DASH村だより 〜雪合戦〜

人々が眠る間に雪と風が織りなす、不思議な雪模様。
この冬のDASH村に毎朝現れる雪景色に、最初に足跡をつけるのは北登。
早起きで好奇心旺盛な北登は広い雪景色を独り占め。
白いキャンバスを存分に走り回る。

ため池を独占するのはアイガモ隊。
氷の張った池ですべるのが楽しいようです。
そして、雪の中でもアツアツなのは八木橋とマサヨ。
こちらは冬景色を目で楽しんでいるようです。

みなDASH村の雪を満喫する今日この頃、
男たちも遅ればせながら楽しむことにしました。
城島、突然の攻撃開始・・・
「明雄っちヘ〜イ!」
と、にわかに始まった雪合戦。
ふんだんにある雪は尽きることなく、
いつまでも笑い声が響いていた。

 
理想の品物と物々交換できるか!?
 

幼い頃、乗って遊んだ三輪車
しかし、大きくなった今ではその三輪車に乗ることはできなくなってしまった

体に合う、新しい自転車がどうしても欲しい…

もしもどこかに、三輪車が欲しくて自転車を要らないと思っている人がいれば
その人と交換しあえば、自分では使えなくなってしまったものを処分できる上に、
必要なものも手に入れられるのでは…

そこで!

理想の品物と物々交換できるか!?

挨拶もそこそこに早速、交換したいものをチェック
女性「この電気ストーブなんですけど…」

実はこの電気ストーブ、結婚直後に旦那さんが寒がりの奥さんの為に
買ってくれたもの。しかし、子供が生まれた今、危険なので使っていないという
2人の想い出が詰まった電気ストーブだが、子供の為に泣く泣く出品
交換希望品は、子供にも安全なホットカーペット

女性「あとはこのコートなんですけど…」
このコートは、女性が結婚前に着ていたもの。しかし、子供が生まれてからは
外出する機会も減り、ほとんど着ていないという
それに加えて、妊娠していた時に女性のお母さんが買ってくれたゴム入りズボン。
これと交換したいのは…?

女性「やっぱり子供の服ですね」
達也「そうか、買ってもすぐ大きくなりますからね」

さらに、女性が持ってきたのはハンガーラック
これも新婚当初からあったものだが、子供が倒して怪我をするおそれがあるので
これを危なくない低い棚にしたいとのこと

これにお父さんが学生時代に使っていた、10年もののスキーセットを加え
女性が出品した品は、計4品
愛する息子・子供のために出品した品々は果して、
物々交換成功となるのだろうか?

出品するもの
 
交換してほしいもの
     
電気ストーブ ホットカーペット
   
洋服 子供服
     
ハンガーラック 低い棚
     
スキーセット 子供のおもちゃ

一方、太一が訪れたのは学生専用のアパート
「ピンポーン」
出迎えてくれたのは関裕一君(19歳)。現在、大東文化大学に通う大学1年生
ちょっとひ弱そうな見た目とは裏腹に、ローバースカウト部に所属しているアウトドア派
もちろん、あだ名は"関ちゃん"

こちらも早速、交換したいものをチェック
関君「まず、このこたつをベッドにしたいんですよ。できればマットレスにしたいなと…」

彼がマットレスにこだわっているのには、理由があった
太一「この部屋を和風から洋風にしたいんだ」
関君「その方が今っぽくてカッコイイし、友達呼ぶにしても呼びやすいじゃないですか」

畳敷きでこたつがあるどこか和風な部屋を、物々交換で洋風にしたいというのが
関君の目標

その他にも、

出品するもの
 
交換してほしいもの
     
勉強机と椅子

実家から持ってきたが、
場所を取りすぎてしまう
テーブル

勉強も食事もできる
ちょうどいい大きさの
ものが欲しい
   
室内用物干台

上京を機に購入したが近く
にコインランドリーがあり
ほぼつかってない
じゅうたん

洋風の部屋に畳は
似合わないので
     
米びつ付き棚 

上京の時に両親が買ってくれた。
しかし使用したのは数回
自転車

買い物の時の足が欲しいので

など、こちらも物々交換希望の品は、計4品

太一「どれが交換できるか分からないから、とにかくリサイクルショップに行ってみよっか」
と、交換希望の品を軽トラックに積み、リサイクルショップへと向かう


一方、達也、女性も軽トラックで移動中
達也「あー、ここだ、ここだ」
とやってきたのは、なんとスーパーマーケット。
果して、ここで物々交換など出来るのだろうか?

