DASH村 〜湯葉料理〜

前村に積もった残雪が、未だ続く冬を主張している
厚く張った氷、所々に立つ霜柱…

そんな冬に彩られているDASH村ではあるが、
大地は脈々と春に向けた準備を始めている

自然が目覚め始めている中、男たちも思い思いの作業を始める…


縁側に座り、清がすり鉢で擦っているのは大豆
これは昨年大豊作となったものである

これにDASH村から涌き出る恵の水を使って、何時でも豆腐を作れるようになった
しかし、大豆が男たちにもたらした恵は、これだけではなかった

美しい水と大豆で作るさらなる大豆食品、それは"湯葉"
そのまま食べても包んで揚げても美味しい湯葉をこの手で作りたい…

こだわりの男、清が大豆をすり潰し、作っているのは豆乳
湯葉は新鮮な豆乳からできているのである


夕暮れのDASH村の囲炉裏に割烹着を着た男たちが集まった
炭火で温めた土鍋に清が作った豆乳を注ぐ
この豆乳が80℃に保たれると薄い膜、つまり湯葉が張るはずである
沸騰してしまうと台無しになってしまう一番の緊張の時

こだわりの男、清が温度計で火加減をチェックする
なかなか温度が上がらないが、あまり炭を追加しすぎては一気に沸騰してしまう
清の目は温度計に釘付け、果して大丈夫か?

温め始めて25分、そろそろ厚みが出始めた湯葉をいよいよすくいあげることに
一番手は達也。鍋の周りにくっついた部分を慎重に剥がす
果して、うまくすくいあげることができるか?

達也「熱っ!熱っ!」
炭から吹き上がる火に耐えながら慎重にすくいあげる。そして…
少し穴が開いた部分もあるが、みごとにすくうことができた

さらに待つこと20分、次はこだわりの男、清が挑戦

湯葉を清に任せて、達也、太一、明雄さんは野菜の下ごしらえへ
畑で採れた野菜を選び、目指すは湯葉巻き

30分経過、何やらマゴマゴしている清を見た太一が声をかける
太一「大丈夫?清君?」
清「えぇ、大丈夫です…」
太一「その小さい湯葉は何?」

達也と比べると清がすくった湯葉は約半分の大きさ
清「いやっ、今度は箸の持ち方をこう変えてですね…」
達也「大丈夫?頼むよ!」
清「えぇ、これからは量産しますので…」

すくい方を変えた清、今度はうまくすくうことができた
太一も湯葉すくいに加わり、具材は全て揃った
ここからは男たちの腕が唸る


達也作 「いもトリオの湯葉揚げ」
ジャガイモ・長いも・サツマイモを湯葉で包み
串で刺して揚げる
醤油ダレに紅葉おろしでどうぞ

太一作 「村野菜の湯葉串焼き」
インゲン・椎茸・カボチャを白菜で包み
さらに湯葉で包む
七輪で焦げ目をつけたら醤油をどうぞ


ご飯も炊けて、味噌汁も完成。さぁ、夕食の準備が整った
達也・太一・清・明雄「いただきまーす!」

大地の恵をその舌で味わう男たち
太一「美味しい!」
達也「うんめぇ!」
清「(うなずく)」
明雄「こりゃ、うんまいなぁ…」

和紙で作ったあたたかい灯りに包まれて、
今日もDASH村の夜は男たちの笑い声がいつまでも響いていた…

DASH村には以前から、近所の方から頂いた1台の自転車があります
スタッフの移動などに重宝していたその自転車だったのですが、
実はDASH村と関係が深い人の中で自転車に乗れない人がいるのです

その人とは、なんと明雄さん
農業のことに関わらず、何でもできるスーパーマン明雄さんだったのですが、
自転車だけは乗れないそうなのです

そのことをスタッフに突っ込まれた明雄さん
「こぉんなの、練習すればすぐでぇきるよぉ」と一念発起し、特訓を始めました

そのフラフラと村の中を行くその姿を見て、スタッフ一同大爆笑!
しかし、特訓のお陰がすぐに乗れるようになったそうで
「どぉだぁ〜」と自慢していたそうです
誰もが認める達人・明雄も苦手なことがあったんですね

 
恐竜を発掘できるか!? 〜化石鑑定〜

発掘87日目、謎の化石が出た周辺の岩盤を二組に分かれて調査開始。
早速、鈴木さん率いる太一・黒山・岩上・青柳隊員は岩盤を掘り出し、
貝の密集帯がみつかった。

鈴木さんは少年のように目を輝かせながら、「ここはおいしい場所だから」
隊員に教え、さらに掘り下げることを提案。

一方、高橋先生率いる城島・熊鰐・神田・金子・橋本隊員は浅い岩盤を調査。
すると・・
城島がいきなり隊員みんなを驚かせる化石を岩盤から見つけた。
城島「お!これ。太一が見つけたやつっぽい」
見た目は茶色の弧を描いた化石にそっくりである。
これは一体何なのか?
はやる気持ちを抑えて高橋先生に確認を取ると、
一瞥するや否や生痕化石であると断定された。
城島「よけい燃えてきた絶対だしてやる」と意気込む。
そして、隈なく川底を探すとノジュールをついに発見。

