DASH村だより 〜あけび採り〜
秋の深まりも早くなってきたDASH村。
実りの秋、その実りがもっとも多いのは里山。
太一、城島、明雄さん、そして北登を引き連れた清が、あるものを捜しに山奥へと進む。一体何を捜しているのか?

捜し求めているのは・・・
太一「あった!あった!あけび」
そう、甘く栄養豊富なあけびは里山のスタミナ果実。

見つけたあけびは、高い木の上になっている。どうやって採るのか?
そこで男達は考えた。
収穫したあけびを入れるために持ってきたザルを、あけび目掛けて投げる。
すると、
太一「とれた!」
見事命中!あけび一個!
太一「でも現代人っぽくない収穫方法だね」
この調子ではいくつ獲れるか分からない。

ならば太一、木に登って採る!
これで果たして取れるのか!?
太一「こわーい!木が細くてこれ以上登るの限界だよー」
やっぱり無理だった。

明雄「そんなことやっててもダメだぁー」
と明雄さん、長い枝を切り出し、これであけびを採る作戦。

太一「これが現代人だよ」
あけびのなっている枝つるに、明雄さんの作った棒をからませひっぱる。
すると、あけびがたくさん落ちてきた!
さすが明雄さん、古の知恵!

こうして23個ものあけびを手に入れることができた。
しかし、太一の本当の目的はあけびの実ではなく、つるだった。

あけびのつるは葉を取り除くと立派な材になる。その強度と柔軟性は巻いたり組んだりして、古くから様々なものに使われてきた。
収穫したあけびのつるを陰干しし、乾燥させるとことでその強度と柔軟性を増す。
その乾燥したあけびのつるで男達はそれぞれのイメージする籠を作る。

籠はまず、太目のつる5本を十字にかける。
次に、交わらせた部分に細いつるを円状に巻きつけていく。
角度や力加減を変化させていき完成!

初めての籠作りに作業になれない太一だったが、次第に要領を覚え明雄さんの作った籠にも引けを取らない品が完成!

一方、城島は
太一「リーダーは何つくってるの?」
城島「内緒・・・」
と、新しい形の籠に挑んでいた。
戸惑いを見せながらも完成した城島の籠には、長い持ち手の部分もついている。
そして、その中に村長を入れて
城島「諸君、村長だ!」
と、村長持ち運び用の籠が出来上がった。

縦に細長く作った清の籠は、一輪の花を挿して家を彩る花挿しに。

太一「手作りの籠を早く何かに使いたいな」
里山の恵みで作られたあけびの籠。それぞれの個性をいかした村の形が、またできた。

 
あなたの家の修理品 いくつ直せるか?
いままで愛用していた日用品がある日突然、使えなくなってしまった!
そのまま捨てていませんか?
物置にしまっていませんか?
壊れる原因を探し出し、その部分を修理すればきっと元通りに使えるはず!
そこで、「直したい修理品を募集します」との呼びかけに、1週間で428通の応募が
集まった。

その応募の中から、達也が向かったのは西東京市の吉田さんのお宅。
吉田さん一家は、お父さんの泰之さん以外は、母・美智子さん、長女・麻美さん、
次女・莉沙さんとすべて女性の女系家族の為、壊れても直せる人がおらず、
そのままになっていることが多いという。

達也、早速壊れた物を探しに、家の中をチェックしてみると・・・

美智子さん「この掃除機なんですけど・・・」
達也「あっ、穴が開いてますね」
ホースの根元に穴が開いているらしく、ガムテープで巻いてある。
この状態でどのくらいの吸引力があるか試してみるが、ほとんどゴミを吸い取らない。
達也「これは直さないとダメっすね」

さらに、居間でお母さんが持ってきたのは「テレビのリモコン」。
美智子さん「実は、8チャンネルだけ、押しても変わらないんですよ・・・」
達也「ホントだぁ、っということはお母さん、8チャンネル好きですか!?」
美智子さん「・・・いやっ、4チャンもほら、擦り減ってますよね?」
と、慌ててお母さんがフォローしたところで、次なる修理品のチェックへ。

