DASH村だより 〜春の目覚め〜
春分の日を過ぎ、日本中が春一色に染め上がるこの時期
桜が咲き誇り、木々の草花が青々とした自己主張を始める、
生き物たちも長い眠りから覚める頃、今は未だ"寝惚け眼"といったところか

DASH村にも、確実に春の息吹が近づいている
しかし、一色に染め上がるまではあとしばし

里山の植物たちも、目覚めるまではあともう少しか?
今日は、この里山の草木から生まれる物語である
 
DASH村 〜里山の野草料理・凍み餅〜

物語の始まりは昨年6月にまで遡る
何やら里山に入っていく男たち。

達也「オシッ、あった!ゴンボッパ!」
何やら葉っぱを集めているらしい。その葉はゴンボッパというこの里山に多く生息する
葉っぱらしいが…

明雄「この裏がな、えぇんだよ」
この葉の裏に付いている綿毛には整腸作用があり、
さらにはヨモギやドクダミなどのように、この緑に色素であるクロロフィルが
薬草成分としてお腹に良いという

十分乾燥させたこのゴンボッパを使って、
孝子さんが美味しく役に立つものを作れるという

臼に入れ、杵で丹念に付くとゴンボッパが綿状になってくる
太一「孝子さんって、これどうやって教わったの?」
孝子「嫁に行った時に姑さんが教えでくれたの」
達也「何か日本文化って感じだよね」

かまどに火を入れ、鍋で綿状になったゴンボッパを煮出す。すると…
太一「わぁ!なんかスゴイことになってない!?」
煮出す事によって現われてくるゴンボッパの繊維分
達也「黒っぽくなってきた!」

孝子さんが作っていたのは「凍み餅」
これは寒い「DASH村地方」で作られる、冬の保存食
凍らせて乾燥させると1年は持つという

この繊維分を布袋に入れ、村の美味しい水でこすこと丸一日
布袋から取り出されたゴンボッパの繊維
孝子「こりゃ、大丈夫だ」
と、孝子さんのお墨付きを頂いた

健康に役立つこの繊維が凍み餅に欠かせないつなぎとなる
一方…

太一「見た感じ、臼が白くなってるから大丈夫だとおもうんだけど…」
太一が臼でついているのは「ひとめぼれ」
研いで一日乾かしたうるち米を臼でついて粉状にする

ゴンボッパをほぐしたら、米の粉とゴンボッパの繊維を混ぜる
孝子さんが持ってきてくれた「せいろ」に入れて蒸す

そして、餅には欠かせない「もち米」の登場である
もち米といえば、昨年大収穫だった「ヒメノモチ」
かまどの火を調節しながら蒸すこと、30分

程よく、両方とも蒸しあがった
今度はこの2つを臼でついて混ぜ合わせる
餅つきは手早さが命。まずは先鋒、達也

「バン!」「よいしょ!」「バン!」「よいしょ!」「バン!」「よいしょ!」…

小気味良い音が乾いた空気に響き渡る
孝子さんのサポートで、かなりイイ感じになってきた
太一、清コンビも何とかつき終え、孝子さんチェック

孝子「うん、大体いいかもしんないなぁ」
つき終えたら、2つに分けて水をつけシワを取る

シワを取ったら打ち粉をつけ、棒状に伸ばす、そのできあがった姿を見て太一
太一「なんかすげぇ、でっかいミミズみたい!」
達也「なんか速そうだよね!」
と、不思議な話題で盛り上がったら、一晩乾燥させる

硬くなったら包丁を入れ、ワラで縛ってつるす準備
干すタイミングは夕方、美味しい水をたっぷりつけて軒先に吊るす

孝子「"凍みる"ようにたっぷり水をつけないと凍みもちにならないの」
こうして凍らせて作る保存方法は、凍み豆腐、凍み大根などと共に
寒い地方独特の特産物。さて、DASH村の凍みもちは?

