DASH村に露天風呂は作れるか!?

温泉好きを自称する男、城島茂。以前、放送した「1日で露天風呂いくつ回れるか!?」のロケの中で回った露天風呂を見て、城島はある思いを抱くようになっていた。それは…
「DASH村に露天風呂を作りたい…。」

そう、DASH村には風呂がない。ここで生活する為には風呂はかかせないもの。
しかも温泉を掘り、大自然と共に湯に浸かる「露天風呂」を是非作りたい!
果して城島は、温泉を見つけ出し、そして露天風呂を作る事ができるのか

温泉を探す為に、城島が行った方法は『ダウジング』。
ハンガーなどの鉄の棒をL字型に曲げて片手に一本ずつ持ち、そしてその近くに水脈や金属などが埋まっていると反応し、横に開くというもの。
実際にダウジングによって発見された温泉もあるらしく、ここDASH村でもかなり期待がもてるらしい。

 


村内を城島が探しまわり、源泉を探す。すると!八木橋の小屋付近で鉄の棒が開いた!!興奮する城島と清。
早速、土を掘ってみる。しばらく掘っているとなにやらスコップの先にあたるものが。更に掘り進めてみると…。
「あれっ、これヤカンやん!」出てきたのはなんとヤカン!。どうやらこれに反応してしまったらしい。残念ながら温泉探しは失敗!!

しかし城島、「こうなったら絶対、露天風呂や!諦めきれん!」と露天風呂作りに目標変更!

石釜を敷き詰め、風呂釜を下に置きお湯を焚く、「五右衛門風呂風露天風呂」を作る事に。
まず第一の工程、石釜の土台作りから始める。
風呂釜が崩れない様にする為の土台であるので、平行に石を敷き詰める事が重要。まずはその為の整地作業。


城島と清、スコップ片手に掘り進むが、深く走った根と斜面に大苦戦!
そこでやってきた助っ人がブルトーザー機能も兼ね備えた高性能ユンボ。
「そんな事やってたら日が暮れちまうよ!」と操縦する三瓶明雄さん。
根っこをもろともせずに斜面を掘り進むユンボ。
その姿をみて「これ、僕らでやってたら1週間かかってたなぁ…。」と呟きながら城島は土台となる石を拾う為に石切場へと向かう。

責任者である石の達人三瓶鉄雄さんに許可をもらい、不要な石を分けてもらう事に。
鉄雄さんに協力してもらい、村まで運んでもらう。

 

村に到着した頃には明雄さんの作業も終わっていたので次の作業。
土台となる石を敷き詰める作業に入る。重たい石を移動させるにはクレーンが必要。
そこで登場したのが久々の登場、クレーン城島!果して大丈夫か?

重要なのは一段目。
水平に積まないと更に積み上げた時に、石の重みで崩れてしまうのである。
無線が無いので、慎重に作業を進める。
しかし、息の合った明雄さんと鉄雄さんの的確な指示で作業は順調。そう、実はこの2人、親子だった!
そして翌日も作業は続けられ、4段目まで積み上げたところで、石釜の土台完成!
しかしまだ作業の第1段階が終わっただけ。次の作業に取りかかる。

 

第2段階は土台の上に薪を入れる焚き口を作る。
整地作業の後、石を積み、焚き口を作る。そこへメンバーも合流。
メンバーが見守る中、作業は続けられる。この頃になると城島もすっかり男の表情に変わり始めていた。
口を開けたままでも気付かないほど作業に集中している。

と、ここで今まで見ているだけだった他のメンバーにも作業が。
薪をくべるスペースに合うような石を作るために、松岡、達也が石割り作業に入る。
長瀬は城島と一緒に石積み作業。

こうして男達の作業は続き、見事、焚き口の石積み作業終了!。

 

作業が一段落した城島は「もうすぐ露天風呂はいれますかね?」と明雄さんに尋ねると
「いやーまだまだ、やる事いっぱいあるよ。」と諌める。まだ先は長いらしい…。

数日後、降りしきる雪の中いよいよ浴槽作りに取りかかる。浴槽は木製。
木の板一枚一枚で囲む為、水が漏れない様にしっかりと板を組まなければならない。
自分達の露天風呂を夢見ながら慎重に組んでいく。
しかし、板一枚では漏れる可能性が高い。そこで城島、隙間をもう一枚の板で埋める。