達也「あった!『売ります』『買います』何でもあるね、あっ!『交換希望』もある!」
達也たちの目の前にあったのは、フリースペースの掲示板だった
そこには「売ります・買います」の情報以外にも「家庭教師やります」などの掲載もある

早速そこに「交換して下さい」という情報を電話番号と共に掲載する
果して、連絡は来るのか?


その頃…
太一「あっ、ココじゃない?『激安』って書いてあるし」
こちらはリサイクルショップを発見。早速、軽トラックから品を下ろし、
お店の人に見てもらう。まずは勉強机と椅子
太一「椅子も付いてるんですよ!」とアピールしてみるが…
店員「机は椅子が付いて無いと売れないですからね」とプロから厳しい指摘を受ける

この机と椅子で交換できそうなテーブルを店員さんに見せてもらう
まずは丸型のちゃぶ台。だが…
関君「四角い方がいいんですけど…あとこれだと小さいので、もう少し大きい方が…」
と、次に見せてもらったのが、四角いテーブル。だが…
関君「これだと逆に大きすぎちゃうんで…」
太一「お前も結構、ワガママ言うなー」

やはり、部屋の中心に置くテーブルにはこだわりたいと関君、ここでの交換は断念

次は、米びつ付きの棚
太一「使ってないんで新しいですよ!」
とアピールする。しかし…
店員「米びつが付いてない棚だけならよかったんだけど…」

米びつに対しては需要が少なく、購入層が限定されてしまうので、
店側としても引き取っても売れないのだという
米びつ付き棚も交換不成立。さらに室内用物干台とこたつも交換不成立
こちらのお店ではひとつも物々交換できなかった…

関君「米びつなんか、人気あると思ったんですけど…」
太一「お前の持ってる物、渋すぎるよ!大丈夫か!?」

とかなり不安なスタートとなったが、大丈夫か?

一方…
女性「結構、子供服扱ってるお店もありますね…」
と掲示板を見た人からの連絡を待ちつつ、女性が読んでいるのは
区役所でもらったリサイクルショップガイド

ここで見つけたリサイクルショップに、洋服と子供服を交換してもらうべく移動
店内には子供服がズラリと並んでいる
女性「あっ!あの服、カワイイですよね」
と女性が発見したのは子供用のジャンパー
達也「オレこれ買おうかな?今後の為に」と思わず言ってしまうほどの逸品
果して、物々交換できるのか?まずは結婚前に着ていたコートだが…

店員「ここのベルトって無いんですよね?無いとなると…」
さすがはプロ。欠落していた点を鋭く見抜かれてしまった。そして…

店員「このジャンパーは無理ですね…」
残念ながら希望していたジャンパーとの交換は不成立
しかし、違う子供用のズボンかシャツのどちらかなら交換できるという
悩んだ結果、ズボンと交換することに
希望の品は無理だったが、初めての物々交換成功に笑みがこぼれる

さらにゴム入りパンツも子供用のフリースとの物々交換が成立!
嬉しい連続ゲットに加え、横浜に物々交換できるというリサイクルショップがある
という情報を聞き、横浜へと向かう


こちらは未だひとつも交換成立していない太一、関君ペア
太一「ここ、いいんじゃない?今度は『爆安』って書いてあるし」
と、次なるリサイクルショップに到着。早速、勉強机と椅子を見てもらうが…