玄関でお母さんが持ってきたのは、「ワンタッチ傘」。
この傘は、次女の麻美さんがお父さんにプレゼントしたものだという。
試しに開いてみると、ワンタッチのボタンを押しても、傘が開かない。
達也「プレゼントなら、なお更直したいですもんねぇ」

さらに、「ジッパーが壊れたジーパンとカバン」を加えた計5品の修理に挑む

吉田家の修理したい物
ホースに穴の開いた掃除機 8チャンネルが利かないリモコン
開かないワンタッチ傘 ジッパーの壊れたジーパンとカバン

一方、城島は・・・
城島「あっ、どうも!城島です」
子供「シゲルだ〜!!」
と陽気に迎えてくれたのは、葛飾区の原田さん一家。

原田さん一家は、お母さんの泰子さん、お父さんの憲さんと長男・簾くん、
長女・美咲ちゃんの4人家族で、2人の子供たちがまだ小さい為、
物を壊してしまいやすいという。

こちらも、家の中で壊れたものがないかチェック。すると・・・

泰子さん「このミキサーなんですけど、動きが悪くて・・・」
どの位動きが悪いのか、実際にミックスジュースを作ってみることに。

城島がミキサーのスイッチを入れてみると・・・
ミキサー「ブーーン・・・」
ミキサーの動きがゆっくり過ぎる為、中に入れた果物が全くミックスされない。

さらに、物置から持ってきたのは・・・
泰子さん「加湿器なんですけど・・・」
城島「あぁ、これからの時期、使いますもんね」

どの程度壊れているのか、実際に水を入れて試してみる。
城島「・・・何も出てきませんね」
いくら待てども、全く蒸気が出てこない。
城島「これも、直さないといけませんね」

さらに、「新しい電池を入れても動かない目覚まし時計」などを加えた計7品の修理に挑む。

原田家の修理したい物
動きの悪いミキサー 蒸気の出が悪い加湿器 動かない目覚まし時計
穂先の曲がったほうき チェーンが錆びて動かない自転車
出が悪いコーヒーメーカー スチームの出が悪いアイロン

早速、修理を開始する城島、まずは「動きの悪いミキサー」。
実はこのミキサーは、お父さんの憲さんが長女美咲ちゃんの離乳食を作る為に
買ってきたものだという。
幼い頃の思い出がたくさん詰まったこのミキサー、「直し屋ジョー」としては何とか直さねば・・・。

城島「ココが勢いよく回らないとヤバイっすよね」
細かく分解して、根元の部分だけを回してみると・・・

ミキサーの根元「ウィーーーン!!」
泰子さん「あっ!回った!」
城島「ということは、刃の部分ですね」
そこで、さらに細かく刃の部分だけ分解してみると、ビッシリと錆がついていた。

実は、ミキサーの刃の部分は、洗う時にとても拭きづらい部分の為、
水滴が残りやすくなってしまい、それが原因で錆びてしまうのである。

城島「でも口に入るものやから、自然のものを使ってこの錆、落としたいっすよね」
そこで、持参したノートパソコンを開き、情報を求めることに。
すると、「お気楽主婦の知恵袋」というページを発見!早速、中を見てみると・・・

城島「えっ!トマトで錆取り!?」
そのページによると、「トマトをオリーブオイルで煮込んだものを錆に塗ると、
あっという間に錆が落ちる」のだという。

半信半疑のまま、八百屋でトマトを購入し、オリーブオイルで煮込む。
イタリアンな匂いがリビングを包む中、煮込んだものを布に染み込ませ、錆に塗ると・・・

泰子さん「落ちてる!」
城島「ホンマや!スゲェ!家でやろ!」

トマトに含まれるリコピンには、錆を浮かび上がらせる働きがあり、
さらにオリーブオイルと熱がリコピンの働きを活性化させるのだという。

ミキサーの修理が完了したかどうか調べる為に、
キレイに錆を落とした刃を再度組み立て、再びミックスジュースを作ることに。

城島がスイッチを入れると・・・
ミキサー「ウィーーーーーーーン!!!」
勢い良くミキサーが回り、果物が一気にミックスされていく!
そして、あっという間にミックスジュースが完成。

美咲ちゃん「美味しい!」
城島「喉ごしもなめらかやね」
見事に、「動きの悪いミキサー」の修理完了!