 

そして最後に、焚き口からの煙を逃がす煙突を立てて、遂に男達の夢でもあった露天風呂が完成!
感無量の城島。そこに達也も合流し、いよいよ待ちに待った入浴!。しかしその前にお湯を沸かさなければならない。

火を着けやすくするには、焚き付けに枯れた杉の葉を使い、その後、燃えやすく耐久性のある細枝を入れる。
そして最後に太い薪を入れる。
「火が安定したら、待望の温泉を浴槽に入れる!…。」と思わず笑みがこぼれる城島。
夢にまで見ていた自分達の露天風呂が遂に完成する!煙突から煙が上がり、入浴準備も完了!

遂に待ちに待った入浴。一番風呂に入るのはもちろんこの人…アヒル村長!
皆の羨望の眼差しを受けながらの入浴。村長もどこか気持ち良さそう。

そして次に入るのは勿論この男…、城島茂。雪が激しく降り続く中、達也のカウントが始まる。
「入水まで5秒前!5・4・3・2・1、GO!」
勢いよく入浴する城島。今までの苦労を思い出しながら湯に浸かる。感慨にふけっているその時!!

「バキッ!!」

なんと浴槽の壁が倒れてしまった!
流れ出るお湯、逃げ惑う八木橋と北登。その流れに乗って城島もあと1歩のところで転落するところだった!
周囲は騒然、大失敗に終わってしまった露天風呂作り。果して、再び入浴できる日は来るのか!?

城島が入浴した日は雪が降り続け、気温はなんと−3℃!。
早く暖まりたいと勢いよく入浴した為に不安定だった浴槽が崩れてしまったのだという。

壁が崩れた瞬間、城島はかなり興奮していたが達也はというと、ただ驚くばかりでしばらく呆然としていたという。

DASH村産・白菜で韓国キムチは作れるか?

DASH村・風呂の土台作りが完了した。ホッとしたのもつかの間、こそこそとした城島の行動・・・。
周囲の目線を気にしながら貯蔵してあったDASH村産の白菜を大量に抱え込んでいる 。
そして・・・こっそり持ち出した!!こそこそしていたのは白菜を持ち出すためだった。
しかし、城島は何をたくらんでいたのか?城島が向かった先は成田空港。

「おいしいキムチにしたるからなぁ」

どうもDASH村の白菜をキムチにするため、韓国まで行くらしい。

韓国を代表する食品、キムチ。食卓には欠かすことの出来ないキムチは各家庭独自の味に漬け込まれている。
本場で作り方を学び、おいしいキムチを作りたい・・・。

ならばやってみよう!DASH村産・白菜で韓国キムチは作れるか?

早速機内でキムチ作りが出来そうな場所を探る。城島が雑誌で見つけたのはコモリ村という小さな村。
ここにキムチ作りの名人がいるらしい。
韓国・金浦空港に着いた城島は、はやる気持ちを抑え、早足でコモリ村へ向かおうとしていた。
が、胸に白菜を抱えた城島を待っていたのは「検疫」。野菜・果物などを持ち込むとき細かなチェックが行われる。
厳しい審査、そしてあわただしい雰囲気。「あかんかったらどうしよう・・・」と、不安になる城島。
しかし、DASH村産の白菜に何も問題はなく無事に通過することが出来た。

バスに揺られていざコモリ村へ。車内では隣に座るおじさんとコミュニケーションをとっている。
が、言葉は通じていない様子。そこで城島は秘密兵器、自動翻訳機を取り出した。
「『オヌル バムン ダンシン ギョットゥル トナゴ シブチ アンスムニダ』」「アハハハハ」一層会話も弾んでいる様子。
どういう意味なのか?
「『今夜は離れたくない』?」笑いの原因はこれだった。

そんな楽しいバスの旅も終点まで来たらしい。
ひっそりとした、どこかDASH村と重なる風景。
雪道を歩くこと20分、一軒の家に到着。ここに名人がいるのか?名人探して裏手に回ってみる。

  