一日、外で凍らせたら日が昇る前に、室内で陰干しする
乾燥させた凍みもち同士を叩いてみると、「カン、カン」という乾いた音がする
これは十分に凍った証拠
そして、屋内で1ヶ月乾燥させたら、完成となる


そして、待ちに待った1ヶ月後…
達也「具合の悪いかまぼこみたいだね」
表現は悪いが、これで完成。もちろんヒビも入っていない

乾燥しても割れないのは、もちの中のゴンボッパの繊維が
もち米同士を繋ぎ合わせているためである

保存食は長い間、美味しく食べれるものだが、ここはとりあえずその味を確かめることに
水に凍みもちを入れ、うまかす。半日うまかすと1,5倍ほどの大きさになる

もちへの思いが人一倍の達也。さらに美味しく凍みもちを食するために何やら準備
大豆を炒めて、臼でひく、これでさらに美味しくもちを食すことができるらしい
その粉を舐めてみると…
達也「うん!きな粉だ!」
達也が作っていたのは、もち料理の名脇役、きな粉

そして、主役の凍みもちを焼いて、醤油をつける
さらに蒸した凍みもちには、きな粉をまぶす

達也「よしっ!じゃあ食べますか!」
達也の音頭で軒先でのお昼ごはん

清「このきな粉の荒挽き具合がたまりませんね」
達也「草の香りがいいね」
とその味に満足げ。すると、孝子さんがお茶を用意してくれた

凍みもち作りの師匠である孝子さんに、DASH村の凍みもちを食べてもらう
果して、評価のほどは?
孝子「あっ!美味しい!うん!」
凍みもち名人、孝子さんも認める味となった!

明雄さんと並ぶDASH村のスーパーマンといえば金光さんです
炭焼き小屋作りの師匠として来てくれて以来、
様々なところからDASH村を支えてくれています

以前、「明雄さんが自転車に乗れなかった」という事実をお伝えしましたが、
実は、もう1人のスーパーマン、金光さんにも苦手なことがありました

ある日のこと、農作業を手伝いに来てくれた金光さんにスタッフが
今日の作業を説明したところ、「えっ!?」と聞き返したとそうです

「自分の声が小さかったのか?」と思ったそのスタッフが、大きめな声で伝えると
「はぁ!?」と、さらに大きな声で聞き返してきたそうです
そう、実は金光さん、かなり耳が遠いそうなんです
普段から声が大きめの金光さんですが、実はこんな理由があったのです

さきほどの話しですが、スタッフが金光さんのすぐ近くで、
さらに大きな声で説明したところ
「ハイ、ハイ、始めからそう言ってくれればいいのに」やっと聞きとってくれたそうです…

 
DASH愛犬教習 デブ犬克服大作戦!

あなたの愛犬、少し太っていませんか?
多少なら愛敬のある丸みを帯びた体も、限度を過ぎると体にも悪いし、
散歩にも出かけず太る一方。
そんな肥満犬、なんとか本来の姿を取り戻すことはできないだろうか?
そこで!DASH愛犬教習 デブ犬克服大作戦!!

雪の残る秋田県秋田市。
佐藤さん宅の前で長瀬の目の前にお迎えにきてくれたのは・・・
長瀬「何?何?でっけぇ〜!」
門からヨタヨタ、しっぽをふりふり丸々太った
メスのラブラドール・レトリーバー、ラブ6歳。
でもこれラブラドール?と疑いたくなるほどの姿。
おなかは肉でパンパン、だけどおすわりするとたるんでしまう。
長瀬「顔はラブラドールなんだけど・・・体はクマさんなんだよねー」
背中にチャックがついていないか疑う長瀬。

一方の達也は神奈川県小田原市の平原さん宅へ。
世界一小さい愛玩犬として知られるチワワが太っているというのだが・・・
おいで!と飼い主の可奈さんに呼ばれて走ってきたのは、
手のひらサイズの小さいヨークシャーテリアのすもも7歳。
このすももが平原さん宅のデブ犬?
しかしその後を・・・
どんどんと足音を立ててきたのはまん丸のおなかをした、
オスのチワワのマリン10歳。
達也「チワワの上にヨークシャーテリアが乗ってるよ・・・」
本来ほぼ同じ大きさの2匹のはずだが、比べてみると2倍以上。
見たこともない現状に達也、絶句。

ラブは疲れちゃったのか、来客中なのにぐっすりお休み中。
困るほどに太ってしまったラブを診に、グラース動物病院院長、
小林豊和先生が駆けつけてくれた。
早速先生、聴診器をラブのおなかにあててみるが、
小林先生「心音が聞こえないんですけど・・・」
おなかの肉が厚すぎて心音も聞こえないらしい。
あまり経験のない症状に、先生もびっくり顔。
先生が言うには室外犬は室内犬に比べて太りにくいらしいのだが・・・

