節約家族 1日いくらで過ごせるか!?

 とあるアパートに、お隣どうし節約することに懸命な2家族がいる…。305号室に住む城島家、母・茂子は節約に執拗にこだわるケチケチ主婦。そんな口うるさい母を健気に支える子供たち、兄の大地(7歳)と弟の慧太(けいた・5歳)。今は3人暮らしのこの家族…ご主人はある日突然姿を消してしまったというワケあり家族…?

その隣306号室はインターナショナルな長瀬ファミリー。智也パパは急用のためアメリカへ一時帰国したワイフに代わって留守を預かる。頼りないパパをサポートするのは、姉のアレクサ(9歳)と妹のナターシャ(7歳)。さらに今年の春生まれた待望の長男・ダーレン(6ヶ月)。合理的な生活を過ごし、智也パパはまもなく帰るワイフを驚かせたい。

そんな2家族による節約ストーリーがはじまる!

節約家族 1日いくらで過ごせるか!?

隣どうしの城島家と長瀬ファミリー、どちらも同じ広さと間取りの2DK。小型カメラそれぞれ20台設置し、計40台で1日の生活を捕らえる。その映像は別室に映し出され、達也と消費生活アドバイザーの佐藤和子先生が節約ぶりをチェック。節約の対象となるのは「電気」「ガス」「水道」。一般家庭(秋期の3人家族の場合)における1日の平均使用額は、電気代214円、ガス代110円、水道代100円…占めて「424円」。この平均金額を目安に普段通りの生活スケジュールをこなし、どれだけ節約できるかを競う!

さらに、両家には節約のための最新兵器…「省エネナビ」を設置。省エネナビは電気・ガス・水道の使用量を金額に換算して表示するシステム。これを取り付けていると、うっかりムダ遣いした場合にも警告してくれる。この機械により、両家族の水道光熱費が瞬時に別室に表示される。

 3人家族の城島家と4人で暮らす長瀬ファミリー、果たしてどれだけのムダを省いて節約することができるのか!?


 

 ある休日の午前8時、節約家族の1日がはじまった!

 目覚まし時計のベルで城島家起床! 子供たちが茶の間と台所の明かりをつけてこの日はじめての電気使用。続いてケチケチ茂子は朝の体操をはじめた! 目覚めの体操は体を温め、エアコンいらずで節約にもつながる。ところが茂子の体操とは、間寛平さんゆずりのアヘアへ体操? これに大地と慧太も続く…。すると茂子は今さら部屋の明かりに気づき、慌てて消灯! この日はあいにくの雨、明かりを消すと部屋が薄暗い。

 一方、お隣の長瀬ファミリーも起床! リビングのカーテンを開けるが、雨で部屋は薄暗い。そこへ妹のナターシャがお絵かきをはじめた。「目が悪くなる」と智也パパが明かりをつけるが…電球が切れていた! そこで買い置きを探すと、蛍光灯と白熱灯の2種類あってどちらを使うべきか悩む。説明書を見ると「蛍光灯は白熱灯より寿命が約6倍、電気代は4分の1…」、そこで蛍光灯を選択し、この日はじめての電気使用。

その様子をモニター越しにチェックする達也と佐藤先生。先生によると、蛍光灯の電気代は白熱灯の4分の1で済み、しかも明るさは変わらないという。

 その頃、城島家に新しく購入した冷蔵庫が届いた! 家電品はおおむね新製品であることが節電につながる。また設置方法にも節電のテクニックが…通常は壁の隙間なくキレイに収めてしまいがちだが、それでは熱がこもって余計に電力がかかってしまう。冷蔵庫の左右と後ろに10cm以上の隙間を空けると、熱が逃げて壁につける場合と比べて1時間で3銭の節約につながる。さらに忘れてはならない節約ポイント…それは冷蔵庫内の温度調節。「中」又は「弱」でも充分に冷える。そして扉の開けっ放しにも注意!