店員「簡単に言っちゃうと、机って売れないんですよね」いきなり厳しい指摘
店員「椅子だけの方が、価値がありますよ」
椅子は回転が早く、すぐに売れるが、机はあまり売れないため価値はあまりないという
椅子だけの価値と釣り合うテーブルを交換してくれるというが…

店員「だいたいこの辺りですかね…」
と案内してくれたのが、テーブルが集まっている一角。ちゃぶ台から、ガラステーブルなど様々な種類のテーブルがある

太一「あっ、これいいじゃん!」
関君「いいですねー!」
と発見したのが四角いテーブル。大きさも関君好み、しかし…
店員「それはちょっと厳しいですね…こっちはどうですか?」
と店員が薦めたのは少し小さめのテーブル。しかし、こだわり派の関君、どうしてもあの四角いテーブルが欲しいらしい

すると太一、
太一「このテーブルって傷ついてますよね。ぼくらの机は傷ついてなかったんで…」
と猛烈アピール!すると…
店員「…わかりました。交換しましょう!」
見事、テーブルとの交換が成立!

太一・関君「ありがとうございます!」
初めての交換成立に盛り上がる2人。この勢いをかって交換なるか?

次は米びつ付き棚
店員「米びつが付いてなかったらよかったんですけど…」
前の店と同じところを指摘されてしまった!やはり自転車との交換は難しいらしい…

それではこれなら!と期待を込めてこたつを見てもらうが…
店員「カジュアル系ですよね…家具調だったらよかったんですけどね」
こたつなどの暖房器具は季節柄、回転も早く売れやすいのだが、
流行のものがあるらしく、カジュアル系のこたつはほとんど人気がないらしい

結局、室内用物干台も交換不成立
交換できたのは勉強机と椅子のみで残るは3品となった

その頃、達也、女性ペアは…
達也「お店にバーターショップって書いてあったんですけど、どういうお店なんですか?」
達也たちがやってきたのは、先ほど行ったお店で紹介してもらったバーターショップ

バーターショップとは
委託販売制度を取り入れた物々交換が可能なリサイクルショップのこと。

店内の欲しい品の販売価格に合わせた価格を、持ち込んだ品物につけることで、
持ち込んだ品物が売れれば、欲しい品がをゲットできるというお店

持ち込んだ品と交換希望の品が、価格的に釣り合うか店員に聞いてみる。すると…
店員「低い棚と子供のおもちゃはお店にありますし、大丈夫だと思います。でもホットカーペットは、今需要期なんで入ってこないと思いますね」
人気のホットカーペットは入ってくる可能性は低いらしい。
そこで、電気ストーブは出品せず、掲示板での返事を待つことにして、
残りのハンガーラックとスキーセットを出品することに

店内にあった、目的の低い棚と子供用の車に合わせて値段を設定する
しかし、もし自分たちが出品したものが売れても、他の人が先に目的の品を
買ってしまっては意味が無い。逆に目的の品が売れなくても、自分が出品した品物が
売れないと意味が無い。
果して、見事交換となるのか?お店の閉店時間までこちらで粘ることに


その頃、こちらでは…
太一「はい、こっち向いてー。撮るよー!。オォーいいんじゃない?暖かそうで」
関君がこたつに入って暖まっている様子をデジカメで撮影している
一体、何をしているのか?

実はインターネットの「デジワラ」という物々交換サイトに出品していたのだった
残りの室内用物干台と米びつ付き棚も出品する。果して、連絡は来るのか?


一方、バーターショップ内の達也と女性に緊張が走った!
スキーセットに興味をしめしていた人がいたのである!
達也「売れろー!安いぞー!このスキー!」
と必死に念を送るが、結局買わずに去ってしまった…するとその人と入れ違いに、
スキーセットを出品したいという人がお店にやって来た!

達也「めちゃくちゃ新しいじゃん!」と小声で抗議
しかも、出品された場所が女性のスキー板の真横!
思わぬライバル出現に、果して、お父さんの思い出のスキー板は売れるのか?

