がある福島を目指す。松岡がおばあちゃんの名前を聞くと、2人はウメおばあちゃんと呼んでおり、首にかけた写真を見せてもらう。

 一方、哲也くんと長瀬は宮城のおばあちゃんのお家を目指し、こちらも東北新幹線で仙台へ向かう。哲也くんのリュックを見せてもらうと、中には落花生が入っていた。すると長瀬、「軽くしないと…」と言って食べはじめた。そして哲也くんにおばあちゃんの名前を聞くが分からないらしく、長瀬も「そーいえば俺もおばあちゃんの名前わかんねぇわ」と言って淡々と落花生を頬張る。

 その頃、広大&光と松岡は新幹線から東北本線に乗り換え、福島県本宮へ。松岡は2人からおばあちゃんのお家にまつわるヒントを探るが、記憶にあるのは屋根の色が赤ということだけ。そして3人は本宮駅に到着。そこは福島県安達郡大玉村、安達太良山の麓に位置し、人口8,488人が暮らす稲作・養卵などが盛んな村。ウメおばあちゃんのお家へは駅から直線で7km。

 駅前の公衆電話から、おばあちゃんに到着の報告とこの先の道順を聞く。まずは松岡が挨拶「TOKIOと申しますが…」、するとおばあちゃんに「どごのときおですか?」と返された! 続いて広大くんが一通りの道順を聞いて電話を切るが、理解できてなかった! そこで松岡が再度電話。おばあちゃんの説明は「ずなぇエントツを越すじど左さ曲がってくんの こんだぁ ずなぇ道さ出っからまだ左」とのこと。これは「ずなぇエントツを越して左に曲がりなさい 今度はずなぇ道に出るからまた左」という解釈だが、謎のキーワードは「ずなぇ」。これは何を意味するのか? まずはエントツを探してみることに。

 一方、哲也くんと長瀬はJR御岳堂駅に到着。そこは宮城県本吉郡津山町、北上川流域に位置する農村地帯で1万2,407の人が暮らす。おばあちゃんのお家へは駅から直線で5km。こちらも公衆電話を見つけ、おばあちゃんに連絡。まずは哲也くんが挨拶するが、道順が理解できず長瀬に変わってしまった! すると「川越えてござい」との説明、これは「川越えてきなさい」ということらしく、まずは北上川を目指すことに。

 その頃、広大&光と松岡は本宮駅周辺でエントツ探し。だが、それらしいものは見当たらず、一回りして駅前に戻ってきてしまった。すると広大くん、疲れてその場に座りこんでしまった。そこで近くの神社で休憩をとり、松岡が取り出したのは「全国方言一覧辞典」。これは全国の代表的な方言の読み方、意味を解説したもの。謎のキーワード「ずなぇ」を探してみると、これは「大きい」を意味することがわかった!

 一方、北上川を目指す哲也くんと長瀬、民家の庭先に犬を見つけて恐がる哲也くん。「犬はつながれているから大丈夫」と、長瀬は自力で通過するよう応援するが、それでも恐いらしく結局長瀬が手を引いて通過。続いて見つけたのは「危険地帯」の看板。何が危険なのか? とその時、目の前にヘビ出現!! 確かに危険地帯だった。そしてようやく川へ辿り着くが、橋が見当たらない。ひとまず川沿いを歩いてみることに。

 その頃、広大&光と松岡は1時間歩いてようやくエントツを発見! 説明通りエントツを越して左に曲がってみると、次のキーワードである「大きい道」に出た! それを左へ曲がったところで、次の道順をウメおばあちゃんに確認。まずは広大くんが出てみるが、やっぱり分からない。松岡に変わるとおばあちゃんは「こわぐなったらベニーズで何が食いな」と伝えたらしい。松岡が「レストランのデニーズですか?」と聞くと、ベニーズだと言い張り、何度聞き返しても同じ。さらに道順は「ずなぇ道 左できっつぁぽな道をきな」との説明。これは「疲れたらベニーズで何か食べなさい 大きな道 左できっつぁぽな道をきなさい」という解釈だが、ここで「きっつぁぽ」という新たな謎の言葉が飛び出した。3人はひとまず歩き出すと、目の前に現れたのはベニーズ! そこはスーパーに隣接したファーストフード店だった。そこでベニーズへ入って一休み。松岡は再び方言辞典で「きっつぁぽ」を調べるが、どこにも載ってない。