実はラブと飼い主 暢さんの姉 香梨さんの間にはこんなことがあった。
主にラブの面倒を見ていた長女の香梨さん。
しかし、ラブが3歳のときに大学進学のため上京。
いつも香梨さんと一緒だったラブは、長い間離れ離れになると知らず
寂しい毎日を過ごしていた。
いつしかエサも食べなくなったラブを見かね家族はできるだけ、家の中でラブと過ごすことにした。
これまで以上に愛情を注ぐ毎日。
外に出る機会も減り、香梨さんへの恋しさは薄らいだが、
みるみるうちに体重が増えていってしまった。

平原さん宅のマリンにもこんな太ってしまった理由が・・・
その最大の原因は相棒のすももとの関係だった。
マリンが3歳のとき、平原さん宅にやってきた生後2ヶ月のすもも。
まだ幼いすももにかかりっきりになる可奈さんに、
マリンは寂しい思いをしていた。
もともとチワワは飼い主の愛情が他のペットに移行すると、
極端にやきもちを焼く性格。
そこで、マリンはそれまで以上に自分の存在をアピールしようと
餌をねだるようになった。
しかし平原さんの仕事、獣医の助手。
がまんさせ、なるべくふれあうよう努力したが、すもものエサまで奪うようになったため、
しっとを鎮めざるをえなくなり、今のマリンの体型をつくってしまった。

こんな理由で太ってしまったこの2匹、一体体重はどれくらいなのか?
ラブ、体重計に乗るのも一苦労だが・・・
なんと表示は57.05kg!
標準のラブラドールが約30kgなのでこれは脅威の数字。
長瀬「うちの国分太一が51kgなんで、この時点で6kg重たい・・・」

そしてマリンは平原さんの勤める「青野ペットクリニック」で、院長 青野浩之先生にみてもらう。
標準のチワワと比べてみるとお腹がパンパンのマリン。
何か原因があるのではないかと、レントゲン検査。
マリンの心臓は標準のチワワの1.5倍もあるらしい。
この心臓肥大という症状は放っておくと、
やがて心不全を引き起こす可能性がある。
そこで青野先生が推奨するダイエットは、
10歳という高齢を考えてズバリ運動しないダイエット。
果たしてこの作戦で無理なく減量できるか?

ラブとマリンの目標はそれぞれ・・・
ラブ  57.05kg⇒40kg
マリン 5.1kg⇒3.5kg  に。

長瀬「じゃ、ちょっと行ってきます!」
ラブをつれてお散歩チェック。
散歩してから5分、雪道の上をあるくラブはもうお疲れの様子。
体温が上がってきたのか、雪の上にべったり。
おなかを冷やして気持ちよさそう・・・

平原さん宅では食事療法。
まな板の上ではトマトが切られているが・・・
一体このトマトをどうするのか?
実はトマトを焼くと、糖分があがり、それを食することで血糖値が安定、
脳の満腹中枢を刺激するという。
マリン初めてのトマトに興味津々で覗き見。
しかし、トマトだけは食べない。
そして、そそくさとコタツへ逃げてしまった・・・

相変わらず雪の上のラブ。
長瀬の誘いに重い腰をあげる。
しかし、突然雪の上のラブが走り出した。
果たしてその行く先は?
ちぎれんばかりにしっぽを振り合うラブラドールがもう一匹。
そのお相手はオスのラブラドールのツナキチ8歳。
二人は恋人で子供が欲しいらしい。
中むつまじくじゃれあうのがいつものお散歩パターン。
そんなお散歩を終え、ラブは早くもぐっすり夢の中。
こういう体型で子供産めるのかな?とお母さんも心配するが、
小林先生によるとこのままだとやはり厳しいらしい。

ラブの問題点は、
出産時ふんばれない
お腹を引きずる恐れ
年齢的に最後の出産

小林先生「ラストチャンスだと思います。」
果たしてラブは子供を産める体はつくれるのか?

マリンのダイエット作戦、続いてはワカメ。
ミキサーでペースト状にして・・・なんと体に!
ラップで体をくるんでタオルで包み、コタツの中へ。
果たして効果は現れるのか?

