5人vs100人 TOKIOは100人の刑事から逃げきれるのか!? 

TOKIOが逃げる区はクジ引きで決められた。

長瀬智也 中野区
中央線をはさんで南北に住宅街が広がる
松岡昌宏 港区
オフィスビルなどが住宅よりも多い
国分太一 葛飾区
中川で東西に分かれる
山口達也 目黒区
住宅が密集している
城島茂 練馬区
畑などが多く、面積も広い

そして二戸さんに第一報が飛ぶ。
果たして二戸キャップの指令とは・・・

目黒区・達也は自由が丘駅前から中心にある住宅街を目指す作戦。

中野区・長瀬は中野駅前スタート。
中央線より北側で逃げ切る作戦。

「やっちゃうぞ!二戸!」
とスタート前から息巻くのは葛飾区・太一。
前回最初に捕まったこの男にとっても今日はリベンジ。
亀有公園から水元公園へ逃げ込む。

道路を眺めながら作戦を練るのは練馬区・城島。
「バス、結構多いんやな〜」
練馬駅前から路線の選択が多いバス移動を中心とした作戦。

港区の地理に詳しい松岡は「俺の庭よ!」
と、豪語する。
青山墓地を目指し隠れる作戦、麻布十番駅前スタート。

TOKIOにも刑事達にもスタートとなる正午が訪れた。
この瞬間から大都会を舞台とした暑い一日が始まる。

気になる二戸キャップは
「近場の港(区)から行きましょう」
最初の目標は松岡に定められた。
しかし、「最終的には達也君ですから・・・。達也君を今日は押さえますんで。」
かつて修羅場を何度もくぐってきた二戸キャップ、
リベンジへ向けて静かに炎を燃やす。
ねらいを定められた達也、今回は更なる作戦で刑事達が襲ってくる。
果たして二戸キャップの指示の元、
100人の刑事に捕まえられてしまうのか?

知ってか知らでか当の達也も言葉少な。
ふと街中で立ち止まり一点を見つめる。
長い戦いに向け精神統一のひととき、かと思いきや・・・
『ジジジジ!』
満面の笑みの達也の手にはアブラゼミが!
「やった!アブラゼミを捕まえました」
達也、まだまだ余裕の表情。

しかし、もう一人リベンジの男、太一はもう真剣な表情だった。
「たぶん刑事たちは電車やバスで移動してると思ってるだろうから
逆に一切使わずに攻めてやる」
なんと炎天下の中、太一は徒歩作戦を決行するらしい。

人気の少ない道先に一般人が見える長瀬。
「怖いなぁ。目撃者になっちゃうでしょ。」
聞き込みをされ、情報がもれるのを警戒しているらしい。
しかし長瀬、「駅のほうへ行こうって言えばいいか」
機転を利かせて逆に一般人を利用するアイデアを思いつく。
だが「すいません駅どっちですか?」
と、道を聞く芝居をするも行きたい方向が逆のために、
「わかりました〜」と言いつつも指差している方向と逆に行ってしまった。
「今のはニセ情報になるの?」と失敗した表情。

まだ余裕の表情を浮かべているほかのメンバーに比べ、
すでにビビリまくっているのが松岡。
「おっかねーなー」
人とすれ違う度、ビーコンを確認、距離を取る。

最も落ち着いていたのはリーダー城島。
眉間にしわを寄せながら終始無言で地図を眺め、逃げ切りへの道を探る。

達也は真夏の温度の一番高い時間に油面公園にたどり着いた。
ひとまず腰をおろし落ち着く。
地図を広げ逃走経路を探るため地図を広げる。
と、今日初めてのビーコンが鳴った!
「どこどこ!?」
公園は刑事側が隠れられるポイントが多く危険。
刑事の姿は確認できないが、一目散に公園を後にする。
しかしさすが達也、逃げる方向も上手い。
細い路地へと入っていき、見事最初のピンチを脱出した。

実は二戸キャップ、「祐天寺駅を中心に円状に配置してください」
と目黒区の刑事たちにあらかじめ連絡、その包囲網に入り込んで
しまっていたのだった。
安心している達也、まだ完全に逃げられたわけではなかった。