 一方、宮城の哲也くんと長瀬、川沿いを歩き続けるも、橋は一向に現われない。近くのおばさんに訊ねると「ずかんがあんの」と言われ、さらにおばあちゃんの写真を見せてみると「はぐれだ人?」と勘違いされた!「ずかん」の意味がわからぬまま歩きだす2人、すると岸に渡し舟らしきものを発見! その近くには時刻表があった。おばさんが言った「ずかん」とは、「時間」のことだった。2人は次の出発時刻まで待ち、船で川を渡ることに。

 その頃、福島の広大&光と松岡は断続的な坂道に疲れ気味。すると道端に花を見つけ、松岡が蜜を吸った。2人にも勧めるが、蜜を吸った経験がなく難色を示す。それでも勇気を出して一口…その甘さに満足した様子。

 一方、哲也くんと長瀬、時間になっても船の出る気配はなく、そこで長瀬は何やら探しまわり、クワガタを見つけた! 手にとって哲也くんに見せてあげると、はじめは「いやーん こわい!」と恐がっていたが、次第に興味を持ちはじめた。そこへ、船頭さんらしきおじさんが現れ、長瀬が出発時刻を訊ねると「今行ぐんだらいいよ」とおじさん…いつでも良かったらしい。ここまで2時間歩きまわった2人、船に乗り込みようやく北上川を渡った!

 その頃、広大&光と松岡は神社で懐かしい地下水ポンプを発見。広大くんと光くんは見るのもはじめて! その冷たさに感激の広大くんだが、光くんには抵抗があるらしく、普通の蛇口の水道で手を洗う。続いて境内では、ウメおばあちゃんに早く会えるようお参り。ちょうどその頃、ウメおばあちゃんも仏壇の前で孫の無事を祈っていた!

 3人は少し歩いたところでウメおばあちゃんに電話。道順は「鳥居のある神社を左さ曲がって まっすぐ行くどハシモトさんの近く」とのこと。先ほどの神社に鳥居があったことを思い出し、神社へ戻ってそこから案内通り歩くことに。しかし、気になるキーワードは「ハシモトさん」。すると前方にハシモトさんを発見! だが、商店も床屋もガソリンスタンドも、全部ハシモトさん? 実はこの辺り、橋本の姓が密集する地域だった。この先の道順をウメおばあちゃんに確認すると「橋本さんのどご真っ直ぐきて サッシ屋のどご右さ曲がって きっつぁぽな道くっと家だよ」とのこと。これは「橋本さんの所を真っ直ぐきて サッシ屋の所を右に曲がって きっつぁぽな道くると家だよ」との解釈。

 一方、川を渡った哲也くんと長瀬、次の道順を聞くため公衆電話を探す。クワガタをカゴに入れ興味深そうに眺める哲也くん。そして電話ボックスを見つけ哲也くんが電話に出るが、やっぱり理解できず。おばあちゃんが説明中にもかかわらず受話器を長瀬に託した。道順は「緑色の橋を渡んなぎゃいげねえの したら材木置場 左曲がっと 川沿いの1本道なんだけど」とのこと。そこで川の土手へ戻ると緑の橋があった! その橋は柳津大橋。渡り終えると材木置場を見つけ、さらに案内どおり進む。

 哲也くんは次第に疲れを見せはじめ、長瀬がおんぶして歩く。すると前方に野菜の直売所を見つけ、ここで休憩をとることに。哲也くんが食べたいのはジャガイモだが、生では食べられない。次にキュウリを選んで料金箱に小銭を入れると、2人で丸ごと頬張る!