 一方、長瀬ファミリーでは智也パパがのれん型のビニールシートを見つけた。そして冷蔵庫を開けると一面にシートを貼り出した。こうすることでビニールシートが内ブタの役目をして冷気を逃さず、1日75銭の節約につながる。また、この日の朝は冷え込んでいたため、ここでエアコンをつけることに。あかちゃんを気遣いながら設定温度を26℃にセット。

 その時、達也と佐藤先生のいる別室では、長瀬ファミリーの
省エネナビの料金が急激に上がり警報が鳴った! これはエアコンの電力によるもので、エアコンは家庭で最も電力を消費してしまう。

着々と上がる電気代だが、どうも暖かくならない…智也パパがエアコンのフィルターを開けてみると、ホコリがいっぱい! これを掃除機で吸い取るが、その分の電気代もかさんでしまう…。フィルター掃除は2週間に1回が目安、これで1時間に1円2銭の節約となる。効きが良くなったところで設定温度を24℃に下げ、電気代もペースダウン!

 その頃、城島家は3人一緒に歯をみがき、水道代の節約を図る。水はこまめに流し、歯みがきはわずか30銭で終了! 続いて洗顔、茂子は洗面器に水を溜めてから顔を洗う。これで水を流しっ放しにするより1円70銭安上がり。

 同じく長瀬ファミリーも3人揃って歯みがき。だが、こちらは水を流しっ放しで一緒にみがく意味がない…。水道代90銭でお隣の3倍もかかった! 続いて洗顔、3人続けて洗い時間の節約を狙う。アレクサ、智也パパと続くが…次のナターシャがいない? その時ナターシャは、お絵かきをしていた!

 午前8時30分をまわり、起床から洗顔までにかかった水道光熱費…城島家は電気6円53銭、ガス0円、水道1円38銭、「合計7円91銭」。長瀬ファミリーは電気12円31銭、ガス0円、水道3円82銭、「合計16円13銭」…こちらはエアコンと水の流しっぱなしが響いて倍以上かかった!

 続いて城島家は朝食づくり。茂子は容器に水を溜め、節約しながらお米を研ぐ。次は味噌汁、ここではじめてのガス使用だが…火が強すぎ! 鍋の外に火が漏れてしまっている。別室ではガス料金が跳ね上がり、警報が鳴った! さらにサケの切り身、節約を考え弱火で網焼きにする。用意したのは4切れだが、家族は3人…消えた旦那を思い出す茂子、複雑な家庭らしい? 出来るまでの間、兄弟はテレビを楽しむ。城島家はガス代がかさみ、いつしか合計額でお隣を上回っていた!

こうして朝食が完成! メニューは「ご飯」「味噌汁」「サケの切り身」「漬物」。3人分でかかった水道光熱費は、電気10円57銭、ガス24円84銭、水道1円32銭、「合計36円73銭」。そして台所で食事を摂っていると、しばらくしてつけっ放しのテレビに気づいた! さらにコタツも朝からつけっ放しだった!

 一方、長瀬ファミリーの朝食づくり。智也パパはなぜかお米をボールに入れて研ぎ、炊飯器にセット。すると電気代が一気に上昇! 続いて味噌汁、こちらもはじめてのガス使用…熱が逃げぬよう鍋にフタをして効率よく沸かす。そして冷蔵庫から素早く味噌を取り出すが、ワカメと豆腐を取り忘れ再び開けるハメに…「1度に出せば良かった」と後悔。さらにサケを探すが、置き場所が分からずしばらく開けっ放し! また、こちらはガスではなくグリルを使用。佐藤先生いわく、魚焼きグリルで焼くとコンロより1円5銭の節約になるという。食器は洗う手間と節水を考え、大き目の皿に全部のおかずを盛り付けた。

これで長瀬ファミリーも完成! メニューは城島家と同じ。3人分でかかった水道光熱費は、電気7円28銭、ガス16円56銭、水道1円52銭、「合計25円36銭」。キッチンでテーブルを囲み、しばらくして智也パパは気づいた…リビングの明かり、そしてエアコンもつけっ放しだった!