太一は中川橋付近に差し掛かっていた。
しかし「橋、危ないよ。」
挟み撃ちを食らったらもう逃げ場がない橋の上、こんな時間に捕まったら
シャレにならないと、一旦近くに建つマンションの踊り場から橋の上に
刑事がいないか確認をする。
慎重な太一今日はいつになく冷静。
だが、この冷静さが功を奏する。
マンションから眺めた橋の上にいる、一人の女の子に目が止まった。
「橋の真中なんかで待ち合わせなんかする?」
遠くてわかりづらいが胸に緑色のビーコンらしきものも見える。
ここはルート変更、土手に下りそーっと刑事を確認。
橋の上に立つ女の子はやはり刑事だった!
「怪しいと思ったんだよ!」
見事、太一も危機を回避した。

一匹の猫が見つめる先に寝そべる男。
とあるマンションの駐車場で長瀬は一息ついていた。
と、まだ遠くにいる反応ながらビーコンがなった。
駐車場が奥まった所にあるため、下手に出られない。
一歩一歩出口へ歩み寄ってみると、一人の男性の姿が。
その胸にはビーコンが下がっている!
「やべ!」
いきなり至近距離に現れた刑事と遭遇、絶体絶命に追い込まれた長瀬
一目散にダッシュ!
ある家の庭に隠れさせてもらった。
住宅街の迷路で巻かれてしまった男性刑事、
しかしこの情報は中野区担当の刑事に伝えられた。

「いい隠れ家があんねん」とは城島。
練馬区にどこか知っている場所があるのだろうか?
一軒の中華料理屋に入っていく城島。
実はこのお店は東映撮影所付近にあり、ドラマ撮影をしていた頃
よく足を運んだ顔なじみの場所だった。
懐かしい憩いの場所でおばさんとの話も弾む。
「なんか一回り大きくなったね」
「ちょっとウエストが最近一回りくらい・・・」
昼間の暑い時間、ここでしばらく見を隠す作戦のようだ。

セミの声が響く中、他と違って涼しそうな場所にいるのは松岡。
ここ青山墓地は緑が多く、隠れやすい。
しかし、長く延びる道を悠々と歩いていると・・・
自転車に乗っているメッセンジャーらしき人物が猛スピードで向かってくる!
と同時に反応する松岡のビーコン、幸い相手が自転車だったため、
細い奥まった道へ逃げ込み、ピンチは脱出した。
だが、この目撃情報は二戸キャップへと伝わる。
すぐさま六本木通りを刑事で封鎖して松岡を追い込むよう、配置の指示を出す。

その頃、再び松岡のビーコンが反応!
後ろからはまたもやメッセンジャー姿の刑事が。
怒涛の攻撃が松岡を襲う。
からがらマンションの踊り場までたどり着き、その場を通り過ぎてゆく
メッセンジャーを確認、安心していたのだが・・・
「1人じゃないじゃん!」
2人、3人と後に続くメッセンジャーの姿。
自転車を駆使する最速の刑事はなんと数人松岡を狙っているようだ。

「前回はニアミスをすると皆そこに集中してたんだね・・・」
徐々にTOKIOのしっぽを捕らえ始めるも、
未だ1人も捕まえられていない。
二戸キャップは冷静に前回のことを振り返った。
そして出した結論は・・・
「尾行する!」
ニアミスしたとき犯人をすぐに追うのではなく、尾行して包囲する。
確実に捕まえるためにじっくりと攻めるのが重要と踏んだようだ。

慎重に中川土手を歩く太一、今度は中川大橋へ差し掛かった。
目指す水元公園へは中川にかかる橋を渡らなければたどり着けない。
ここでも近くのマンションから確認を怠らない。
が、やはりここにも刑事の姿があった。
「全部押さえられてるよ」
それもそのはず、実は二戸キャップの指令のもと、
スタート直後に中川にかかる橋10本すべてに刑事を配置していたのだった。
「やばいな・・・」
焦りの表情を浮かべる太一。
しかも、そんなときにビーコンも鳴り出した!
「待てぇ!」と叫びつつ追いかけてくる女性刑事。
だが、早めにその存在に気付いた太一、上手く住宅街へ身を隠すことができた。