さらに「チェーンが錆びて動かない自転車」もオリーブオイルで煮たトマトを塗ったところ
あっという間に落ち、これで2品目の修理も完了!

その頃、達也は・・・
達也「困ったなぁ・・・」
ジッパーが壊れてしまったジーパンと格闘していた。

家族で旅行などに出かける時には、必ずこのジーパンを履いていたという。
「今度行く旅行にも、またこのジーパンを履いていきたい」
というお母さんの願いを、達也は叶えることができるのか?

達也「・・・あっ!分かった!」
ジッパーの部分をじーっと観察していた達也が何かに気付いた。

達也「このジッパーが外側に開いてるんだ!」
ジッパー部分が外に開いている為に、レール部分が噛み合わずに閉まらないことに
気付いた達也。

実は、ジッパーを引く時に上方向に力が入ってしまうので、
次第に外側に開いてしまい噛み合わなくなってしまうのである。

持参した工具箱から、ペンチを取り出して開いた外側の部分を締める達也。すると・・・

達也「おっ!直った!!」
ペンチで締め直し、ジッパーが見事復活!そして・・・

達也「ピッタリですね!これでまた履けますね」
美智子さん「ありがとうございます!」
サイズを少し気にしていていたお母さんだったが、ほどなくジャストサイズで、
一品目の修理が完了!

さらに同じくジッパーが壊れていたカバンも同様の方法で直し、これで2品目も修理完了!

その頃、城島は・・・
泰子さん「新婚時代から使ってて、スゴイ気に入っているんで・・・」
修理に取り掛かっていたのは「動かない目覚まし時計」
電池が切れている訳ではないのに、全く動く様子もない。すると・・・

城島「あっ、ココやな」
城島が指摘したのは、電池の接続部分。良く見るとビッシリと錆が付いていた。

「錆にはコレ!」と先程の、オリーブオイルで煮たトマトを、再度錆に塗るとあっという間に
キレイになった。そして、電池をセットすると・・・

泰子さん「動いた!」
城島「やった!じゃあ、アラームも鳴るか試してみましょうか?」
と、アラームのスイッチを入れる城島。すると・・・

時計「ジリリ、ジジジジジリ、ジジリリ・・・」
どうも、アラームにしては元気がない。どうやらアラームも壊れている様子。

そこで、時計の中を開けてみることに
城島「なんや、時計の中ってこうなってるんや・・・ここかな原因は」
城島が目を付けたのは、ベルを鳴らす鐘を取り付けてある部分のネジ。

城島「これが緩んでるからやな。よしっ、これだけ締めればええやろ」
緩んでいたネジをきつく締め直し、再度アラームを鳴らしてみる。すると・・・

時計「・・・・・・・・」
美咲ちゃん「鳴らないよ・・・」

実は、ベルを鳴らす鐘は振動によって動くため、ネジをきつく締めてしまうと
鐘が動かなくなってしまうのである。「遊び」をつける程度に締めることが重要。

多少の遊びを付けて、再度アラームを鳴らしてみると・・・
時計「ジリリリリリリリリリリ!!!」
城島「鳴った!!」
「錆」と「ネジの緩み」と二手間かけて3品目の時計、修理完了!


達也「ここだ、ここだ」
一方、達也たちがやって来たのは、「傘の修理屋」
ワンタッチ傘の原因を修理屋さんに尋ねると・・・

修理屋「ああこれはね、傘の中骨が曲がってるからですよ。原因はよく傘を杖代わりに
するでしょ、アレですよ」
信号待ちや電車待ちの時に、ついつい傘を杖代わりにしてしまいがちだが、
あのような体勢を取ってしまうことで、体重が傘にかかり中骨が曲がってしまうのである。

曲がってしまった中骨を手で真っ直ぐにする達也。
そして、お父さんにこの傘をプレゼントした次女麻美さんが見守る中、運命のスイッチを押すと・・・

傘「ポチッ・・・・・・ッボン!」
勢い良く傘が開いた!!
達也「さっきより、感動がありますね」
これで3品目の「開かないワンタッチ傘」の修理が完了!