その頃、交換希望者からのメールを待つ2人は…
関君「これ、本当に来るんですかね?」早くも諦めムードの関君
太一「お前が諦めてどうすんだよ!絶対来るからさ!」と何とか励ます太一
果して、連絡は来るのか?

その後、バーターショップでは目的の子供車が売れそうになるピンチもあったが、
何とか売れずにそのままお店の営業が終了
その後の動向は、女性1人で見守ることに

こちら太一、関君ペアも結局その日に連絡は来なかった…
その後の連絡は関君1人で待つこととなった

女性、関君共に残る交換希望品は計3品
残る期限は2週間。果してそれまでに全て交換成立なるか?

ロケ終了後1日目
女性、バーターショップに足を運ぶが、まだどれも売れていなかった
関君も、以前連絡無し


2日目
今日も売れているかどうかバーターショップへやってきた女性。
すると欲しかった車が無くなっていた!
どうやら、女性が来る少し前に売れてしまったらしい
店員の話によると、子供用品は回転が早いため、
また入荷する可能性は高いとのこと。果して、再入荷はあるのか?

関君は、身支度をして外出。向かった所はとあるビル
そこは無料情報誌の編集部だった。
そこの広告スペースを借りて、物々交換を呼びかける。果して、成果はあるのか?



3日目
女性がバーターショップに来てみると、
出品したハンガーラックに「売約済み」の札が貼られていた!
「よかったぁー!」嬉しい女性、これで低い棚との交換成立!

一方、関君にも初めての交換希望メールがきたが、相手の出品物はなんと一輪車だった…



4日目
バーターショップに出品しなかった電気ストーブを持って、ある所へ向かう女性
ということは…。そう、掲示板を見た人から連絡が来たのである!
これで、電気ストーブもホットカーペットと交換成立!
残るはお父さんの思い出が詰まったスキーセットだけとなった


5日目
この日は子供と一緒にバーターショップにやってきた女性
スキーセットはまだ売れていなかったが、新しい子供用の車が出品されていた!
どうやら、子供もこの車を気に入った様子

しかし、今スキーセットが売れても子供用の車を買うことができないのである
実は、このお店、商品出品後に1週間経過すると、設
定金額から10%値下がってしまうのである

車とスキーセットが売り出された日から考えると、
次に車が値下がる12日目以降でないと交換が成立しないのである。
それまで売れないことを願いつつ、お店を後にする女性



6日目
関君「こっ、こんにちは〜」と何故か緊張気味の関君
実は、情報誌を見て連絡をくれた人のお宅を訪ねていたのだった
交換してくれたのは「フローリングマット」洋風にしたいという関君の希望に沿った交換となった!


7日目
スキーセットが売れたかチェックに来た女性
すると、お父さんのスキーは売れていなかったが、隣の新しいスキーが売れていた
やはり、旧式のスキーセットは人気がないのか…

一方、関君のパソコンには米びつに交換希望メールが届いていた
しかし、出品物は「子供用自転車(補助輪付き)」
「子供用かよっ!」とひとりつっこむ関君だった…



9日目
帰宅と同時にメールをチェックする関君。すると、メールが届いていた
今度こそは!と期待を込めてチェックする、と交換希望はこたつだった
しかも相手の出品物は「ソファーベッド」
「ベッドよりもカジュアル」とガッツポーズの関君。残るは米びつ一品となった!


11日目
子供用の車はまだ売れていない。明日以降に売れて、スキーも売れれば
交換が成立する。果して売れるのか?


12日目
残るは米びつのみとなった関君のパソコンに交換希望のメールが届く
相手の出品物は念願の自転車!粘った結果、見事に自転車をゲット!

これで関君、4品全て物々交換完了!
畳敷きで、どこか和風な部屋だった関君の部屋だったが、
物々交換後は、テーブルにソファーベッドの下にはフローリングマットと、
洋風でカジュアルな部屋に生まれ変わった!

一方、遂に車の値も下がり、これで交換可能な値になった!
果して、あと3日で売れるのか?