皆、危険を感じ始めてきたさなか、1人懐かしのカツカレーに舌鼓を打つ城島。
「変わらぬ値段、変わらぬ味、変わらぬ笑顔。」
「逃げ切れたらまたきてくださいよー」
と、おばさんとに応援されながら、店を後にする。

目黒不動尊へたどり着いた達也、前回は逃げ切れたとはいえ、やはり不安。
ここは仏頼みとご本尊に手を合わせる。
「捕まりませんように。捕まりませんように・・・」
4回も「捕まりませんように」を唱えた達也。
余裕の表情を見せているとはいえ、逃げ切ることに燃えているのは
この達也なのかもしれない。
だが、ここで誤算が生じる。
人ごみが多かった目黒不動尊、こんなところでビーコンが反応してしまった!
周りの人誰が刑事かわからない・・・
と、至近距離に男の刑事がいた!
路地裏に逃げ込むもなかなか振り払えない!
逃走すること数百m、なんとか刑事をあきらめさせたものの、
さすがの達也も肩で息をするほどの攻防戦だった。

飯倉片町交差点へ差し掛かった松岡。
実は青山からタクシーで移動、六本木通りに張られた刑事の封鎖線を
突破していた。
だが、再度反応するビーコン。
対向の歩道でまたしてもメッセンジャーの姿が!
松岡にその姿が捉えられないように離れた位置で尾行を開始した。

住宅地を慎重に進む達也、その目黒区で独自の作戦を考える1人の
女性刑事がいた。
探偵兼心理カウンセラー、内藤刑事。
前回も達也を目撃し、追いかけてはみたものの、
逃げるスピードについてゆけず苦汁を飲まされた。
内藤さんにとってもリベンジ、その独自の作戦とは?
「住宅街にいるならまっすぐ進まず、ジグザグに進むんじゃないかな・・・」

メッセンジャーからの情報から新たに松岡の行動を予測する二戸キャップは、
場所を芝公園へと絞った。
なんと、松岡の目に映るのは東京タワー、芝公園のすぐ側だ。
またもや松岡のビーコンが反応しはじめる。
そして木の陰から刑事らしき人物が・・・
なんとその姿は二戸キャップ!
これは一大事、実は二戸キャップの他に数人の刑事がいて、いつでも
追い詰められるようにスタンバイしていたのだ。
だがここは大通り。
運良くタクシーがつかまり、松岡、間一髪でタクシーにすべり込んだ。
タッチの差で取り逃がした二戸キャップ、
歩道橋の上でしばらく下唇をかみ締めていた。

これまで何事もなかった城島についにピンチが訪れる。
静かに反応しはじめたビーコン、目の前数mの位置に刑事らしき姿が・・・。
しかし、運良く刑事は背中を向けこちらに気付いていない様子。
忍び足でその場を去る。
だが、その地域は刑事が多く配置されている場所だった。
だんだん強く反応するビーコン、実は別の刑事が近くまで寄っていたのだ。
スタミナの少ない城島だが、赤信号に刑事が引っかかりなんとか逃亡成功!
とりあえずピンチは脱出した。

どんどん細い路地裏へ隠れ進む達也。
しかしここで内藤刑事の作戦がヒットする。
達也のビーコンが反応し始めた。
路地裏は刑事に見つかりにくいが、逃げる場所が限られる欠点もある。
立ち止まって様子を見るしかできなくなった達也、そこに男性刑事が現れた!
相手が1人だったのと距離が割とはなれていたため、上手く巻いた達也。

城島、ピンチを脱した後光ヶ丘団地でまたもやピンチに遭遇した。
今度は数人の刑事、しかも信号はない。
が、唯一救いだったのが地下鉄光が丘駅のエレベーター。
間一髪乗り込み、刑事たちを引き離す。
しかし・・・
「電車に乗ると逃げづらいなあ。」
区内で光が丘駅のある大江戸線の駅はたったの3つ。
張り込まれてしまえばつかまる危険が高くなる。
ここは裏をかいて電車に乗らず、駅出口から脱出を試みる。
そしてバスで練馬高野台駅方面へ向かった。
しかし、バスに乗る城島を刑事が目撃、連絡を受けて練馬区担当の糸井刑事は
石神井公園に目標を定めた。

