DASH愛犬教習 デブ犬克服大作戦!!
昔はもっと元気で痩せていたはずなのに・・・
最近散歩にもちっとも興味を示さなくなった。
そればかりか、食べてばかりで体重はどんどん増えるばかり・・・
あなたの家の愛犬はこんなことありませんか?
ならば、取り戻そう! 本来の姿を!!
そこで!DASH愛犬教習 デブ犬克服大作戦!!
神奈川県に住む田辺さん宅。
マンションのドアをそ〜と開けると、
そこには元気なミニチュアダックスフンド二匹と奥さん。
達也「この子たちかな?」
と半信半疑ながら、動き回る二匹に連れられてリビングに着くとそこには・・・
達也「もしや この子ですか?」
奥さん「この子です!!」

ソファーにはどっしりと座り、まん丸の目でこちらを見つめる
メスのミニチュア・ダックス、ミルク5歳2ヶ月。



実はこの三匹は親子で、太ってしまったのはお母さんだという。
じゃれあう二匹に対してミルクはソファーから一歩も動かず。
達也は仰向けになったミルクの大きなお腹をさすっている。
どうやらここから動く気がないらしい。

こんなミルクにも太ってしまった大きな理由があった。
父ココア、母ミルクの間に千代子が生まれたのは三年前。
田辺さん一家も初めてのミルクの出産で、無事を祈るあまり、
過剰な栄養を与えすぎてしまった。
その後も出産前と同じような食事を与え続け、とうとう約10kgにまで
ミルクは体重が増えてしまった。

そこで普段のミルクの生活を覗く為、定点カメラをおいた。
果たしてどうなっているのか?
3時間、6時間後・・・・・
遊んでいる父娘に対して、ずっと寝続けたミルクであった。


一方、富山にある、北村さん宅に来たリーダー。
そこには思わぬ光景が。
リーダー「テレビ見てはるぅ〜 ていうか、ホンマにでかい!!」
なんと奥さんの横に座ってテレビを見ている犬が・・・
その後ろ姿は一瞬人間と見間違えてしまう程。



シベリアンハスキーのオス、ケン太9歳。
あまりの大きさにリーダーは怖がり部屋の壁際に張り付いたままである。
だが実際のケン太はぐうたらでのんびりな性格で、
暑い日には、クーラーの前で一日中寝ているらしい。

そんなケン太が太ってしまった原因は八年前にまでさかのぼる。
当時一歳のケン太が来たときは26kgであった。
子供の居ない北村夫婦は、ケン太をかわいがるあまり家の中で
一緒に生活するようになってしまった。

そして人との生活に慣れてしまったケン太は、自分のことを
人間だと思うようになり、気が付くと38kgにまでなってしまった。

北村家にとってケン太は家族の一員で、現在9歳(人間で55歳くらい)だが、長生きの為にも100gでも多くやせてもらうのが唯一の願いである。

一方恒例の散歩チェックに出る達也とダックス親子三匹。
散歩に出るなりミルクだけが少しずつ少しずつ遅れをとり
いつの間にかココアと千代子がミルクを待つようになることも・・・
そして階段を一気に駆け下りる二匹にミルクだけが立ち止まる。
どうやら太りすぎでお腹がぶつかるためか下りることができないらしい

その頃、こちらでは・・・
リーダー「これ犬ちゃうで〜」
大きすぎる「ケン太」に対して不安なリーダー。
途中小さな用水路を見つけるなり自ら跳び込む「ケン太」。
あまりの出来事に初めは叫んでいたリーダーも
リーダー「朝風呂やな〜」
などと上手いことをいっていたが、ケン太は我慢せずに水浴び中。



川から上がったケン太が大きな体を左右に振ると
リーダー「(水が)かかったやん。ホンマに〜」
とリーダーのズボンに水しぶきが!!
これにはさすがに申し訳なさそうなケン太であった。

反省もよそにマイペースに歩き始めたけん太だが、すぐに疲れたのか座り込む。
なぜか場所は駐車場。しかも「軽専用」。

同じく散歩に疲れた様子のミルク。
さらにこっちは、まだまだ元気な父と娘が母親と逆方向を向いてしまい
両手をのばして板ばさみになり困る達也。
すると・・・
達也「よく迎えにきた」
と結局いつものように父と娘がミルクを迎えに来るが、
ココアと千代子、ミルクは散歩のペースが合わないことが分かった。