 その頃、城島家では食事が終わり後片付け。茂子は容器に水を溜め、水を節約しながら食器を洗う。

 一方、長瀬ファミリーも後片付け。こちらは合理的な食器洗い機を使用。佐藤先生によると、食器洗い機は外国では一般的で、食器が多い場合にまとめて洗うと手洗いより水道代は節約できるが、食器が少ない場合は逆に電気代がかかってしまう。

 午前10時をまわり、洗い物を終えたここまでの水道光熱費…ガス代がかさんだ城島家は電気34円91銭、ガス24円84銭、水道3円42銭、「合計63円17銭」。長瀬ファミリーはエアコンと食器洗い機が効いて電気42円20銭、ガス16円56銭、水道5円17銭、「合計63円93銭」。ここで合計額がほぼ並んだ。

 片付けを終え、長瀬ファミリーはベランダに出た。天気は雨、これでは布団も干せない。そこへ、お隣の茂子も顔を出した。お互い挨拶から天気の話題へ…これからもっと冷え込み手も乾燥する季節。すると、智也パパが茂子の手をとり「キレイな指ですね」、思わず照れる茂子、部屋へ戻って手を見つめる…ひと時のあまい時間だったのか? 対する智也パパ、「きっついお母さんだなぁ!」…こちらにとってはムダな時間だった!

 そして智也パパは掃除にとりかかった。掃除機のボタンを確認しながら、カーペット、フローリングに合わせて強弱を調節していく。

 一方、掃除好きの茂子も掃除機をハイパワーにして畳のごみを素早く吸いとる。しかし佐藤先生によると、ハイパワーはジュウタンに使い、畳は中ぐらいの強さで充分だという。

 掃除を終えた長瀬ファミリー、雨の日の娯楽はテレビ鑑賞。同じく城島家もテレビを観るが、茂子は音量を下げ、画面のテロップ表示で番組を楽しむ。すると「音大きくして」と子供にせがまれるが、茂子は断じて拒否…。佐藤先生いわく、画像の明るさと音量を上げると、その分エネルギーを使ってしまう。そこへ、ケチケチ茂子の怪しい動き…メガホンを取り出すと子供たちにも持たせ、壁にあててお隣のテレビ音を盗み聞き! 壁越しに音を聞きながら我が家のテレビを楽しむ作戦! しかしそれも束の間、長瀬ファミリーのテレビが突如切れた? 実は、つけっ放し防止の省エネタイマーを使っていたのだ。音が切れてガッカリの城島家、大地と慧太もメガホンを放り捨てた…。

 正午をまわり、長瀬ファミリーはみんなで昼食の支度。ランチメニューはお好み焼き。まずは手洗いだが、節約のため蛇口を絞って細々と流す。そして智也パパがリビングの明かりを薄くすると、アレクサがいたずらしてまた明るくした! 負けじと智也パパ、アレクサを注意してまた薄くした。

 一方、城島家もみんなでお好み焼きづくり。ところが、子供たちは言うことを聞かずにボール遊び。そして茂子が調理していると、そこへ蹴ったボールが飛んできた! 茂子の注意を受け、慧太が洗面所でボールを洗う。ここで水の浪費…さらに、明かりをつけっ放しで出てしまった! 続いてガスでフライパンを温めるが、またもガスの使いすぎ! 火がフライパンの外へ漏れてしまっている。ここで別室の達也と佐藤先生、城島家のガス代をチェックすると、合計額の半分以上をガス代が占めていた! さらにお好み焼きを作り終えると、茂子はガスをつけっ放しでお皿に盛る。

 これで城島家の昼食が完成! 3人分で電気21銭、ガス38円14銭、水道1円2銭、「合計39円37銭」の関西風お好み焼き。この昼食で城島家は合計額100円を突破! そのうえ、洗面所の電気は消し忘れたまま…。