日の出桟橋で水上バスを目にした松岡はお台場へと向かう。
お台場は台東区だが、一部港区の部分があり、底へ逃げ込もうというのだ。
だが、この行動が命取りに・・・
松岡が気付かれないよう、再び刑事が尾行していたのだ。
実はこの日スタートから浜松町駅で張り込みをしていた片桐刑事が
日の出桟橋方面へ向かう松岡を発見していたのだった。
前回は地道な聞き込みで太一の情報をつかんだ片桐刑事、
今回もいぶし銀の捜査が光った。
二戸キャップ、ここは勝負どころと見たか、
なんと港区の刑事全員をお台場へ集結させる指示を出し始めた。
そして船降り場で降りた所を捕まえる作戦。
お台場海浜公園船着き場へ到着した松岡、ビーコンが反応し始めた!
と同時に一斉に四方から刑事が現れた!
あっという間に海沿いへ追い詰められた松岡、とうとう逃げ場を失い
あえなく捕まってしまった・・・。

あまりの驚きに言葉が出ない松岡、取り囲んだ刑事の中には
あのメッセンジャーの姿も。
「ご苦労様でした。」と二戸キャップ、勝利の握手!
午後3時35分 お台場海浜公園・船着き場にて、港区・松岡昌宏捕まる!!

松岡を押さえた刑事20人はこれで別の区へ応援に駆けつけることになった。
もちろんその区とは・・・
「前回私がリベンジを誓った山口君、彼がいる目黒区へもっていきます。」

その達也、地図に隠されたあるヒントを見つけた。
「駒沢公園・・・。駒沢って世田谷でしょ?でも半分は目黒区に入ってる。」
駒沢公園は刑事たちの頭に入っていないのではないかという達也の推理のもと、
駒沢競技場のスタンドへしばらく身を置くことにした。
スタンドの向こう側は世田谷区。
「微妙なところだよね。」
と、この作戦に自信ありげ。
だが・・・
なんと、達也も競技場に入る姿を目撃されていた!
この目撃情報は内藤刑事経由で目黒区の刑事に伝わり、
駒沢競技場を包囲する作戦に出た。
スタンドのベンチで横になる達也、しかしその時スタンド入口に
張り込みを置きつつ、数人の刑事が一斉に踏み込んできた!
「うそ?!」
虚をつかれた達也、なんとハシゴづたいにグランドに降り脱出!
実はグランド出口に張り込みを付け忘れ、なおかつスタンド出口と高低差が
あったため、脱出を許してしまったのだ。
さらに運良くタクシーがやってきた、身を隠しながら慎重に逃走!
12人もいた包囲網の突破に成功した!

逃げられたとはいえ、貴重な目撃情報。
二戸キャップが下した指示は「環七どおりをふさいじゃおう。」
駒沢公園は目黒区の西端に位置し、南北に伸びる環七通りに配置して
徐々に追い込むらしい。

バスを降り歩いていた城島は「石神井公園・・・」
刑事が配置されている石神井公園までたどり着いた。
何も知らず中へと入ってゆく城島。
「捕まえろー!!」の掛け声と共に続々と現る刑事たち!
完全に思うつぼにはまってしまった城島、逃げても逃げても振り切れない。
そしてとうとう・・・
午後5時8分 石神井公園にて練馬区・城島茂捕まる!!