すると、「メェ〜」「八木橋?!」ここにもいた、韓国の八木橋。
と、家の中から音がする。顔を出したのはキムチ作り名人のパク・スンイムさん。
たどたどしい言葉でも、城島がキムチ作りを教わりたいことだけは伝わったようだ。

キムチ作りの前にパクさんのキムチを味見。巨大なカメから取り出されたキムチを切り分けパクさん、城島の口へ。
「お母さん、マシイッタ!(おいしい)」
日本産と本場韓国産の味はどうしてこうも違うのか?実は本場のキムチには塩辛などの魚介類が豊富に含まれている。
魚介類に含まれる動物性タンパク質が発酵し、大量の乳酸菌が発生。キムチ特有の酸味が生まれる。

いよいよキムチ作り開始!まずは白菜を塩漬け。このまま15時間寝かせるため、その間材料の買出しに向かった。
市場には大量の食材が並んでいる。重要な唐辛子を選ぶため城島、唐辛子をひと舐め。
「あれ?辛くな・・・辛っ!後からくるなぁ!」本場の味は唐辛子からして違う。
が、この辛味も動物性タンパク質と結びつくことで出来上がる頃にはマイルドに仕上がる。

続いて、ゴマ、ネギ、セリ、からし菜や、栗、梨、なども購入。
「お母さん、これも入れたいなぁ」
城島のリクエストで高麗人参も入る。
そして「え?牛肉も買うの?お母さん」これもキムチに欠かせない材料らしい。
忘れちゃいけない魚介類、生ガキ、エビの塩辛、最後にまだ動いている新鮮なイイダコも買った。
タコの足を切ってもらい、城島踊り食いに挑戦!「イタイイタイ!吸盤がくっついてる!」
買った材料は全部で18種類。
「へぇ〜キムチってこんなにいろいろ入るんや〜」

  

 

翌日。キムチ作りの朝は早い。
庭先での作業、白菜の塩漬けや、昨日買ってきた材料を念入りに洗う。
材料を切りそろえ、いよいよキムチの具作り開始。白菜以外の材料を唐辛子と絡めながら混ぜていく。
澄みきった空の下、着々とキムチ作りは続いていく。
すると、「メヘヘェ〜」ヤギが鳴いたということは、まさか「雨!?」

そうこうしているとだんだんキムチらしくなってきた。
韓国でキムチ作りといえば一家の大きな行事でもある。家族がみんな集まってここでいったん味見。
キムチの味はまず家の主人が見る。一家の長である息子さんの意見は、まだ完璧とは言えないらしい。
さらに牛肉のだしなども入り、具は完成。これを塩漬けにした白菜に塗りこんでいく。
韓国の八木橋も様子を見守る。
「こうして丁寧に白菜に塗りこんでいくのよ」と、お母さん。
そして最後の味見。家族も城島も納得の味!白菜を外側の葉でくるんで、カメの中へ。
最後に残った具もカメに入れて完成。DASH村産の白菜が本場韓国の味に大変身した。

わずか2日間の韓国滞在。そこで教わったのは本格的なキムチの作り方と、人とのふれあいだった。
しかし、もう日本に帰らねばならない。
2日間、パクさんをお母さんと呼んでいた城島、別れがつらい。お母さん一家も名残が惜しいらしく、バス停まで見送ってくれる。

バスが到着し、いよいよお別れの時。すると、お母さん城島に何か手渡した。
そして、別れを惜しみながらもバスは出発。お母さん一家はバスが見えなくなるまで見送ってくれた。
城島も「アンニョンハセヨ〜!」と大きな声で叫んでいた。

しばらくして、気になるお母さんからの贈り物。その中身はピンク色の粒。
「あ〜、唐辛子の種かぁ。DASH村でも作れるようにくれたんかなぁ・・・」
2日間の思い出に浸りながら、城島はコモリ村を後にした。

そしてキムチのカメを抱えて空港へ。と、目の前になにやら黄色い物体。
これは・・・?
「村長!」城島を迎えに来てくれたのか、行方不明だったアヒル村長。キムチのカメにちょこんと乗って無事日本へ帰国した。

短い間だったが思い出深かった韓国滞在。
お母さんとの別れがつらい城島は、良き思い出を残すため持参した自分のカメラで何枚も何枚も写真を撮っていた。
そして、「またきっと来るから」という想いを胸に韓国を後にしました。