13日目
この約2週間、毎日バーターショップに足を運んでいる女性
残るは、お父さんの若い頃の思い出がたくさん詰まったスキーセットのみ
「子供に車をプレゼントしてあげたい…」女性のこの想いは届くのか?

「あっ!スキーがない!」いつも同じ場所にあったはずのスキーセットが無いのである
店員さんに確認してみると、女性が来る前に売れたとのこと
遂に、最後の一品、お父さんのスキーセットと子供用の車、物々交換成立!


新しい服に新しいおもちゃ、そして安全な家具に囲まれて、
子供の笑顔がより一層明るくなった女性一家
嬉しい物々交換となった!!

太一と共に、奮闘した関君
実は、物々交換終了後の次の週からテストが始まるそうなのです

洋風な部屋で心機一転、勉強に励む!はずだったらしいのですが、
いつも勉強をしていた場所が机からテーブルになり、
寝る場所も、布団からソファーベッドになったことで、いつもと勝手が違うのか
落ち着かなくて全く勉強が手につかないそうなのです…

テストに失敗しても、番組のせいにしないでね…

 
DASH村の食卓 〜もち料理〜

DASH村に降り積もった雪は、地面の凸凹をそのまま映し、
「犬は喜び庭駆け回り」と、北登も喜び雪まみれ。
そんな冬景色も、アイガモ隊にとっては初めて。
ただし、厚い氷が張って泳げず、これも初めての歩く池。
だけど一個所だけ冬の寒さお構いなしのところが…。
八木橋とマサヨはアッツアツ…なんでしょうか?
そして城島、長瀬、明雄さんと清で雪合戦。

そんな、DASH村の雪が積もっていないころのこと。
清と明雄さんは何やら山の斜面に横穴を掘っている様子。
実はこれ、「室(むろ)」と呼ばれるもので土の保温力を生かした天然の貯蔵庫。
大収穫だった大根、サツマイモを保存するための昔ながらの手段だった。

しかし、この山の斜面には少々難題が。
清「岩盤ですよ…」
2人は息を切らしながらもつるはしを振るうが、なかなか思うように進まない。
火花が散るほど固い山の斜面。
何か良い方法はないものか?
すると明雄さん、家から秘密兵器を持ってきたらしい。
それは岩盤を砕くための大きなドリル。
困難だった穴掘りの岩盤がみるみる砕かれていく。
あれほど苦労していた穴掘りが、あっという間に洞窟の様になってきた。

作業の合間に一段落、室の中で昼食を食べる明雄さんと清。
するとどこからか匂いをかぎつけおねだりに来た北登がちょこんと座る。
明雄さん「お・す・わ・り!……だめダ〜」
清の言うことは聞いても、明雄さんの命令は聞いてくれない。
なかなか犬のしつけも難しいらしい。

食事を終え、室の内部に柱を立て天井を組む。
これは少しづつ落ちてくる砂をくいとめるための補強。
そして最後に部屋らしく扉つけて完成!
清と明雄さんでつくった室が出来上がった。

そこへ収穫した野菜を運んできた城島と達也。
初めて完成した室を見た2人、
城島「何これ?炭坑やん!」
達也「壁が岩だもん、崩れない。常温だよ〜」
なかなか好評の室。

と、室の上、山の斜面からチリンと鈴の音が…
達也「マサヨ〜、お前何してんだよ〜」
白菜が食べたくなったのか、危険を冒して斜面を滑り降りてきたマサヨ。
皆の注意も振り切り、残った白菜の切れ端をムシャムシャ。

室の前に集められた野菜をいよいよ中へ貯蔵する。
城島、中できれいに白菜をならべていたのだが…。
明雄「これダメ!」
明雄さんによると、白菜は根の方を上に向けて保存しないと早く傷むらしい。

しばらくして作業も一段落。
改めてこの室、居心地がいいらしい。
城島「何か落ち着くんやけど」
達也「ここ暖ったけーなー」
と、まぶたがとろりと下がってきた。
ちょうど良い広さ、ちょうど良い温度にお気に入りの2人。