日も暮れかかってきた・・・
達也を追う二戸キャップも「焦るなあ」
再度地図を眼鏡の柄でなぞりながら逃走経路を練る。
刑事たちを徐々に捜査の及んでいない目黒区南端の大岡山・緑ヶ丘方面に
向かわせる。
そして二戸キャップ自信も緑ヶ丘まで移動することに。
しかし、達也はさらに裏をかく。
緑ヶ丘駅近くの抜け道を通過し、さらに南の区界ぎりぎりまで足を伸ばす。
さらに区界沿いをとおり、スタート地点だった自由が丘へ向かうことを決意。
「あと1時間だからね。逃げ切れるわ。」
が、この心の隙が達也の唯一にミスだった・・・
徐々に近づいていた一人の刑事に達也が気付く。
これまでの達也なら振り切れるほどの距離だったのだが、
逃げ出した方向が大田区方面だった!
「しまった!」
この出遅れの隙に刑事が距離を縮める。
そして・・・
「なんだよ〜!」
達也、とうとう捕まってしまった!

6時50分 緑ヶ丘3丁目にて目黒区・山口達也捕まる!!
近くにいた二戸キャップに山口捕獲の知らせが入る。
満面の笑みで達也の下へ歩んできた二戸キャップ、
「あなたを目標にしてました!」
と、互いに堅い握手。
二戸キャップ、念願のリベンジが達成された瞬間だった。
だがまだ時間は残されている。
その矛先はもう1人のリベンジをもくろむ男、太一に向けられた。

そのころ、太一は自転車の刑事に遭遇、必死に逃げ回っていた。
だが、土手沿いだったことが幸いし、自転車刑事もなかなか最後まで
詰められない。
隙を見て川に浮かぶ船に身を隠した。
ビニールシートに隠れ、息を殺して様子を窺う。
すると船へ近づく足音が・・・
太一、絶体絶命か?!
と思いきや、その足音は船の持ち主の足音だった。
「何してんだ?!」
何とか事情を説明する太一。
しかし、ここで太一はあることにひらめいた。
船で向こう岸まで渡ることができたら・・・
橋をふさがれているため、船なら水元公園へ向かえるのでは?
橋の上に張り込んでいる刑事たちに余裕で手を振りながら、包囲網を突破!
太一逃げきれるか?

東中野駅の巨大な駐輪場でニアミスをしていた長瀬。
電車、バスを駆使し地図で一番込み合っている場所、鷺宮団地へ向う。
しかし、途中野方駅で張り込んでいた刑事に目撃されていた。
残り30分。
中野区の区界にある鷺宮団地、総勢40人の刑事たちはここへ集結、
最後のかけに出ようとしていた。

船の持ち主の好意で水元公園へたどり着くことができた太一。
しかしこの水元公園、刑事たちも最初から太一が狙ってくるだろうと
読んでいた場所。
総勢50人の刑事が一斉に水元公園へ詰めていた。

いよいよクライマックス、果たして逃げ切れるのはどちらか?

あたりは完全に暗闇になっている。
と、団地内でビーコンが反応!
徐々に強くなってくる。
疲れからか、驚きの声もでなくなった長瀬、刑事の姿はまだ確認できない。
が、一斉に現れた数人の刑事にあっという間に囲まれ・・・
7時45分 鷺宮西住宅にて中野区・長瀬智也捕まる!!
またしても終了直前に捕まってしまった長瀬、
言葉少なにしゃがみこんでしまった。

残り15分。
ローラー作戦で水元公園内を捜索する刑事たち。
息を潜め木陰に隠れる太一、ビーコンが反応するもじっとしているしかない。
「行った?」
この危機は何とか刑事に気付かれず回避。

残り3分。
いよいよゴールが近づく。
刑事たちの表情も次第にこわばりを見せる。
と、太一
「真中まで行っちゃおっか?」
最後の3分は見つかっても走って逃げきれると踏んだのだろうか?
「早く鳴れ!早く鳴れ!」と時計を見つめ祈る。
数十メートル先には刑事たちの姿がウヨウヨ。
しかし、最後の最後で刑事に見つかる!
「捕まえろー!」の声に近くにいた刑事が反応、太一を取り囲む。
だが、広い水元公園に暗くて太一の姿も判別しにくい。
そして・・・『ジリリリリ!』
TIME UP!
だが、興奮状態の刑事たち、音が聞こえずまだ追いかけてくる。
「終わったって!終わったって!」
太一、捕まるがときすでに遅し。
長かった8時間の戦いの幕が閉じた後だった。

国分太一 100人の刑事から逃げ切る!!