 対する長瀬ファミリーはホットプレートで焼く。ホットプレートを使えば、コンロで焼くより2円67銭の節約になる。これで長瀬ファミリーの昼食も完成! 3人分で電気20円19銭、ガス0円、水道1円27銭、「合計21円46銭」かかり、こちらは広島風お好み焼き。

 午後1時をまわり、昼食を終えたここまでの水道光熱費…城島家は電気44円01銭、ガス71円57銭、水道4円84銭、「合計120円42銭」でガスの使いすぎが目立った。長瀬ファミリーは電気69円16銭、ガス20円38銭、水道10円14銭、「合計99円68銭」、電気を合理的に使い未だ100円以内。

 城島家では昼食の後片付け。雨が上がり、大地と慧太は節約に協力するため表で遊ぶことに。茂子は水の溜め洗いで手際よく片付けると、ここでようやく洗面所の明かりに気づいた!

 一方、長瀬ファミリーは末っ子ダーレンのミルクの時間。慎重に作る智也パパ、かかった水道光熱費はガス2円3銭、水道8銭、「合計2円11銭」。哺乳ビンの煮沸消毒など1回のミルクにも意外とかかるもの。そしてミルクを飲ませるが、ダーレンは首を振って拒否!「眠いのか?」…ダーレンはここでお昼寝タイム。

その頃、城島家は子供も出かけ、茂子に束の間の安らぎが訪れた。唯一の趣味はレコードプレーヤーで音楽鑑賞。かけた曲はゴダイゴの昭和54年のヒット「銀河鉄道999」。だが、ただの鑑賞にとどまらず、歌いながらレコード回転数を45から33に下げたり戻したり…1曲にかかった電気代は1銭。

 対する智也パパはCD鑑賞。曲は「マイウェイ」だが、Sex Pistolsのカバーバージョン。緩やかなメロディーが流れ、眠りにつきそうな智也パパ…すると、急にテンポが上がり起き上がるかと思いきや、ビックリして泣き出したのは、お昼寝中のダーレンだった! こちらは1曲に2銭かかった。

 一方、城島家に子供たちが帰ってきた。すると服はドロだらけ! そこで茂子は子供2人分のシャツ・ズボン・靴下を洗濯。そして、同じく智也パパも洗濯にとりかかっていた。大量の洗濯物はまとめて洗い、回数を減らすことで電気代・水道代の節約になる。茂子は洗濯を終えると、ベランダに出て干しはじめた。だが、お隣は干してない? 対する智也パパは乾燥機を使っていた! しかも、1つずつ丁寧に折りたたんで中へ入れる。こうすればアイロンに手間がかからないらしいが…本当に節約につながるのか?

その行動に別室の佐藤先生と達也は首をかしげる…。すると、長瀬ファミリーの電気代が一気に跳ね上がった! 対する城島家、電気だけならその半分以下。乾燥機やアイロンなど、熱に変換するものは消費電力が高くなる。

ベランダの茂子、乾燥機は電気代がかかることを知っており、早くも勝利を確信! そして部屋へ戻ると1本の電話が…「あ〜ケメ子?」、ケメ子は友人らしいが、茂子は「すぐにかけ直して」といって切ってしまった! 通話中の電気代さえも節約。そして再び電話が鳴り、ケチケチ茂子は居留守作戦! すると留守電に切り替わり、ケメ子がメッセージを入れはじめた。しかも、そのメッセージは長く、電話の前でいらつく茂子…そのうえ最後に「旦那さんどうしはった?」と言い残して切れた! これに怒った茂子、ケメ子とは絶交か?

 一方、智也パパは乾燥を終え、洗濯物を取りだす。折りたたんで入れたハズだが、出てきた服はグチャグチャ…意味なかった! 続いてアイロンがけ。スチームにするかドライにするかで悩むが、節水を考えてドライを選択。しかし佐藤先生によると、ドライよりスチームの方が90銭節約になるという。しかもアイロンがけのスピードはゆっくり…ここでも電気代の浪費!