子供を産むために必要な体力をつけるため、
ラブは他のラブラドールとボール遊び。
遊び仲間が増えて楽しそうだが・・・
でも足が遅いためかなかなかボールを取ることができず。

コタツの中に入って30分後、マリンの体はどうなったのか?
ラップをはがすと背中からはうっすら湯気が・・・
そしていきなり効果が見て取れる、皮膚にしわが。
パンパンに貼っていた30分前からはやはり効果があったらしい。

ラブは雪の中、下半身強化のためタイヤ引きにも挑戦。
出産時にふんばれるようになるには足腰の鍛錬が必要なのだが・・・
なかなか呼びかけに反応してくれないラブ。
そこで取った作戦は食パン作戦。
パンにつられてようやく走り出してくれた!
でも、このままで大丈夫か?

こんな訓練メニューで3ヶ月の訓練が開始された。

1週目。
なかなかお散歩も思うようにいかないラブ。
すぐに一休み。
まだまだ体力不足か。

マリンはトマトに拒否反応。
コタツに逃げ込んで必死のアピール。
しかし可奈さん、負けじとここで一工夫。
食べやすいようトマトをペースト状にして食事に混ぜてみた。
果たしてマリンは食べてくれるのか?
食べた!
これで可奈さんも一安心。

2週目。
ラブ、なかなかタイヤをひけず、こちらも一工夫。
タオルをかませ綱引き。
引っ張ることで、足腰を使っての全身運動。
でも、ラブは強すぎて、飼い主の香梨さんひっくりかえる。

マリン、トマトが好物になった様子。
しかし、ワカメパックの時間になると・・・
拒否反応!こちらは嫌いになったらしい。

訓練開始から1ヶ月。
この日は久々にボール遊び。
だんだん足取りが軽くなったように思えるが、
身軽な他のラブラドールにはまだ勝てず。
そんなくやしさから、このころから1日3回に散歩を増やした。
効果も少しずつ現れ、足も速くなってきた。
しかし・・・そんな努力にアクシデントが発生。
何とラブの足の裏に豆ができてしまった。
やむなく、一週間散歩は中止。

マリンの食事にこの日から新しい試みが。
ワカメは食べてもダイエット効果があると、先生にアドバイスを受け、
ワカメを食べさせてみる。
果たして食べてくれるのか?
お皿を覗いてみると・・・
残していた。
そこで今度は大好きなトマトとワカメのミックス。
マリンの中で葛藤が起こる。
でもどうやらトマトの方が勝ったらしい。

訓練開始1ヶ月半。
まめも直ったラブ。この日は訓練士、樫尾さんと海に来ていた。
しかも、海の中では体全体を使うため、ダイエットには効果的。
でも初めての海、足取りは恐る恐る。
なかなか海に入ろうとしてくれない。

マリンは一転、大好きになってしまったワカメパックに興味津々。
食べることもなれたのでパックも待ち遠しいらしい。
ちょっと気持ちよさげな顔の表情。

そして3ヶ月後・・・。
未だ、海の中に入らないラブを見て、暢さん自ら海の中へ。
だが暢さん、足が深みにはまり、バランスを崩してしまった。
すると、突然走り出し、海の中へ飛び込むラブ。
これでラブラドール本来の本能を取り戻してくれた。
散歩も跳ぶように身軽。フィアンセのツナキチに体型もかなり近付き、子供を産める状態まではあと一歩。
走って走って、やせたことをラブも自覚しているみたい。
ラブは57kgだったのが43kgに。
目標体重まで後ほんの少し。

一方のマリンは、今ではワカメパックも催促。
おなかもすっきり見て取れる。
気になるレントゲン検査の結果も・・・
脂肪も跡形がなくなった!
体重の方も3ヶ月前は5.1kgだったのが3.9kgに減量成功。

少し間違った愛情の注ぎ方で、いつの間にか増えてしまう愛犬の体重。
しかし、毎日のこんな努力でここまで減量することができました。

ラブの面倒を主に見ていた暢さん。
実は3ヶ月の訓練中が、受験勉強との両立で大変だったらしい。
最初は不安だった暢さんは、
頑張るラブを見て何か一つの目標をやり遂げないとと奮起。
見事に受験にも合格したらしい。
一方のマリンの訓練中、こちらも面倒を見ていた可奈さんは、
あまりのワカメパックの効果に、
女性としてマリンよりも興味を示していたとか。