散歩から帰ってきた「ケン太」はクーラーのもとへ一直線。



このままではどうしようもないと、妙高動物病院の星院長に診てもらうことに。
星院長によると太ってしまった原因は
「体格の割りに貧弱なアキレス腱にある」

本来、お腹から足にかけて筋肉で締まっているはずのハスキーだが、
ケン太は筋肉は足りなく、代わりに脂肪になっている。
よって下半身に筋肉をつけながらやせるダイエットを行うことに。

一方のミルクも富木動物クリニックの富木院長にみてもらう。
富木院長によると、ミルクが太った原因は
「みんなの優しさが肥満の原因である」だと言う。
歩かないミルクを父と娘が気遣うため、ミルクを甘えさせてしまう。
結果、ミルクが歩かなくなる原因を作っていることになる。

そしてこの繰り返しで太ってしまい、さらに太ることでまた歩かなくなる。

いつか親子三匹で一緒に同じペースで散歩できる日が来ることが田辺家の目標。


両方の犬の診断も終わり、それぞれが三ヶ月間の目標を立てた。

 ミルク
現在
9.35kg
標準体重
約 4.80kg
約5kgオーバー → 目標体重7kg(約2kg減量)

 ケン太
現在
38.1kg
標準体重
約 27.0kg
約11kgオーバー → 目標体重32kg(約6kg減量)

ミルクが取り組むダイエット作戦は『水泳』。
ダックスは狩猟犬でアナグマなどを狩る為、穴にもぐりやすいよう
胴を長くし、足を短くした犬種である。

胴長短足の犬種は、腰に負担がかかりヘルニアになりやすい。
さらにお腹が出ている「ミルク」には、水中ではお腹を擦らずに運動でき、
足への負担が軽くて済む運動である。



早速水中訓練に詳しい古屋調教師の指導のもと
溺れないよう犬用ライフジャケットに身を包まれるミルク。

先生に体を支えられながら子供用プールに入るが
恐怖心からか足をジタバタさせている。

リーダーはというと、頭にヘルメットをつけてなにやら
必死にケン太を呼んでいる。

もともとシベリアンハスキーは、寒い地域での犬ぞりなどの作業犬として
昔から人間と共に培ってきた歴史がある。
ならばケン太もハスキーとしての本能を呼び覚ますため
道路でも出来る様「そり」を「自転車」に代えた
『バイクジョアリング』を行うことに。
自転車に乗った人を引くことによる負荷をかけることで、
後ろ足の筋力アップに非常に効果的である。


餌につられリーダーと奥さんのもとへ近づいてくるケン太だが・・・
そのまま通りすぎてしまった。
どうやら家へ帰りたかったようだった。

今度はリーダーが自転車に乗り、順調に動き始めたと思ったが、
いきなり「おしっこ」をするケン太。
これにはリーダも
「ホンマにわが道を行くなあ〜」
半ば呆れ顔。

プールから帰ってきて仰向けになるミルクの前にはなにやら赤い物体が・・・
これは『カッピング』というもので、空気で肉をつかむことで
血行を促進し脂肪を燃焼させるもの。
よくエステでも使われるものである。

達也「つくよ。これ!!」
自分の顔でも実際に効果を試す達也。
次第にミルクの顔も女性らしく見えてきた。

これらの方法で三ヶ月間のダイエットスタート!!

〜ミルク一週目〜
ライフジャケットを見るなりすぐに逃げ出すミルク。
どうやらまだ水を克服できてないようだ。
そこで、水深を40cmから10cmにすると・・・
お!歩いた!!
まずは水に慣れさせ、それから水かさを増やしていく方法をとることにした。

〜ケン太一週目〜
お父さんは家から自転車に乗り準備万端だが・・・
ケン太は反応一つせず、これを断固拒否。

仕方が無くお父さんの腰にジョギングベルトをつけて散歩することになったが
しかし・・・
途中結局、用水路に飛び込んでしまった。

〜ミルク二週目〜
水嫌いを克服し水深10cmのプールに自ら飛び込むほどになった。
運動後は「カッピング」で脂肪燃焼。
マッサージ効果もあるのかミルクは
ウトウト夢見心地・・・・・