 その頃、城島家もベランダの洗濯物を取り込み、アイロンがけをはじめた。茂子はアイロン台の上にアイロン用シートをかけての作業。アイロン用シートを使うと熱伝導率が上がり、アイロン時間5分短縮で1円83銭の節約。

 午後4時をまわり、アイロンがけを終えたここまでの水道光熱費…城島家はケチケチを徹底し、電気78円24銭、ガス71円57銭、水道7円06銭、「合計156円87銭」。長瀬ファミリーは電気123円36銭、ガス22円41銭、水道24円06銭、「合計169円83銭」、電気代がさらに跳ね上がった!

 そして2家族は夕食のお買い物。ポイントは子供たちのお留守番だが…。智也パパは娘たちにムダ遣いをしないよう注意して買い物に出かけた。すると、娘たちは一斉に全部屋の明かりをつけはじめた! 2人は明るい部屋を好むらしい。さらに、アレクサが取り出したのは、前から興味あった電動の足マッサージ器! 留守の間、娘たちはやりたい放題!

一方、茂子は気になるテレビの音量を下げて出発。すると、大地が冷凍庫からアイスクリームを物色…扉は開きっぱなし! 続いて棚からまんじゅうを見つけ、2人で頬張る!

別室の達也と佐藤先生はつくづく思った…監督役の親がいないと、子供たちは好き勝手に行動してしまうもの。

 そして15分が経過し、智也パパは帰るなり唖然…。すぐさま部屋中の明かりを消した。

 その頃、茂子も帰宅。明るい部屋を見るなり仰天! 部屋中の明かり、開けっ放しの冷凍庫、さらにテレビの音量も上がっていた!

そしてすっかり日も暮れ、長瀬ファミリーは夕食の支度にとりかかった。今夜のメニューはカレーライス。智也パパは蛇口を極限まで絞って野菜を洗う。そしてニンジンを切るが、1つ1つが分厚くジャガイモも大きめ! それでもガスはムダのない火加減に調節。

 佐藤先生によると、野菜を薄く切ることで火が通りやすくなり、それがガス代の節約にもなるという。

 一方、城島家もカレーづくり。こちらは野菜をみじん切りにして炒める。そして問題のガスは…やっぱり火力強すぎ! さらにご飯が1人分足りず、茂子が冷凍庫から取り出したのは凍ったご飯。朝食で残ったご飯を凍らしていたのだ! 余ったご飯は棒状にして凍らしておけば、いざという時すぐに使える。レンジで解凍する際には温めすぎず、様子を見ながら行なう。

別室の達也と佐藤先生、ここで両家族のガス代をチェックすると、城島家は78円66銭、長瀬ファミリーは半分以下の33円12銭。

そして城島家の夕食が完成! 電気2円78銭、ガス54円45銭、水道1円13円、「合計58円36銭」の野菜みじん切りカレー! ところが、食の進まない大地と慧太「カレーが揺れてる…」。カレールーと言うよりは、スープのようなカレーだった!

一方、長瀬ファミリーも完成! 電気7円36銭、ガス20円55銭、水道1円8銭、「合計28円99銭」で作った大きな具の野菜ざっくりカレー! そこへ、末っ子のダーレンが食事をこぼしてしまった! ダーレンの汚れた手を智也パパが水で洗う。何かと細かいロスが多い…。

 その頃、城島家は食事の後片付け。すると茂子は残りのカレーを温かいまま冷蔵庫に入れた。佐藤先生によると、熱いものを入れると庫内の温度が上昇し、消費電力が上がってしまう! それでも洗い物では本領発揮! 取っておいたお米のとぎ汁をフライパンにかけて洗う。とぎ汁を使うと油汚れが落ちやすく、これで洗い物の時間短縮で水道代24銭の節約。