続いて達也が取り掛かったのは「ホースに穴が開いた掃除機」。
お母さんの美智子さんは、朝の忙しい時間に掃除機をかけることが多く、
ついついホースが絡まってしまい、いつの間にかホースが破れてしまったのだという。

ガムテープ以外のもので修復できないかと、達也はサランラップを巻いてみるが
余計に吸引力が落ちてしまった。

そこで、達也が次に目をつけたのが「ペットボトルのラベル」。
カッターで両端を切り、筒状のまま取り出す。そして穴の空いた部分に被せてドライヤーで温めてみると・・・

達也「おっ!スゲェ、スゲェ!!」
ドライヤーの熱でラベルが変形し、ホースに密着したのである。
吸引力も新品と変わらないほど強く、これで修理完了と思われたが・・・

達也「ちょっとビジュアル的にどうですか・・・」
美智子さん「そうですね、ちょっと・・・」
ペットボトルのラベルがそのままでは、さすがに見た目も悪い。
そこで、用意したのが「お徳用缶詰めをパックしているビニール」
これなら、透明で見た目もキレイ。吸引力を試してみても先ほどと全く変わらない。
見た目にも考慮した修理で、4品目の修理が完了。すると・・・

美智子さん「じゃあ、これも修理してもらえますか?」
お母さんが持ってきたのは、「布団乾燥機」。良く見るとホースの部分が同じように
穴が空いておりガムテープで止めてある。
これも、先ほどと同様の方法で直し、番外編の「布団乾燥機」も修理完了!

その頃、城島が取り掛かっていたのは「蒸気の出が悪い加湿器」
とりあえず、分解して中身をチェックしてみると・・・

城島「もしかしてあれちゃいます?水道水のカルキとかで水垢が付いたんじゃ・・・」
加湿器などの水を使う製品は、しっかり水分を取り除かないと、水垢がこびり付いて
つまりの原因になってしまうのである。

城島「これ拭いても取れへんね」
布巾でいくら擦っても、長年こびり付いたガンコな汚れは取れない。
すると城島が・・・

城島「昔、自動車整備工場で見たことあるんですけど、こういうのって「酸」を使うんですよね」
そこで、家にあるもので「酸」を探すことに。すると・・・

泰子さん「これなんてどうでしょうか?」
城島「あっ、酢!いいっすね!」
気付かぬ内にシャレも利いて、お酢で試してみることに。

お酢を直接水垢にかけて歯ブラシで擦ると・・・
泰子さん「キレイに落ちますね!」
さらに布巾で拭き取ってみると・・・
城島「おっ!完璧ですね!」

あらかた拭き取ったところで、再度水を入れてスイッチを入れると・・・
泰子「あっ!いっぱい出てきた!」
城島「ホントだ!これ、直りましたね!!」
お酢の酸が、水垢の原因でもあるカルシウムを取り除き、「蒸気の出が悪い加湿器」の修理完了!

同じく、水垢が原因だった「出が悪いコーヒーメーカー」と「スチームの出が悪いアイロン」
も同様の方法で修理し、残るは「穂先の曲がったほうき」のみとなった。

城島「それにしても、ずいぶん曲がってますね」
ほうきの穂先が曲がってしまう原因は、保管する時にたてかけるようにして置いてしまう為。ほうきの一部分に重みがかかるので曲がってしまうのである。
泰子さんもたてかけて保管していたという。

城島「これもう寝グセやね」
寝グセといえばドライヤーということで、ドライヤーの温風を利用すると、なんとなく少し元に戻った。しかし、まだ元通りとはいえない。
城島「ガンコな寝グセには、これやで!」
と城島が用意したのは熱湯。さらに熱湯の熱でほうきを真っ直ぐにしようと試みる。
すると・・・
泰子さん「戻りましたね!」
城島「あっ、ホンマや!スゴイな!!」

見事に「穂先の曲がったほうき」の修理も完了し、これで原田家の修理したい物、
7品全ての修理が完了!!