 その頃、広大&光と松岡はサッシ屋を捜索中。しかし、1本道の前方には建物の気配なし。すると1度だけ来たことのある広大くんが「多分こっち真っ直ぐ」と前方を指し、光くんも「こっち曲がるんじゃないの?」と別の方向を指した。だが、光くんが指したのは田んぼのあぜ道! 松岡はお兄ちゃんの方向を信じて進むと、サッシ屋さんの看板が見えた! だが、謎のキーワード「きっつぁぽ」の意味が未だ解けていない。今歩いている道は上り坂、さっき歩いたきっつぁぽの道も上り坂…。実は「きっつぁぽ」とは「急坂」のことだった。

 そして広大くんが「あとちょっと」と言って赤い屋根のお家を指すと、2人は松岡そっちのけで走り出した! お家へ近づくと、庭先でウメおばあちゃんが手を振って待っていた。こうして広大くんと光くんと松岡は8時間40分で無事到着! 3人は縁側でおばあちゃんからのご褒美スイカをご馳走になった。

 一方、宮城の哲也くんと長瀬、出会ったおじさんに軽トラックの荷台へ乗せてもらい農道を進む。すると、スタッフの手にトンボが止まった。「かわいい!」と言って見つめる哲也くん、最初はクワガタも恐がっていたが、徐々に自然にも慣れてきたようだ。そしておじさんと別れ、ようやく見つけた公衆電話でおばあちゃんに道順を聞く。桃生町役場の近くにいることを伝えると、道順は「チュニジアってどご曲がって ほりこのどご通ってくっと ばあちゃんの家」だという。これは「チュニジアって所を曲がって ほりこの所を通ってくると ばあちゃんの家」という解釈だが、チュニジアの意味が分からない。近くの酒屋さんを訪ねると、それは「チュニジア通り」と名づけられた道のことだった! 実は桃生町とアフリカのチュニジア共和国は交流関係にあり、それを記念して名づけられたのだ。

 辺りはすっかり暗くなり、お家で待つおばあちゃんは哲也くんが無事に辿り着けるか心配の様子。窓の外を眺めて孫の到着を待つ。

 そして2人はチュニジア通りを見つけ、あとは残りのキーワード「ほりこ」を探すのみ。その名前から「掘ってある所」と考える長瀬、すると用水路を見つけ「お堀」ではないかと推測。だが、それは定かではなく、用水路沿いの真っ暗な道を2人は手をつないで歩く。すると、前方からやってきたのは…おばあちゃんだ! 哲也くんの到着を待ちきれず、表へ出ていたのだ。哲也くんはおばあちゃんに抱っこされ、こうして哲也くんと長瀬も10時間10分で到着!

 気になる「ほりこ」とは用水路のことだった。そしてお家でメロンをご馳走になると、2人にとうとうお別れの時がやってきた。すると、哲也くんは別れがつらくて泣き出してしまった! それを長瀬はやさしくなだめた。

 こうして、夏休みの小さな大冒険は無事に終了した!

 新幹線の車内で、哲也くんのリュックから落花生を出して食べていた長瀬。実はその落花生、千葉の名産ということでお母さんが哲也くんに持たせたお土産だった。そこで急きょ予定を変え、おばあちゃんに差し出す際、2人のおやつということに…。また、おばあちゃんが大好きな哲也くん、長瀬との移動中、中々辿り着けずに大泣きしてしまった! 元気づける長瀬も一苦労。その時、哲也くんはおばあちゃんがやさしくしてくれた時のことを思い出していたのだとか。

 一方、広大くんと光くんと松岡、福島のお家へ無事到着すると、お家の方々から大歓迎を受けた。松岡をはじめスタッフ共々、手作りの田舎料理をご馳走になり、近くで獲れた山菜や川魚など、その美味しさに全員大感激。 そのうち1人のスタッフは、「なんでこんなに美味しいんだろう…」とその味をしみじみ噛み締めていた。

 それぞれおばあちゃんのお家に着いた子供たち、その日はお家でゆっくり疲れをとり、次の日から田舎の生活を思いっきり楽しんでいた…とのこと。