実は、今まで数多くのノジュールを発見されているが、城島自体が見つけた
ノジュールとしては、これが初めてのもの。

作業開始6時間後。見つけた岩盤を本部に運びサイコロくらいの
大きさに砕きながら化石があるのか調べる。
だが期待もむなしく何も見つからなかった・・・。

そこで、城島がみつけたノジュールを岸に上げ5kgハンマーを使い割っていく。
すると、貝化石としてはイノセラムスしか見つかっていない地層から形がはっきりした
巻貝(バニコロジャポニカ)の化石をはじめ、魚の頭骨など海の化石が続々発見される。

そこに化石犬カフェオレが化石の匂いを嗅ぎつけてやってきた。
期待の化石犬、これまでも要所要所で活躍してきたが・・・
何と、魚の頭の化石などは以前見つけたエンコウドゥスの化石の特徴である
歯がきれいに残っていることよりエンコウドゥスと判明。
さすが化石犬カフェオレ、無駄のない仕事っぷり。
さらに、川底から取り出した岩盤を本部内で細かく砕き化石を探す。
作業開始8時間後。橋本隊員が何やらあやしい化石を発見。
それは、謎の化石としてお騒がせ中の全長50cmほどある化石に似ている。

クリーニングをしてみると、母岩から化石と受け皿(キャスト)の部分が
きれいにとれて、キャストの部分まですごく似ている。
ここで、金子隊員が化石に枝の根元の跡のようなものがあることを指摘し、
同じものなのかどうかわからなくなってしまった。

そこで、高橋先生に骨なのか木なのか聞いてみると。
やはり、同じ気になるところを指摘し、木であると断定。

発掘91日目。何か動物の骨らしきものの正体を知るために、
国立科学博物館に関節らしき化石を持って、展示されているレプリカと比較した。
考えられることは、肉食の骨だとすると骨がしっかりしなければならないだろうから
この小さな化石では体重がささえられないのでは?
果たしてこの骨は何の骨なのだろうか・・・
茶色の弧を描いた化石もイマイチどの部分だという確信ができない。

次に向かった海竜コーナーで2つの化石を首長竜のレプリカと比較すると、
2つとも驚くほど似ている箇所がある。
一つは、指の骨。そして、もう一つは腹肋骨。
謎の2つの化石、これは首長竜の腹肋骨と指骨なのだろうか。

発掘92日目。隊員一同は、例の2つの化石が本当に首長竜のものであるか、
首長竜の専門家に会って確かめるべく、群馬県立自然史博物館に向かう。
そこで、我々の化石を鑑定して頂いたのが、館長を務める長谷川博士。

鈴木先生「周りの地層からイノセラムスがでているのです。
     時代を決めるのにはこれしかでていないのです」
太一「上野の博物館にいったところそれらしい似た骨をちょっと見まして
   僕らが推測する海竜(首長竜)の指だなと考えたのですけど」

太一「これも、首長竜のおなかの部分。下の肋骨だと考えているのですけど・・」
とこちらの見解を伝える。

そして、茶色の弧を描いた化石を見てもらうと、長谷川博士は迷うことなく
骨化石であると断定してくれた。
隊員一同驚きを隠しきれない。
先日、似ている化石が木化石であったので、もしかしたら・・・
という気持ちがあったが骨であることには間違いないと断定してもらい一安心。
とともに、驚きが隠せない状態になってしまった。
しかし、これが首長竜の骨とはまだわからない。

鈴木さんも何十年も発掘をやっているのにこんなに大きなものは見たことがないので、
骨だと簡単に言えない状態だった。
しかし、何の動物の骨なのだろうか・・。

それを、調べてもらうために、長谷川博士の資料と化石を比較しながら断定していく、
まず、魚竜の指は水中で動きやすいよう骨が扁平しているため魚竜ではない。

問題の首長竜の指は、根元は扁平だが先のほうは厚みがあるとのこと。
これで、首長竜の指であることは決定した。
しかし、手なのか足なのかはもちろん右か左かもわからない。

そして、待ちに待ったもう一つの化石は、腹肋骨と推測しているのだが、
長谷川博士の返答は、ただの肋骨とのこと。

これも、首長竜の骨だということがわかりさらにテンションが高まる。
長谷川博士も落ち着きをみせながらもこんな大きな化石は何十年に何回かしかない
と大絶賛された。

発掘95日目。
首長竜の化石が見つかった周辺を隈なく調査し、大きな岩盤をとりだす。
すると、下から大きな琥珀が見つかった。
琥珀を取り出すために、スコップで琥珀の上に覆いかぶさった小石を掃く。
すると、何人かの隊員が違うところに目が行き叫んだ。
「あ゛ーーーーっ骨だ!!」
「で、でてきたー」
「すごい」

白い骨らしき化石が見つかった。
今まで、海竜など茶色だったけれど、これは白い。
何の化石なのだろうか。
本当に骨なのか。
果たして・・・。

以前カフェオレが泳ぐことができない。とお伝えしたことが
ありますが、ついにカフェオレが自ら水の中に足をつけて
入ることができました。
カフェオレは、噛み癖が多少あり、気になるものはとりあえず
噛んでしまえと考えているみたいです。
その癖が功を奏したのか、隊員が川底の岩盤を調査していた時。
岸で待っているはずのカフェオレが、岸の目の前に浮かんでいる
木をくわえようと水の中に飛び込んできました。
これを木(機)に水の中の化石も探してくれると助かるのですが
どうなっていくのか。乞ご期待を。