その頃、達也も最後の1品「8チャンネルの利かないリモコン」の修理に取り掛かっていた。
達也「電気系って弱いんだよねぇ」
と言いながら、リモコンを分解してみると、中には細かい電気機器がビッシリ。
これは手に負えない、と向かったのは近所の電気屋さん。

電気屋さんに壊れてしまった原因を尋ねると・・・
電気屋「ボタンの裏にある伝導体が擦り減ってしまうと、利かなくなるんですよ」
チャンネルを乱暴に押し過ぎてしまうと、ボタンの裏にある電気を通す役割を持つ
「伝導体」が擦り減り、それによっていくらボタンを押してもチャンネルが変わらなくなってしまうのである。

電気屋さんによると、「伝導体の代わりになるものをボタンの裏に挟んであげれば、
元通りになる」という。
そこで、早速家に戻り、代用品を探すことに。

達也「電気を通すもの・・・アルミホイルなんていいんじゃないですかね?」
美智子さん「それじゃ、これいいんじゃないですか?」
お母さんが持ってきたのは、お弁当のおかずなどを入れるアルミの入れもの。

早速、達也がハサミでボタンの大きさに合わせて切り、接着剤で張りつける。
達也「それじゃ、お願いします!」
8チャンネルがつくかどうかのチェックは、次女の麻美さんに託された。

達也「4・・・、6・・・、付くかな?・・・8、付いたっ!!」
見事、8チャンネルがリモコンで切り替わった!

これで、吉田家も6品の修理が無事完了した!

原因を突き止めれば、必ず直せる修理品。
あなたの家の倉庫にしまってある品も、もう一度掘り起こして原因を究明してみては?

 
「修理品いくつ直せるか?」の冒頭部分で茂子が傘を開くと、布だけがポロッと前に落ちるというシーンを見た方も多いと思います。

この傘は、このロケ用に作った「美術品」なのですが、
通常、このような美術品は、「美術さん」と呼ばれるスタッフが作るものなんです。
しかし、今回の傘は美術さんに「作れない」と言われてしまったのです。

「このままではロケができない、ロケ日がもうすぐそこまで来ている。何とかしないと・・・」
と焦った制作スタッフは、1人のADに「何としてもあの傘を作れ!」と特命を下しました。

すると、そのADは、半日会社の倉庫に閉じこもり、
なんとその傘を完成させたのです!!

ロケ日には傘も間に合い、撮影も無事終了。
しかし、スタッフには一つの疑問が残りました。

「何で、美術さんが作れなかったものを、あいつが作れたんだろう?」
その問いに、当のADはこう答えたそうです。

「僕、元テキ屋なんですよ」
「あ〜、だからかぁ」
と、変に納得してしまうスタッフたちでした・・・。

 
進め!つれたか丸 〜スルメイカは釣れるか?〜
これまでソウダガツオ、カンパチと釣り上げ、
漁の楽しみも感じられるようになってきた海の男・長瀬。

その長瀬が次に選んだ敵は「スルメイカ」。
食用とされるイカの種類の中でも、最も多く獲れるスルメイカを求め、
相棒つれたか丸を率い大海原へ進み始めた。

スルメイカは低温の水域に棲む生き物。
そのため昼間は150mもの深海に生息している。
これまで狙った獲物の中でも最も深い海域に生息するスルメイカ。
果たして釣り上げることができるのか?