 一方、長瀬ファミリーも食事を終え、智也パパはまたも食器洗い機を使用。3、4枚の食器を洗うには電気代がもったいない。そのうえホースをつないだりの準備も面倒…。

ここで佐藤先生が両家族を分析…長瀬ファミリーの主な浪費要因は「電気」、城島家は「ガス」。

 そして城島家はお風呂の支度に取りかかった。茂子は湯加減を確かめながら温度を「低」に調節すると、お湯が溜まるまで一休み。すると、寝転ぶ茂子に子供たちがチョッカイを出し、プロレスごっこ開始! 体を動かしてここでも光熱費の節約。足4の字固めをしかける茂子だが、逆にかけられた!

 一方、長瀬ファミリーは節約を考えて1人ずつのシャワー入浴にしてみた。しかし、お湯を勢いよく出すと湯船の量より多くなってしまう恐れがある。家族が多い場合は湯船に溜めた方が安上がり。

 その頃、城島家は3人一斉に入浴。予め湯船のお湯は少ないが、3人一緒に浸かると程よい深さになった! だが、ちょっと窮屈そう…。

 一方、長瀬ファミリーはいよいよ就寝の時間。寝室以外の電気をすべて消すと、大きなベッドに智也パパ、アレクサ、ナターシャの3人で入り、ダーレンのベビーベッドも一緒。寝る前に智也パパがカタコトの英語で絵本を読んであげ、眠くなったところで長瀬家消灯!

 その頃、入浴を終えた茂子はネグリジェ姿で肌のお手入れ。そして子供たちが惜しむ中テレビを消し、全員布団に入って城島家も消灯!

こうして節約家族の1日が終わった! 果たして、どちらがより節約できたのか?

 ここで達也と佐藤先生が表に出て、メガホンで両家族を呼び出した! 長瀬ファミリーはすぐに起き上がるが、城島家の子供たちはすっかり熟睡していた!

 そしてようやく出てきたところで結果発表!

長瀬ファミリー…ガス57円96銭、電気155円02銭、水道38円72銭。
城島家…ガス136円62銭、電気82円51銭、水道12円66銭。
合計額…長瀬ファミリー「252円70銭」、城島家「231円79銭」。

わずかな差で城島家の勝利!! 3人家族の1日の平均使用金額は424円60銭、これを両家族は半分程度に抑えることができた!

 実はスタートの2時間前、思わぬアクシデントが発生した…スタッフが城島家の家電品をチェックしていると、なんと電子レンジが動かない!? 頻繁に移動を繰り返したため故障してしまったらしいが…もう時間がない!! そこで急きょ、番組スタッフが自宅の電子レンジを取りに戻り、事なきを得た! そして城島家にしつこい電話が鳴る一方で、実は長瀬ファミリーにも、アメリカに帰国中のワイフからFAXが届くハズだった…が、電話機の不調により届かず、何かとハプニングの絶えないロケとなった。

お風呂前にプロレスごっこをしていた城島家、実はその間に非情なハプニングが城島を襲った…お湯が溜まるまで城島が横になっていると、そこへ子供たちがチョッカイを出しはじめた。はじめは足であしらっていたが、慧太がオモチャのバットで突くと、なんと城島の股間に命中!! その瞬間、城島はまったく微動だにしない…子供たちからも笑顔が消え、その状態が5分間続いた。そしてようやく立ち上がり、城島逆襲のプロレスがはじまったのだった!

一方、カレーを作っていた長瀬、実は調理に使っていたのは「銅製」の鍋! 銅鍋は金属製の鍋の中で最も熱伝導率が良いため、調理時間の短縮につながる。 ※但し、銅に緑色のさびが生じるため、手入れには注意が必要。

早朝から夜まで続いた長いロケ、合計40台のカメラで捕らえた映像は、なんとテープ450本にのぼった! その気の遠くなるような本数に、スタッフの編集作業は過酷なものとなった…「気が変になりそうでした」(担当スタッフ談)。