〜ケン太二週目〜
暑さが苦手なケン太の為、AM5:00に散歩出発。
しかし相変わらず、散歩に興味を示さず知らん顔のまま。

〜ミルク一ヶ月目〜
ライフジャケットをつけるなり、いきなり走り出すミルク。
その先には・・・
プール!!。
水深も20cmになり、笑顔でプールから顔を覗かせている。

〜ケン太一ヶ月目〜
まだ北村さんの後を追って歩く程度だが、途中じゃれあったりと
楽しそうな顔付きになってきた。

〜ケン太一ヶ月半〜
ご主人が来る前からシッポを振り、散歩が待ち遠しいケン太。
いつも誘惑となる用水路では?
立ち止まるが、何とか我慢して入らなかった。

〜ミルク二ヶ月目〜
水深は40cmにもなり、まずは支えてもらって挑戦する。
さらに続いて、一人で泳ぐ姿は優雅で気持ちよさそうだ。

なんと「カッピング」では肉がくっつきにくくなる!!
どうやら目に見える効果が出てきた。

〜ケン太二ヶ月目〜
ケン太は多少の不安があるものの、自転車に再挑戦することにしたご主人・・・
すると、歩きながらではあるが、自転車を引っ張ることに成功!!
用水路では途中まで足が動くが、またもや我慢することを覚えたケン太。
〜ミルク三ヶ月目〜
また寝ているのか・・・
田辺さんの声を聞いた瞬間、素早く駆け寄ってきた。
散歩もココア、千代子にも劣らない素早さで元気に走り回る。

〜ケン太三ヶ月目〜
北村さん「3、2、1、GO!!」
掛け声と共に勢いよく車庫から飛び出すケン太。
ハスキーとしての本能も取り戻し、走る喜びに満ち溢れている。

そして運命の三ヵ月後。
ミルクは、じゃれあう三匹の中で一番はしゃぐほどになった。
もう以前の寝てばかりのミルクではない。

肝心の体重は、9.35kg⇒7,10kg(約2.2kg減量)
お腹のくびれがはっきりわかるようになった。

一方ケン太は、ご主人が自転車を漕ぐ必要も無いほど力強く走り続けるほどに。
さらに用水路には見向きもしなくなった。

自ら体重計に乗るケン太。
その体重は、38.1kg⇒33.45kg(約4.6kg減量)
結果、どちらの家族ダイエットを通してより絆が深まった。

 
実はロケ当日、田辺さん家では夫婦喧嘩が起こっていた!!
とはいってもココア、ミルク夫妻のお話。
原因はどうやら達也にあるらしい。
ソファーから動かないミルクのお腹をずっとさわっていたため
はじめは娘と遊んでいたココアは、途中からミルクのことが気になり
しまいには、達也とミルクに向かって吠えはじめた。
「ヤキモチ」には人間も犬も関係ない事にスタッフ一同関心してしまった。

一方、富山の北村さん一家では、ハスキーのケン太が暑さに弱い
事もあるため、散歩は毎朝5時スタートであった。
これには連日徹夜のスタッフも朝から眠い目をこすって毎回ロケを
行っていたらしい。
さらに、はじめはケン太のスピードについていってたが、
2ヶ月目くらいから眠さもあり誰もついていけなくなったとか.・・・
 
DASH村 〜果樹園物語〜
冷たい風が時折吹き抜けるようになったDASH村。
その秋の訪れを知らせるように、収穫を迎えようとしている果樹があった。
水分と甘味を多く含んだ果肉、「梨」。
繊細な果樹が実るまでには、自然の猛威と闘う男達の多くの出来事があった。



今年の春、炭と漬け物で得た資金を元に、村近くの果樹園を経営する飛田実さんから何本かの苗を購入させてもらった。
そのうち梨は、「豊水」と「幸水」の2品種。
ともに玉揃いがよく、甘味と水分を多く含む、人気の品種だ。
おいしい実が熟すようにと、男達は丁寧に植えた。

やがて木の枝にちらほらと白く鮮やかな梨の花が咲く。
花が咲いたら、男達に一仕事。

「大きくなってくれたらええなあ」
願いを込めて人工受粉する城島。
自分自身では受粉のできない梨。
一つ一つ丁寧に花粉を交配させていった城島であった。

新緑がまばゆくなる5月、花が散った後の雌株に、直径2cm程度の小さな実がつき始める。
城島「おお、なってる!なってる!」
そこには、100個を越える小さな梨の実。