しばらく経つと、一艘の船が長瀬の前に現れた。
長瀬「あれって、イカ釣り漁船かな・・・」
この船に付いて、漁場を求めることにした長瀬。

しかし、猛スピードで進むイカ釣り漁船についていけない、つれたか丸。
いつしか目標の船を見失ってしまった。

長瀬「やっばいなあ・・・」
漁場はどこなのか?何を頼りに捜せばよいのか?
右を見渡すと遠くに富士山、そして左には朝焼けの太陽。
これで、だいたいの方角はわかった。
あとは、水深計でスルメイカがいる150m以上の海域を捜す。

水深計が150mを越えた頃、長瀬の目の前にようやくイカ釣り漁船を発見!
その漁船では、漁師が早くも仕掛けを海中に沈めていた。
見よう見真似でつれたか丸の仕掛けもスタンバイする長瀬。

長瀬「やってみるか」
ドラムに巻かれた150m以上の糸をゆっくり海中に落としていく。

しばらく経ちテグスに当たりを感じた。
ドラムを手で勢いよく回し、糸を引き上げる長瀬。
しかし、獲物は水深150mの深海、引き上げるのも一苦労。

ようやく引き上げたその先には・・・
長瀬「なにもついてない・・・」
せっかくの苦労も水の泡、長瀬の表情も痛々しい。

再び仕掛けを深海に垂らす。
すると、周りの漁船に不穏な動きが・・・
長瀬「俺の周りに全然船がいなくなった・・・」
どうやら、他の船が漁場を変えるらしく、慌ただしく移動を始めた。

実は、イカの群れは頻繁に移動するため、
それにあわせて漁船もこまめに移動しなければならない。
他の漁船と同じ場所に移動し、仕掛けをする長瀬。
ここでスルメイカは獲れるのか?

そして・・・
長瀬「あ、重たい!明らかに重たいぞ!」
テグスに重みを感じた。ついにスルメイカは当たったか?
深海に沈めた糸の先が次第に見えてきた。
長瀬「なんかついているぞ!」
期待を胸に慎重に引き上げる。

長瀬「やったー!!」
スルメイカが水を噴きながら、船に上げられた。
長瀬「すごいすごい!いっぱい掛かっているぞ!」
一回の仕掛けで10杯のスルメイカ。
喜びのあまり、イカに手を差し伸べる長瀬。すると、
長瀬「いて!痛い痛い!」
イカの口にかまれてしまった・・・。

周りで一緒に漁をしている漁師はいっぱい釣れているのだろうか?
隣りの船を覗く長瀬。すると、何かに気付く。
隣りの船のリールを巻くドラムは自動的にまわっている。
長瀬「すいませーん!そのドラムって、電動で動いているんですか?」
長瀬の問いかけに対し、うなづく漁師。

まさか・・・
つれたか丸のドラムにもモーターらしきものが。
スイッチを入れると、なんと自動で動き出した!
長瀬「こんなに便利なものだったわけね・・・」

そしてもうひとつ、隣の船を見て気付いたこと。
長瀬「釣ったイカを切り開いて干してるね。カーテンみたいに」
獲れたイカは、船上に結びつけたロープに干す。
こうすることで、潮風にさらされ、よりおいしい「干しイカ」になるのだ。
早速、自分の獲ったイカも切り開いて干す長瀬。

再び漁場を移し、スルメイカを狙う。
ここでも大漁!つれたか丸にイカが次々とあがる。
長瀬「大漁だ!大漁だ!」
長瀬のテンションもあがる。

結果、全部で65杯のスルメイカ。
長瀬「うれしい、いっぱい釣れた。初めてだよこんなの」
つれたか丸にスルメイカの大漁旗が舞った。

 
スルメイカを釣り上げるたびに、冷たい海水を吹きかけられた長瀬。
深海の冷たい海域の水をそのまま吹きかけるため、一際冷たく感じられる。
びしょ濡れになりながらも、次から次へと釣り上げていった長瀬だったが、
ある不安も感じていた。

「これはもしや・・・」
と思ったとき、事件はおきた。
釣り上げた瞬間、興奮したイカが勢いよく水ではなく墨を吐いたのである!
いつかはこうなると予感していた長瀬は、すばやくイカの吐いた墨を避けたので、
汚れることを免れたが、ちょうど墨を吐いた方向には同乗していたADが!

AD「!!!」
頭から墨をかぶった彼の姿に、みんなの笑いが起きたことは言うまでもない。