一足遅く到着した二戸キャップ。
「いやぁ、君のこと忘れていたよ。」
しかしスタート時から一番二戸キャップに執念を燃やしていた太一、開口一番
「今度は200人呼んどいて下さい。」

大都会を舞台にした壮大な鬼ごっこがこうして終わった。
堅い握手を交わしながら、二人は誓った。
再び対決する日まで・・・

達也のこの日最大のピンチは駒沢競技場。
実はベンチで横になっていたのは油断ではなかった。
この日、太一同様徒歩での移動が多かった達也、
いっしょに行動していたスタッフが競技場寸前で足をつっていたのだ。
そして回復を待って移動しようとしていた矢先のあの出来事。
その日スタッフは「あそこで捕まらなくてよかった〜」と胸を
なでおろしていた。

足の怪我といえば太一。
水元公園でのラスト、ある刑事の足が太一のふくらはぎにぶつかった。
「痛てぇ!!」
と異常に痛がる太一。
実はロケ前日、プライベートで草野球をしていた太一、
足がぶつかった箇所はその試合でデッドボールを食らった場所だったらしい。

DASH村 〜日本家屋は蘇るか?〜

秋が足音を立てて近づいているDASH村。
今日も晴れ渡った青空に、達也の爽やかな汗が光る…


「いつか自分の手で家を建てたい…」
そんな夢を抱いて始めた達也の大工修行。大工の棟梁の元に弟子入りし、腕を磨き、炭小屋などを自分達の手で作ってきた。

一歩一歩、家を建てる為のステップを踏んできた達也。
そして今年の春に動き出した大きな試み。

それは築200年の日本家屋の再生。
隣村に建つ日本家屋を解体し、DASH村に移築するというもの。

解体するといっても、全ては先人達が残した貴重な遺産。
土壁、柱、板、そして大黒柱と残らず再生の材料として使う。

達也の指示で5人全員で更地をし、大黒柱を立てる。
さらにクレーン城島も久々に登場して木材を組上げる。

地鎮祭を終え、最後の大仕事、屋根部分に取り掛かる。
しかし、高所での作業になるので、非常に危険を伴う。
そこで、茅職人の方の協力を頂いての作業となる。

材料を足場の上に運び上げるだけでびびり気味の城島。
おっかなびっくり下地となる竹を網目に取り付ける。
高所の為、足に力が入らない。「これで大丈夫やろか?」ひとつひとつ職人の方に確認してもらいながら作業を進める。

なんとか下地を取り付け終え、茅葺き作業に入る。
しかし、その量に男達はビックリ!「僕達だけで大丈夫か?」と不安が募る達也。

職人の方のサポートがあるとはいえ、作業はなかなかはかどらず、5日間かかってようやく屋根の正面3分の1まで葺き終える事ができた。
なかなか進まない作業に、更に追い討ちをかけるようにアイツが泣いた・・・
「メェ〜〜〜」と言う事は・・・

「マズイ!雨だ!」雨の中、清が慌ててシートを手に走る。
それを嘲うかのように、雨足はさらに強くなる一方。

台風一過、村を訪れたメンバーは一同に言葉を失った。
「こりゃあかんなぁ」「はやく作らないとやばいよ」「またいつ台風が来るかもしれないし」

茅は傷つき、大黒柱などは色が落ちてしまっている・・・。このままでは古材の魅力が無くなってしまう、と気を取り直し、傷んだ箇所の修復にかかろうとしたその時である。

「何や、あの人達は?」
村の入り口に続々と人が集まってきている。近隣の村の人達が茅ふきを手伝いに来てくれたのである。
元々、茅屋根は数年毎に葺き替えられており、その度に村人総出で作業していた。

実は、「このままでは完成する前に柱が傷んでしまう・・・」と心配した清が、明雄さんに相談して近隣の村の人に手伝ってもらう事にしたのである。

「それじゃ、皆さんお願いします!」とヤル気が復活したメンバーは、村人の方と共に
一斉に作業を開始。5日かかって正面の3分の1しか進まなかった作業が、見事一日で屋根部分を半分作り終えることができた!