喜んでばかりいられない。
これらの実をしっかり育てるために、支柱をつくる必要がある。
なぜなら、梨の実は枝から伸びてつくために、ちょっとの衝撃でも落ちてしまう。
また枝も弱いため、折れてしまうのを防ぐため棚が必要となるのだ。

一方、城島は支柱の棚となる竹を山から切り出してきた。
杭を見た城島、ふと何かに気付く。

城島「あれ?その杭、木の高さと比べたら低いんとちゃう?」
太一「そんなことないよ」
城島「低いって、これ」
太一「それは僕の身長が低いってことも言ってるの?」

何はともあれ、支柱つくりを進める男達。
完成したら、梨の枝を棚に水平になるよう紐で結びつける。
折れないように、慎重に作業をする男達。

飛田「こんなもんでいいだろう」
果樹つくりの名人のお墨付きを頂いたところで、安心する城島と太一。

一方、アイガモ小屋でも大きく育ち始めたヒナがたくさん。
水田のパトロール隊員として生まれたアイガモたちに遅れること一ヶ月、彼らにも、大きな仕事が待っている。
それは、果樹園のパトロール。
雑草や木についた害虫を彼らが食べることで木を守り、さらにそこに糞をすることで栄養豊富な土壌が形成される。

やがて梅雨を迎えたDASH村。ここで果樹園に一つ問題が。
飛田「雨水が流れてしまうなあ」
果樹園を作ったのは傾斜地。
そのため、全体が緩やかな勾配があり、流れる水が土中の栄養分まで流してしまう。
繊細な梨は水分のバランスを程よくしなければならない。
城島「これはあかんわ」



やがて雨が止んだ際、男達は果樹園にシロツメクサの種を撒く。
これが育つと、雨水が土中に吸収され土が流れていくのを防ぐ効果がある。
果樹園一体にシロツメクサの種を散布して一週間、果樹園に緑の大地が広がっていた。



シロツメクサや、アイガモのパトロールの甲斐もあり、梨の実が大きくなりはじめた8月。
日照りが続く夏。
木に水を与えないと、実が大きくならない。
根元と実のついた枝周りに丁寧に水を与える城島。
城島「丸くて大きな実になれよ」
すっかり梨に愛着を抱くようになった城島。

しかし、大切に育てていた梨の一部にある変化が見られるようになる。
変形していびつな形をしている実、大きな穴が空いてしまった実。
これはいったいどういうことなのか?

「なんだこれ?」
梨の葉につく虫の姿が達也の目に止まる。
実は、虫が梨の実を食べていたのだ。
このまま放置しておくと、手塩をかけて育ててきた実が食べ尽くされてしまう。

心配そうに見つめる城島。
「がんばれ」
変形しながらも、懸命に実を結ぼうとしている梨に思わず語りかける城島。

そして9月。受粉後は100以上あった梨の実も13個に。
その13個にさらなる天敵が襲う。
台風の到来。
直径8cmにまで育った実も、無残に枝から落ちてしまった。

翌朝、至るところに梨の残骸を目の当たりにした城島、発する言葉もない。
が、
城島「あっ!」
台風の影響にも耐えた梨の姿を確認!
たった一つだけ生き残った梨を見た城島の顔に笑みが浮かぶ。



立ちはだかった自然の脅威にも耐えたその梨をもぎ取る城島。
「まさしく梨ですねえ」
自分らの手で作ったもぎたての梨。
城島「食べんでもうまい!!」
甘味を鼻で感じ取り、感動に浸る。

口にほうばる達也は、
「うまい!」
実りの秋を喜ぶ男達の声が、DASH村に響き渡った。

 
城島が中心となり、育ててきた梨の木。
最初は大量に梨の実を得ることを夢画いていた城島だったが、
「この枝っぷり、ええなあ。」
と、次第に実よりも梨の木や枝に興味を示すようになっていた。

そして、迎えた収穫の日。
もぎとった梨の実を食べた城島は、一人梨の木に近づいた。
たった一個でも育ててくれたこの木に、お礼をするのだろうかと注目したところ、ぼそりと一言、
「俺、植木職人になろうかな・・・」
男31歳・城島茂、早くも盆栽を育てる域に達したのか?