さて野菜を貯蔵できたのだが、お正月についたもちはどうなったのか?
室に保存した野菜とヒメノモチを蒸してついたもちで男達の料理が始まる。
様々なもち料理の中でも雑煮は全国各地でその土地ならではの味がある。
そこで目指すはDASH村ならではの雑煮。
もち焼きは担当は長瀬。
ぷっくり膨らむもちの世話は意外とせわしない。

DASH村手作り豆腐で油揚げをつくり、雑煮に入れたい。
威勢のいい太一、孝子さんと油揚げ担当。
しっかりと堅いDASH村の豆腐に石を置いて水抜きから始める。

味付け担当は囲炉裏の前に腰を据える達也。
まずはかつおぶし削りから。
カンナに似たかつお節削り器でだし用のかつおを削る。

水が十分抜けた豆腐に包丁を入れる太一。
その一枚一枚がチーズの様なしっとりとした感触。
そして薄く切った豆腐は竹串で軽く穴を空け、油で揚げられる。
白かった豆腐がだんだんきつね色に変わってゆく。
あまりのふっくらさに、
達也「食パンに見えるね」
味見する太一、
太一「油揚げだ〜!」
しかし、かまどの温度調節が難しく、ちょっと厚揚げ風。
それでもつくってみて改めて分かった油揚げの美味しさに、喜びを覚える。

佳境に入っていた雑煮の鍋に、出来立ての油揚げがほうり込まれる。
「できたー!」
正月の味、雑煮をいよいよ食す時が来た。
「油揚げうまい!」
「もちこんなに伸びるよー。」
あまりのうまさに箸がすすみ会話もはずむ。

一通り食べ終えた雑煮、しかしこの日はもう一品
留美ちゃんと清で甘いおしるこをつくっていた。
あずきも茹であがり後は味付けをするだけ。
砂糖だけのシンプルな味付けだが…
留美ちゃん「どう?」
清「もう完璧な味ですわ」
と、申し分のない合格点。
…のはずだったのだが、もう一つ味付けがある様子。
実は塩を少し入れたら甘みが増すというかくし味だった。
なかなか難しいかくし味の塩、清が調節することになったのだが…
清「こんなもので…」
と、耳カキ一杯程の投入。
余りの少なさに、
留美ちゃん「もうちょっと…」
再度塩を投入することに。
今度は手掴みで清、塩をサラサラふりかける。
留美ちゃん「ちょ、ちょっと、その半分…」
清「あぁ…」
清、やや塩が多かったのでは?
もしや順調だったもち料理、おしるこ担当失敗か?
しかし…
清「あぁ、こりゃ最高の味ですわ。正月の味です」
留美ちゃん「…うん。」
少し間があったが、何とか美味しい味に収まったらしい。
これもみんなで食べるため、たくさん作ったことの利点。
多少塩の量が多くても気にはならない。

みんなの意見も甘くなくて美味しいと評判のおしるこ、
どうやら清の味付けも問題なかったようだ。

そんなふと会話がやんだときのこと…。
清「今年はもちの様に粘り強く。」
突然抱負を語り出す清。
太一「それずっと考えてたの?」
清「や、今年の抱負をと思いまして…。」
太一「急に言うから何言い出すのかと思った。」

皆は笑ってはいたが、清が言う通り、今年のDASH村の生活は厳しい自然と
闘いながらも、もちの様に粘り強く乗り越えて行くことが出来るのか。
果たして…。

DASH村に来た当時、ほっそりとしていた八木橋。
だが、見る見るうちに成長して今の貫禄のある姿になったのだが、
食欲旺盛が目立ち始めた頃、あるスタッフがいつも
「食べ過ぎだ!」としかっていた。
しかし、この日のもち料理にありつくことが出来たこのスタッフは
もちを食べ過ぎ、ロケ後の片づけがままならないほど満腹になってしまった。
その様子を八木橋は見ていたのかは分からないが、
次の日そのスタッフがと目が合った時、
とても冷ややかな目をしていたらしい…。