集まってくれた村人の方達にお礼を言い、葺いた茅をキレイに切り揃える。
切り過ぎてしまったり、難しい角に苦戦しながらなんとか作業終了。

1ヶ月かけて作り上げた屋根を前に感動に浸っている脇で、達也が驚くべき事に気付いた。
城島「あっ、何やまだ出来てないやん!」
実は屋根部分の裏側の一部分がまだ作っていなかったのである。しかも茅置き場にはもう茅は残っていない。

「とっ、とりあえずここはシートで覆っておこう・・・」とシートで応急処置をしてとりあえず屋根部分は完成。

もう見落としはないか、と屋根部分をくまなくチェックしてみる。
すると、天井部分に白いカビが発生していた。どうやら作業が長引いてしまったため、
屋根裏部分に湿気がたまってしまったのである。

茅職人の方によると、火でいぶして乾燥させる事で解決できるという。
教わった通りに八木橋の餌の干草を燃やし、煙を焚く。
これで元通りの屋根裏となるか?

その頃・・・
「壁はワシに任せなさい!」と意気込む城島。取り掛かるのは「土壁」。
去年村役場の壁を作っただけに、自信たっぷり。

リーダーの指示の元、材料を集める清。その頃城島は下地となる竹を集めて切る。
ここでも昨年の経験を活かし、順調に作業を進める。
清が集めてきた材料と解体した時に、取って置いた土を混ぜ合わせる。

「それじゃ、清君は向こうを・・・」と土壁を塗る準備をしていたその時、昨年村役場の
土壁修復の手伝いをしてくれた、左官職人の林さんが応援にきてくれたのである。

早速、城島、自信の土を見てもらう事に・・・
「これって粘土入れた?」
「ふぇ?そのままですけど・・・」
「これじゃ、塗ってもすぐに剥がれちゃうよ」

長年壁として使っていると、粘土が落ちてしまう為、粘土を混ぜないといけないという。
林さんの指示で土に粘土を混ぜる城島。その背中はどこか寂しそう・・・

気を取り直して、新たに作り直した土を塗りこみ始める。
職人の技に見とれながら、城島も負けじと昨年の経験を活かし、塗りこんでいく。

一方、茅屋根のカビは煙を焚いた事によって、何とか取れたが、良く見ると
柱の色が変色してしまった。これも屋根を作るのに時間がかかり過ぎたため。

しかし、ここでも先人の知恵が活躍する。
島崎棟梁が持ってきた渋柿から作った着色剤を柱に塗る。
何種類かある着色剤の中から、柱に合う色になるよう調合する。
色の調合の難しさとキツイ臭いに苦戦しながらも何とか塗り終え、床板張りに取り掛かる。

その頃、土壁は外壁が終わり、内壁も塗り終えようとしていた。
「もう少しだ、みんな頑張ろう!」達也の声が秋空に響く。そして・・・

「ようやくできたね!」
「これでもう住めるんじゃない?」
全ての作業が終わり、ようやく日本家屋の姿が蘇ってきた。

「でも冬になったら、寒くて大変だよね。」
「とりあえず障子とか作んないと住めないしね。」

男達の野望は、まだまだ果てしなかった。
命を吹き込まれた日本家屋に実際に人が住めるようになるまで、男達の試みはまだ終わらない・・・

屋根作りの作業というのは高さ3m以上で行われる為、非常に危険を伴う作業なんです。
もちろん作業中は命綱を付けての作業となります。

実は、そんな中、恐れていた事が起きてしまったのです!
茅をほぼふき終え、最後に端を切り揃えている時の事でした。
そのシーンをディレクターが、ビデオカメラを片手に脚立に昇り撮影をしていました。

するとバランスを崩し、脚立から転落してしまったのです!!
心配して駆け寄るスタッフとTOKIO・・・。
しかし、運良く落下した所に茅が置いてあった為、それがクッション代わりとなって、
大怪我は免れたのでした。

「ケガがなくて何より…」と胸をなでおろすスタッフを尻目に、転落したディレクターは
「いやー、カメラが壊れなくてよかったです。」と一言。
そんな彼のディレクター魂に、誰もが驚いた瞬間でした…。